嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なるボクスター 秋晴れを狙って走り込んでおく

2013-09-17 14:39:43 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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いやはや、文字通りの台風一過の今朝、野辺山高原の最低気温なんと0.8度!!ここ佐久平でも10度近辺。

昨日までの湿気がウソのように入れ替わって、今朝は秋の空気に支配された見事な秋晴れ!
この連休も目一杯働かせていただきましたので、今日は思い切り遊んでやる~(爆)、とイキオイ込んだのですが、そんなわけにもゆかず、午前中の2時間ほどで八ヶ岳山麓に分け入り、先日の車検整備以来、別物となったボクスター君にムチを入れておくことにいたしましょう。

台風一過なだけに、浅間山系のような火山灰土のワインディングでは土砂の流出や、山崩れなどが予想されるので、ここはいつもの八ヶ岳界隈。R299とお得意の南相木村経由で埼玉県境までを往復してざっと100kmの山道三昧だぁ(なぜか半沢なおき調)!


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新品のブレーキパッドにもいっちょヤキを入れてやらなければなりませんし、なによりもスロットルで曲がるコントロールをとことん試してみますた。いやあ、楽しいったらない!

このルートは標高600mから始まって、2000mまでを25kmでやっつける、というかなりな気圧差の道路な上に路面がこれでもかと荒れております。
また、折からの台風一過で路面には泥や砂、枝木などなどが散乱していまして、条件的にはあまりよろしくなかったのですが、それでも連休明けの今日は完全貸し切りでほぼ1時間(モンゼツ)。

よく動くサスペンションにまだ「生きている」タイア、さらに新しいセッティングのシャーシを楽しむのにはうってつけの条件が整っております。

まさに遊園地のアトラクション。ガソリン代をチケット料金とかんがえるとわかりやすい(爆)。

アトラクションにつきものの行列もなければ、速度が違う他車もいない。道中すれ違ったのはバイク1台と営林署の軽トラ2台のみときている。ううむ、もう一周するか、てなもんすよ、ほんと(爆)。


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今回からは番手は同じながら構成の違うオイルを注入されているのですが、微妙に吹け方が違うのが印象的。

PSM(Porsche Stability Management System)のスイッチをオフにして振り回してみたのですが、なんというか素直!ある程度、車体に角度がつきますと自動的に復帰してしまうのにもびっくり(爆)。ううむ、やはり、そもそもクルマに信用されていないらしいです、はい~(萎)。

ものすごくムリをして突っ込んだつもりでもタイアが鳴かないのが凄い。その先は物理の法則でダダ~、とフロントが逃げるレベルまできっちりグリップをし通します。
べつにそこまで攻めなくとも(ムダだから)、流している限りはとことんオンザレール、ただしアクセルを入れると軌跡が変わって非常に楽しい操縦性。

トルクが4000rpmまでで十分にでてしまうので、それ以上回す必要を感じなかったのは、今回のあらたなる発見でございました。R299の登りで4速全開を味わうというのはなかなか新鮮な体験でございます。

うう、楽しかった~!明日もいくかな(とほひめ)。






加齢なるボクスター あらたなるステージへ-4 TIP-Sのレスポンスを味わいに行ってみる 

2013-08-18 20:22:46 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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今日は日曜日。事実上、お盆休みの最終日。ですが、さすがに今年の夏はまだまだ。暑さも日のあるうちには凄まじい。

というわけで、午後5時を回る頃、近所のワインディングへとボクスターで出向いて、新装なったセッティングを味わって参りました。
まずは異様なくらいに静かなのと、エンジン始動直後なのにぜんたいが非常にスムーズ。

いったいなにが起きているんだ、という感じのまま交差点で停止。

話題のTIP-Sは低速での「切れ」がよく、非常に印象的。そもそもアイドリング近辺でのトルクの出方が別物になっているので、2速発進である、とはいわれないと気がつかない程度にナチュラルなものに変化しているのにビクーリいたします。避けがたいトルコンスリップの存在を、ボトムエンドのエンジントルクで打ち消せている、という印象。

一番大きいのは3速に入った時点でのマナー。以前のセッティングですとスリップ感が多大で、2000rpm前後でトルクを伝達しようかどうしようか、一瞬ですが迷っているようなマナーがみられて、どうにもこうにもかったるかったのが、なぜかポンと切れるようになっている。
変速の感覚が明瞭になっていて、気持ちがよい!
ここがじつは悩みどころだったので、全体のドライバビリティに非常に効いております。ものすごい成果です。

また、4速、1500rpm程度からでも直線的に、キックダウンしないままトルクを伴って加速してしまうため、トルクカーブを味わいやすくなっているのにも驚きます。

もちろんシフトダウンをかまして、4000rpmからの雄叫び(爆)を楽しんでもよいのですが、キモチがよいのはこのトルクが立ち上がるゾーンを、このあたりかな?と想像しながら、タコメーターとにらめっこしながら、味わうほう(U教授、ありがとうございます)。

まあね、スポーツカーとしては、そんな低回転でエンジンまわして楽しいのか、ということになりそうですが、ここはニッポン(爆)!路上の現実をきっちりみておきます。もちろんレッドまで回すとまた違う一面を見せてくれるのでしょうが、この美味しいトルクを味わうと、これで十分、ということになります。

現実の路上で、ボクスターのTIP-Sをいかに味わうか、となった場合には非常に適切な味付け。トップエンドがどうの、マキシマムトルクがどうの、といっても現実には瞬間芸でしか味わえない。
ボトムエンドから、一番使う領域にかけてが、このような仕立てになっているってのは、なんといってもキモチがよいです。
ポルシェのフラット6をニッポンの低速路上でこのような低回転から味わうのを実現したあたりがじつは今回の整備の価値なのだ、と申せましょう!空冷時代とはえらい違いですがね。

クルマはもっと楽しくなる、というのが近年のトクイチオートのキャッチフレーズですが、まさにその通り。それをきっちり実現した整備かな、とそんな仕上がり。

あ、旋回につきましてはまた別の記事で(爆)。




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ボクスター君車検!

2013-07-29 22:05:30 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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今日はまたしても南から湿った空気の入り込み+北陸から本州南岸にかけてきっちりかかった前線=大雨という図式。

のなか、ボクスターをトクイチオートまで運んで参りますた。せっかくのロードスターを、なんでこんな日に、とも思ったのですが、今日以外にそんな時間をとれる日がない。

普通に中央道を経由して行くのではせっかくの大雨だし、つまらない(なぜ)というわけで、松本から平湯~安房トンネル~飛騨高山~郡上八幡~各務ケ原という、もっとも険しいルートをとってみました。

なにせね、トクイチオート謹製のうちの個体では、車体が水に出会うとものすごいことが起きるのです(完全謎)。

タイアのグリップもしっかりするし、クルマ全体が落ち着くのが感じられる。まことに謎ですが、その実、どうなってるんだろう、と考えながら運転していましたら、ノンストップで郡上八幡まできてしまいますた(爆)。
イッキに200kmをノンストップで走るのもごくあたりまえになってしまうほど疲労感がないのも不思議。

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郡上八幡は、先日動画サイトで見た映画「さよなら夏休み」の舞台になった、長良川沿いの小さな街。映画そのものはなかなかな秀作で、味わい深いものでしたが、こんかいせっかく岐阜に出向くのだから寄ってみよう、と考えて行ってみますた。

んが、ものすごい大雨に遭ってしまい、クルマで流しただけに終わりますた(軟弱)。古い町並みがセンスよく保存されており、よく出来ました、という感じ。

映画そのものも印象に残るストーリーでしたが、僕には以前から気になっていた郡上八幡の町並みがよく描写されていたのがお気に入りの理由。ここはいっちょ、宿泊で向いてみないと、と思わせてくれる風情でございますた。





987ボクスタードライビングマニュアル(爆) 標高が上がった場合

2013-04-18 19:49:52 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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さて、八ヶ岳界隈のボクスターは、まさに「水を得た魚」!!

そりゃま、八ヶ岳界隈を掠める主要酷道のR141は北海道に似たストレート主体で推移するので、まことにアレですが、交差点ごとに山が見えている方角へとステアリングを切ってやりさえすれば、3で旋回できるのが大半の高速コーナーの連続。

トクイチオート仕立てのうちのマシンでしたら、場合によっては4で進入(突っ込むともいいます)しておいて、適度に4輪をスライドさせつつ、立ち上がり寸前に3ないしは2へと「ぶち込んで」ナニゴトもなかったかのようにキレイに立ち上がる、などという芸当もワケはない(良い子のみなさまは真似をしてはいけません)、といいなあ~(爆)。

3か4かで迷っても(ですから速度は国内の高速道路並みに推移します)そもそもコーナーのRは大きめですから上のギヤを選んでも大事には至らない、というヨーロッパ並みの条件が完備しているのです(ちなみに秋口にこれをやりますと、おりから路面に降り積もっているカラマツの落ち葉で4wスリップののち全損となりますからご用心。ものすごい量の樹液が介在したとみえて、木をなぎ倒しながら4回転した、という事例が報告されております・・・コワー)。

画像はボクスターのサイドビューですが、なぜか端正・・・ノーズ、ルーフ、トランクとほぼ同割りのバランスを実現させている。

このシャーシでは、997よりもきっちり長い全長ならびにホイールベースが効いて、パワー以外は911を凌駕してしまっているのではないか、という錯覚に陥りそうになるのでキケン(爆)。

クルマとしてみれば、じつはすべてがリーズナブルなレイアウトで、そこへ車重にたいしてベーシックモデルの2.7Lではアンダーパワー気味ながら「床まで踏める」、という、この価格クラスとして出色の製品作りが絶妙であった、というのがこの987ボクスターのバカ売れの要因だったでしょう。

クルマ好きのあいだでは、最新の981ベースのケイマンS(ボクスターのクーペとご理解ください)が、かのニュルブルクリンクで現行の最新型991のラップを、図らずも上回ってしまった(衝撃が走る)というのがもっぱらの話題ですが、むべなるかな。

現行の3.4VS3.6程度の比較ではエンジンレイアウトからくるドライバビリティのチガイはいかんともしがたいわけです。
スキモノはここで911のRRに特有の限界特性をいなしつけたその先にドライバーのプライドやヨコロビがどうの、とおっしゃることでしょうが、そんなものに500万円の価値なんてない。
RRを床まで踏んでコントローラブルである、とおっしゃるお方なんてはそうはいないはず(爆)。

「500万円余計に払って、RRレイアウトからくる「あの」ビミョーなアクセルコントロールを買ったんだ、オルア~!!」というお方以外には「理由のある買い物」、とはうつらないでしょうね、多分・・・ちなみにボクスター、ケイマン系の「ミッドシップ」では、「踏めば曲がる」のです(きつぱり)。

さらに

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持参の(なぜ)「どんべえ(爆)」はこの始末・・・さよう、標高1700m界隈での気圧に遭いますとこうなるのです。同じことがタイアにもおきているはずなのですが、トクイチオートのエアソリューションがすごいのは、この条件でも、標高600mと同条件を提示してくることである!!!と強く申し上げておきましょう・・・ほんとスゲーよこれ(まじ)!




お花見ドライブ? 旋回速度が上がったような気がする件

2013-04-01 17:06:41 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc06815マダムが戻った、となればまたしてもお天気の具合を見て、平日の昼前後のまばらな時間に数時間程度のドライブにでかけます(そっちかい)。

うう~、まさに自営業の特権!里山のワインディングでもよいし、県境近辺の山道も楽しい。高速道路だって営業バンとトラックがぽつりといるだけだ(ニンマリ)。

だいいち、去年交換したばかりのミシュランパイロットスポーツ・・・動かさなくてもどんどんヤレていってるはず。じんわり柔らかいあの乗りあじの旬は意外に短いはずですから、今年いっぱいあたりが味わいどころである、と理解して「オイシイ」うちに距離を走らせてやる所存でございます。

トクイチオートオリジナルの「エア・ソリューション」では路面とのコンタクトが失われにくい=スリップしない=ゴムの変質はともかくタイアの寿命が長いという現象が現実に起きているわけですが、今日もそう。

登坂車線の外側ばかりを使って、できるだけ旋回スピードを上げてやる作戦なのですが、県境のこの有名な峠のパイパスは火山灰土がベースになっている関係で、路肩の舗装が傷んでいる箇所が多く、トラクションが抜け気味となる!
アウト側はなにかあったらガードレールにソクささりそうな気がしてほんとうにイヤな感じなので敬遠したいところでございます。
Dsc07643_2過去には911のRRと4WDともに毎日のように持ち込んでは、「死ぬほど」走ったものですが、進入の瞬間には「もしかしてでるか」というオーバーステアの恐怖があって、無意識にインに「避難」するのが常・・・ですが、ボクスターのこの広めのトレッド+ドライ産婦+フラット6それも水冷+ツインカム、さらにトクイチオートが特にうちのマダム向けに仕立てた、というリアサスペンション界隈のオニのような安定感に助けられてえっらいイキオイで進入を許してしまいます!

そんなムリせずにインに寄るなり、2に落とすなりすれば、とも思うのですがせっかくの貸し切りワインディング(なこたあねえだろうさ)。ここは思う存分やらせていただきましょう・・・デヤ~、っと(ばか)。

が、なんということでしょう、ここにも匠からの贈りものがぁ~(ビフォーアフターのアフターのほうのBGMここから)

通常だとキャキャ~、とかいってタイアが鳴く(すべる)ところを無音のままシュリーと逝って(オトしてんぢゃん)トレースし切るでわありませんか~・・・アンダーもオーバーもない(その程度の速度ですがね)、切ったなりに曲がるいわゆるニュートラルステアのまま、タイアグリップを使い切るまでオンザレールで回ってしまうではありませんか~(ここまで加藤みどりの声)。

これはいける!!というわけで進入から脱出までほとんどのコーナーでアクセル全開をも瞬間的に味わいながら、ライン鳥の研究ができてしまうのでした~。ううむ、チョーキモチイエ~(運転はマナーを守って安全に)!!・・・ちなみに最終的に物理の法則からくる限界を迎えるとフロントがゴゴゴ~っとグリップを伴いながらも外側に逃げてゆく現象がでて、ああここまでか、となります(汗)。

ううむ、極上でございます>エア・ソリューション。これぞソリューション、ちなみにこのテクノロジーは単体で販売されております!

画像はボクスター近影。55,50タイアのサイドウォールはイマドキ珍しいくらいファットな外観を呈しておりますが、なにこれこそが味わいの源。魔法の空気とあいまって、現実にはとんでもない路上パフォーマンスを実現しております。




987ボクスタードライビングマニュアル インテリアから5年間の痕跡を消しておく

2013-03-20 09:01:08 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc07595さて、気候もよくなって、風さえ吹かなければまことに快適な昨今。ここらでボクスターのインテリアのそこかしこにつけられた前オーナー様ならびに私のここまでの使用に伴う痕跡を丁寧に除去しておくことにいたします。
アンタ、ふだんから、あれだけお手入れ方面で騒いでいるぢゃないか、と思われたそこのアナタ・・・あれはクルマをしまう前の礼儀みたいなもの。インテリアに関してはただの水拭き(きつぱり)。薬剤などは一切使わないやり方ですが、こんかいのは2年に一度の大掃除でございます。

そこかしこに気になるキズやヘタレがあるのは中古車の宿命ですが、距離がさほどでなくとも、そこはさすがに5年落ち。年式相応に残っているものです。一番おおきなのはサイドシルの靴跡・・・そう、シートにお尻を落とし込んだあとに、足の上げ方が足りなかったとみえて、靴底でザリ~、とやるアレでございます。ご丁寧に助手席までしっかりついていて、触ってみますと砂と砂利でざらざらしてますよ(涙)。
クリーナーで拭き上げるとご丁寧にアシのサイズぶんぼんやりとキズが浮き出てまいります(爆)。
どうせこれからもつくだろうし、酷くなったらプレートごと新品に換えれば、というのもあるのですが、そこまで潔癖ぢゃない(爆)。
幸いブラックのプラパーツですからして、昔使っていた固形タイアワックスでも塗りこんでおくといたしましょう。

ステアリングもオープン状態で日光に当ててみますと、白っぽいアブラだかホコリだかが、レザーのシボ部分にきっちり入り込んでいて、白くなっている。
テカリも3時と9時あたりに相当出てきております。

ステアリングやインテリアのクイックブライト洗いはたしか、2年前に買った時点でやっていたので、シボの谷間にQBがそのまま残って、熱で溶かされているのか(爆)。

こんかいはQBよりもはるかに強力なレザーシート・クリーナーをハブラシにとって徹底的にこそげ落とします(手に入れてからは初めて使います)。ついでにサイドサポートに使われているビニールレザーのテカリもきっちりマットに戻してやる、と。

サイドブレーキレバーの上部には地肌までいってる塗装のハガレが複数あって、これも気になるけど、色合いといい、ハガレ方といい、修復は非常に難しそう。
深追いすると大抵、ロクなことにならないのは経験上、よっく存じておりますから(爆)、マットな仕上げに戻してやれば気にならなくなるか、という感じ。
アタッシュケースのような硬くて重いものがレバーの上部を滑っていったな、というのが私の推測。おそらく運転席側から助手席足元のそれを取り出そうとして意外に重かったか大きかった、というパターンでしょうて(爆)。これも、ま、しゃーない。新車の半額で買ってんだから(爆)。靴用の調色が可能なペイントやら、レザーシート専用の補色クレヨンなども持ってはいるのですが、たいていその場しのぎにしかならない、のもこれまた経験上よく存じておるわけで~(汗)。

それにしても987ボクスター、ひいては997の「素の」インテリアは安っぽいです。造形こそ直線基調でクリーンな美しさですが、なんかペナペナしてるし、色こそ定番のブラックではなく、オーシャンブルーとカタログで呼ぶうつくしい濃紺ですが、700万円近くも払ってこれかい、てなものだったと思われます>新車オーナーさま。レザーが上に張ってあると、また違うのかな、とも思うのですが、なにこれがポルシェの伝統。
現在の興味はTIP-Sのスポーツクロノパッケージ(そうくるか)。TIPのマナーがどう変化するのか、興味津々。いっぺんころがしてみたいものです、ハイ。

というわけで、お彼岸でいそがしい、というのにこれですよ(爆)。まったくノーテンキというかなんというか・・・



寒気いきなり去る!!あわててロードスターのお手入れをば行ってみる

2013-02-27 16:42:14 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc07253いやはや、最後っ屁かとも思えるキョーレツな寒気団がやってきてしまい、3月を前にどうなることやら、と心配していたのですが、案の定、野辺山高原でマイナス23.6度という今季最低気温記録!!

と思ったら2日後のここへきて、おいまつえん周辺で今日の午後2時に12度、しかもプラス!を記録(爆)。うう~、つい昨日は真冬日のうえに最低気温マイナス10度だっただけに、ものすごい気温差にヤラれそうになりますが、そんなヒマはございません(爆)。

さよう、待ちに待ったロードスターのシーズン到来!!んま、別にシーズンでなくとも動かすことは動かしておりまして、この寒さの中でも路面がドライな限りはガマンできる限り屋根も開けて(ほんとうかよ!)ポルシェらしく(一部意味明瞭)扱っておりました。

んが、さすがに洗車したキヲクは今年に入ってからは皆無・・・そりゃそうだ、水かけた瞬間に凍りつくんですから(爆)。残雪の中(爆)ガレージに出向き、ひっさびさに眺めてみればどこかグレーがかっているぜ(汗)!

ロードスターの洗車はひたすらラク。屋根洗いませんからね!
表面積は屋根アリの4割程度に思える。ホースからの水があればコーティング終了までほんの15分。拭きとり時につくスクラッチを極端に嫌う私の場合、濡らしたコーティング専用の布にコート剤をとって、水分の拭きとりと同時に仕上げる、というまことにゼータクなワザでもって仕上げます。
これですとボディ表面を拭き上げる回数が減るので、キズを作るリスクもそのぶん減る、というケーサンでございます(ヲタの戯言)。入手からはほぼ1年半というところですが、上記の手法でコーティングを繰り返しているおかげで、泥汚れや雨ジミなどとは無縁(きつぱり)。ドス黒いミゴトな雪解け水を浴びたところで、撥水性能が凄まじく、ほとんどヨゴレが付着しないボディを手に入れつつあるかな、と。

一番大切なのはオーシャンブルー(ポルシェカタログ名称=明るめのネイビーブルーのことっす)内装をマットに仕上げること。んが、これも「窓フクピカ」でやると気楽で簡単。さあて、どこいくかな~・・・っと思ったら、ここへきてナカナカ忙しいぢゃないですかぁ~(うれし涙に暮れる)



忙中閑あり(爆) ひさびさに火入れを行っておく

2012-12-15 20:05:34 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc07305明日は衆議院議員選挙投票日・・・「最後のお願い」に反応してるのは、唯一、きんぢょの犬のみ(爆)。

・・・ゆうに一月(ひとつき)ぶんは早いのではないかと思われる「北極ダイレクト(!)」寒気団もようやく抜けて、こちら長野県中部はおだやかな、そこはかとない暖かさに見舞われております。

つい昨日までの寒さを体感したあとですと、まったく春のよう(早すぎだって)。あまりにもラクなのでうちのロードスター=ボクスター2.7にひさびさに火入れを行い、フルオープンで愉しんでまいりました・・・

ボクスターの愉しみ方はそれこそいろいろ…持って生まれたコーナリング能力とタイアの最新テクノロジーを生かして横Gをぞんぶんに、というのもいともカンタンに味わえれば、アウトバーンをそれこそイッキに1000kmほどやっつけるなんてのもお手の物・・・んが、なにぶん師走(爆)!そんな時間なんて、いくら私でもございませんて(完全意味明瞭)。

近所の、ストレートが多い+4速でギリギリ旋回できる(一部意味明瞭)ワインディングを群馬県境方面まですっとばしてまいりました・・・この時期の週末にはさすがにまばらで快適。中華、貸切!

4速の3500~5500程度でだあれもいない超高速ワインディングを流しておりますと、歴代ボクスターではこの2008年モデルのみに搭載されてあっけなく消えた(爆)、「バリオカムプラス」の味わいを思う存分愉しむことができます。とことんアクセルワークにたいしてリニヤにしつけられたトルクの立ち上がりが、58kmh以上で巧妙にロックアップされて直結となったギアボックス経由でダイレクトに味わえるので本当に美味しい!

おもわず微笑がこぼれる(ニヤニヤするともいいますね)適度なトルクの湧出とそいつをトラクションとして路面にたたきつけるサマはやはりこの2008ボクスターならでは。ちなみに997なんかですと、同様のフィールを得るのに、車両を200kmh以上に持ってゆく必要が生まれるので、滅多にこんなチャンスが生まれない、というのが現実。まあね、どちらがどう、ではないが、この手頃さ、というか日常性がボクスターの持ち味であると理解しております。997ほしいか、といわれるとじつはノー、となります(ほんとう)。

まあね、もてあますパワーを瞬間芸であやつるのもまたよし、でしょうがそんなのニッポンの路上ではメーワクなうえにアブナイ。ボクスター2.7がもって生まれた、この「ほどよさ」をどこまで「美しく(C:アベ次期首相?)」あやつるのか。テーマはそのあたりかな、と。

うう~、明日も乗りてえ~(乗れば)!!、というのがボクスターの味です。ほんと・・・



年末のここへきてケイマンデビュー

2012-11-30 22:06:47 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Zooma584714334d6bd1aabf5fb8af423107気がつけば今日で11月もおしまい・・・明日からはいよいよ最後の月、というわけでカウントダウンが始まるわけですが、ここへきて年末モードへの突入が早い(爆)!寒気の入り込みが早く、雪が早いかと思えば、忘年会の予約も早い(ありがとうございます)。ここへきて来年のご予約までたくさん頂戴してしまっている。

つまりは「小忙しい」・・・まあね、私ごときの忙しさなんて、みなさまの忙しさに比べたら知れたものですが、気ぜわしいのが積み重なるとロクなことはございません。ここらで温泉へでも繰り出して、といいたいところでございますが、それどころぢゃない!

考えてみたら今年は九州への上陸が極端に減っているぜ(爆)・・・それだけ忙しかった、ということでしょうがこれ、自営業としては御の字。ノンビリ家を空けているようでは儲かりませんて(そもそも儲かってないだろう)。

そんな初冬にケイマンデビュー!!(衝撃が走る)・・・まあね、ボクスターがフルモデルチェンジを果たしたいま、いつくるかと心待ちにしておりましたが、まさしく予想通りのお姿!ポルシェの各モデルのフルチェンジはやはりトラッドというか、文法どおりになされる、という点で非常に安心感があります。こんかいのボクスターシャーシはホイールベースで60mmの延長+30kg程度の軽量化、というのがハイライトである、と理解しておりますが、屋根あきのボクスターが「ただの」クーペであるケイマンの50万円安だったり、現行911=991にたいしてのパフォーマンスを意図的に落とされている点などなど、先代とまったく一緒。

モデルとしての進化はしても、ラインナップの中の序列を変えてないあたり、やはりそこはかとない安心感につながっているぜ、と考えるのはわたしだけでせうか(爆)。

パフォーマンスならびにモノが来るところまで来ているクルマの世界では、ものすごいハズレなどとうに存在しない、というのが私の持論ですが、そんななかでもクルマの華といってよい、スポーツカーは外観がイノチ(きつぱり)・・・そこへゆくとこんかいのこのケイマンはかっこよい。+60mmのホイールベース延長がきいて、フロントならびにリアオーバーハングが切り詰められた結果、サイドビューが圧倒的にヨイ!安定感が大幅に増して、もしかしてGT化への道をたどっているのかも、とかんぐりたくなりますが、だからどうした、と。進化するとこうなるの見本。

というわけで、近日中に試乗にでも出かけてみるといたしましょう・・・ううむ、クリスマスプレゼントになんとかならないか、とキボンすることしきり(ありえないから)。




987ボクスタードライビングマニュアル ブレーキングのお作法(爆)

2012-10-16 09:48:09 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc06538先日、トクイチオートでのタイア交換の折にブレーキングフォースの落ち込みが看取されたために、パッドを外して点検していただいたのですが、ブレーキパッドの表面にかすかにクラックが発見されてしまい、すわ交換か、となったのですが、使用には差し支えない微小なものだった由でブレーキ系クリーニングのうえ、効きそのものは復旧したのですが、そのあたりを北海道から治療会でおみえになったU教授にお訊ねしてみますと・・・

これね~(例の調子で)、踏み方ひとつなんですよ、とにべもないケツロン(爆)。ようはヘタレの証拠というわけでございます(号泣)。だって~、どこかで読んだドラテク本にブレーキは「強く短く」踏め、と書いてあったんだも~ん…(と、また他人のせいにする)。ま、たしかに「強く短く」というのは、当然といえば当然なのですが、U教授によれば、そのブレーキングGの「立ち上げ方」こそがすべてである、というわけです。

私のイメージではブレーキングは「ガマンしたのち」に「ドーン」とかます、というお作法なのに対して、ジンワリやんわりとGを立ち上げたのちに(ここがキモ)、さらにGをかける、という所謂「2次曲線」のイメージでブレーキングせよ、とのご託宣だ!「なめるようにかけてみよ」とのアドバイスもございました・・・が、考えてみますと、ブレーキング開始のタイミングをはじめ、その時点での車両や周囲の状態、コーナーのRなどなど、まさに毎回違う、のが現実で、私の場合はATですからまだしもMTだなどということになれば、さらに忙しい・・・ドライビングもまた突き詰めると奥が深いのう、となります(ヘタレの戯言)

ブレーキングは回転エネルギーの熱エネルギーへの変換であるから、その温度上昇を急激に行ってはならじ、ないしは、温度上昇のプロセスにこそ気を遣ってしかるべし、というわけです。うひい、またしても難題が突きつけられております!せいぜい、禿げむといたしましょう。

U教授、有意義なアドヴァイス、まことにありがとうございました。次のパッドこそは上手くやるぞ~、って、オレは炭焼き職人かっ(懲りてない)。



加齢なるボクスター(爆) ボクスターのブレーキを踏み究めてしまった模様(ばか)!!

2012-09-28 20:49:49 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc03528 まもなく中秋の名月・・・例年のごとく台風がやってきておりますが、うまく拝めるのでしょうか?

さて、そんななか、トクイチオートからお電話を頂戴いたしました・・・

うう~、クルマを預けているさなかに頂戴するお電話、というのはまさにガクブル(爆)・・・すわ、なにか出たか~???とイッキに不安になるのですが、距離ほんの16000km、しかも安定性(ドライバビリティのことではなく、信頼性です)ではピカイチであるといわれている987ボクスターのことですから、あんまり心配していなかったのですが・・・なんとタイア交換終了、とのご連絡です(はや)。が、実はモンダイがひとつ・・・ヌワワ~なんですか~、とお訊ねいたしましたらば、ブレーキパッドにかなりの「焼入れの痕跡」が認められる、とのこと・・・つまりハードブレーキングの結果、パッドの一部に炭化がみられ、早晩問題が出てくるでしょう、とのご託宣だ~!

これね~、実はTTでも経験済みなのですが、どうやら僕のブレーキングってのはメーカーの想定範囲を超えているらしい・・・、まあね、カラダが911になっちゃってる(うそ)この私のことですからして、仕方ないかとも思うのですが、ボクスターのブレーキパッドの想定温度は(ブレーキシステムではなく、ブレーキパッドですよ~)911に比べて若干低めに設定されているんだが、どうもその想定温度を超えてブレーキングをかました結果、パッドの炭化が看取されている、というワケです。

ドハ~、思い当たること・・・ありますって~(苦爆)・・・そう、7月にご来訪なさったGT2とのバトル、ならぬ下り坂を優雅に流したアレ(爆)でございますよ。GT2で納車以来はじめてのABSが発動した、というからタダゴトでわない・・・いっそフェードでもしてくれればペースが下がる、というものですが2台とももちろんそうはならず、踏みまくった(ペダルすべて)結果がこれ、というわけです。だってさ~、ワインディングを楽しみに来ていらっしゃるGT2のジャマをしては悪いぢゃないですか。なので床まで踏んだだけですが・・・

でもね、醒めて考えれば、これってば、すごいことですよ。こちらはとこっとんノーマル、タイアもパッドもブレーキシステムも。ただしトクイチオートで最適化を終えているブレーキングシステムなのがミソ。こちらはABSなんて一度もでてないのに、GT2にはPCCB搭載(!)にSタイアみたいなセミスリック装備。そいつのABSがでまくりだったのです~・・・というわけで、純正パッドの限界を見極めたいま、次の入庫の折にあらたなるソリューションがぁ~(コーフン気味につづく)!!


987ボクスタードライビングマニュアル エンブレムにもコートしておく(爆)

2012-09-03 18:04:23 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06670 炎暑といってよいこの夏の暑さも去って、9月にはいったとたんに湿気が失せて一気に秋が来たかのよう・・・この暑さではさすがの私もいかな水冷エンジン搭載とはいえ、ボクスターで出かける気にはまったくならず、ボクスターは惰眠をむさぼっておりました。おかげで、車体下にはタケノコが~(涙)。

先日の近場の温泉めぐりで、ニンゲン方面のリフレッシュも無事に済みましたので(爆)、秋のドライブに備えて、ボクスターにもコーティングを施しておきます・・・とかいって、真性ミガキヲタの私の場合、コーティングなんてほとんど乗るたびごとに上塗りしておりまして、手元にきてからほぼ1年。愛用のPCS-HQもほぼ2本使い切るくらいは塗りこんでしまいました(ばかともいう)。

ここまで塗りこんでまいりますと、ボディに汚れがつくことが一切なくなります。この夏は南から流入した湿気これでもかの暖気のおかげで突然の豪雨に遭遇する機会がずいぶんとございましたが、クルマを降りてみますとボディの金属表面はナニゴトもなかったかのように撥水してしまって、汚れの痕跡がみられない、という理想的な状態に仕上がってまいりました。

が、一ヶ所、気になりながらも手を出せなかったパーツ・・・そう、画像のエンブレムにもコーティング・・・指はさすがに入りませんから、ここは綿棒の出動となります(爆)。綿棒にS703という下地処理剤をぬってふきとり、そののちHQを少量とって磨き上げる、を3度ほど繰り返しますと(ビフォーアフターのアフターのほうのBGMここから)

なんということでしょう・・・あれだけオーナーを悩ませたあのみにくい汚れがいとも簡単に取れてしまい、エンブレムは新品のよう(爆)。ツヤすらでていますよ!・・・綿棒片手にクルマをコチョコチョするヲジサンなんて、傍目にはカナーリ不気味な絵だったでしょうから、良い子のみなさまは暗くなってからやってね(爆)。

さあて、どこいくかな~>秋のドライブ(るんるん)


987ボクスタードライビングマニュアル Car Mag.#261 「ボクスター再考」が発掘される(爆)

2012-08-16 23:52:03 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06620 ご存知、なわけないか(爆)、ボクスター乗りのあいだではバイブルといってよい、カーマガジン261号「ボクスター再考」。

ひととおり捜しては見たのですが、本棚には見当たらず・・・ううむ、こりゃオークションで定価で買うしかねえのか、とあきらめかけておりましたのですが、まてよ、と思い、書庫(押入れとも言う)の中を大汗かきながら掘ってみましたら(爆)、発掘されてしまいました・・・2000年3月号ですからして、2・5→2・7に排気量アップのあったモデルイヤーでございます。こういう発掘ってのはうれしいものです、はい(ヒマなのか)

ポルシェの本流はじつはミッドシップである、というボクスター乗りだったら狂喜しそうな書き出しから始まる、沢村慎太郎センセの22ページにも及ぶ詳細リポートですが、読み応え十分。2000年の時点で3.4リットルエンジン搭載のケイマンの出現ををミゴトに言い当てているあたりはあっぱれ、といいたいところながら、なもの誰でも考えるって。前輪からドライバーの着座位置までの距離が遠いだの、トルクがイマイチだのおっしゃっておられるのですが、ボクスターの本質はそんなところにはない(きつぱり)、とオーナーとしてブチかましてやりたい昨今(爆)。

それにしてもさらにこのあと2005年の987へのフルチェンジののちベースをかえないまま、連綿と2008年まで作り続けられたのちにPDKと2.9、さらに今年になってアルミ多用ボディの採用でさらに磨かれていることを考えますと、感慨深い。こういった進化を俯瞰するにつけ、じっくり熟成されたモノ選びの難しさを痛感する昨今。古いザッシをこうして読み漁るなか、モノ選びの奥深さに気がつく晩夏なのでございました。ううむ、もう一度読むか、と(やはりヒマなのか)。


987ボクスタードライビングマニュアル カーグラフィック90年1月号

2012-06-14 20:03:28 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06138 前号ではkoshinyaさんと一緒に2000m級のワインディングへと繰り出し、キャーキャー騒ぎつつも(ばか)、いよいよTIP-Sの本質に迫るべく、ドライバーのkoshinyaさんにDレンジシバリを課してブレーキングGでスポーツモードを呼び出すテクニックを伝授。

やってみればそのあまりの簡単さと凄さに一同舌を巻いたわけですが(爆)、こうなりますと件のこのTIP=TIPTRONICなるZF謹製(アイシンAWでわないか、という指摘がございましたが、どうやらZFらしい)というATギヤボックスに興味が湧いてくる、というものです(熱心なこった・・・この熱心さが本業に生かされれば・・・)。

うちの本棚にあるカーグラフィックのなかに、それっぽいのはないか、と思いついて探してみたのですが、あったあった!

Dsc06139 カーグラフィック90年1月号・・・表紙の赤文字は「メルセデスベンツ・神話の解剖」とあり、W124を中心にアツ~~ク語られている他に、お目当ての記事には「近未来装備のポルシェ・カレラ2」とあるでわないですか(狂喜)。

90年カレラ2にはそのカブリオレに8万キロほども乗り倒して、しゃぶりつくした(きつぱり)この私のことでございますから、「近未来装備」といわれれば、TIPのことだとすぐさま理解できます(ちなみに乗っていたのは5MTですた)が、この記事を書いた時点では、その後に露見するこのモデルイヤーに特有の数々のトラブルを知る由もなく、ホメちぎっているのが印象的。50年以上にわたる911史上でも、最悪のモデルだったと逝っても過言ではない90年カレラ2のその褒めちぎり記事を書いているのは後にも先にもCG史上、一番カゲキだったのではないか、と思われるクマクラ編集長だったのが更にウケるぜ!

文中、TIPのあつかいには左足ブレーキングがきっちり推奨されているのと、ロックアップの詳細な記述があって、今更ながらベンキョーになるほかに、どちらかといえばMTよりもTIPを推しているのが印象的。現在のようなツインクラッチメカニズムの隆盛は知る由もなかった当時の状況を考えますと、非常に興味深いです。90~92の964MTモデルにはカレラ2、4ともに有名なツインマスフライホイールの不良からくる路上での「お不動様」がデフォルトだっただけに、この記事にあるTIPのススメはある意味正しかったか、といえなくもないです。

画像は件のCGとカルティエロードスター(そうくるか)。この当時にはボクスターの誕生など微塵も予見できないわけですが、こうしてTIPの最終型にのって、カレラ2を思い出すとき、こんな記事を読むのは非常に感慨深いものがございます(爆)。

ロードスターの裏蓋に刻印されたロゴのカッコよさを見よ、と(ばか)。


987ボクスタードライビングマニュアル 山中でのDレンジシバリ

2012-06-14 16:22:12 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06026 その昔、碓氷峠がまだ旧道のみだったころ(いつの話だい?)、路肩に小山がいくつも作ってあり、「緊急待避所」という看板が書かれていたりするのを見て、運転するうちの親父に、ああ、やっぱりクルマ酔いする人のための避難所なんだね、といって禿げしく訂正されたキヲクがあるのですが(懐爆)、アレも過去の遺物となりましたね。

あれから40年。もはやすっかり見かけなくなった設備ですが、それだけブレーキ、タイアの性能が上がった、ということでしょうか。

それでも当時は幼心にブレーキの過熱からくるフェード、ないしはベーパーロック現象は大事故に直結する、クルマにとっては一番怖いトラブルとして刷り込まれております。じっさい教習所ではいまだにこのトラブルをそういうものとして扱っていますし、下り坂でDsc05983 はエンジンブレーキなるものも教科書で推奨されています。かくいう私も前車との車間距離を維持するべくビミョーなスピードコントロールのためにアクセルオフやシフトダウンなどしてこのエンジンブレーキのご厄介になることも通常ですが、こと「制動」となったときにはまあブレーキ以外には有り得ない。

ヒールアンドト~(爆)で電光石火のシフトダウンを決めてウワワ~ン、だなんてやるのはまあ自動車部の学生レベル(爆)。エンジンブレーキなどないものとお考えください、と歴代師匠にはキビシク言い渡されております(きつぱり)。

そのブレーキに関しましては、納車以来いろいろと語ってまいりましたが、重要なプロセスも経ております。さようトクイチオートでの整備!決定的な要素でございます(きつぱり)。

Dsc03382 まずは前後ブレーキバランス、納車当時はリアホイールにはフロントに比してブレーキダストが付着した痕跡がなく、リアブレーキはほとんど動かされていなかった、というのは事実。ミッドエンジンのクルマでこれ、ってのはよほどのことですね(爆)。さらにブレーキのペダルタッチ。フィーリングともいいますが、どうにも重く、ゴンと踏まないと動かない、という印象。踏めばドカーンと停まるのですが、スピードコントロールとかそういったレベルにない。リフトアップして車輪を回してみれば、パッドとブレーキディスクが接触してカスカスカスと音を立てていた(ディーラー整備では正常とされていますからご用心)、のも忘れられないシーンでございます。

そのブレーキさまはここへきて、非常に落ち着いた印象。使う側がなれた、というのが一番大きいのかもしれませんが、距離を経るにしたがって「まるくなり」コントローラブルになるのはトクイチ整備の常。なんというか、「踏みたくなる」ブレーキに仕上がったおかげで、この2000m級の下りワインディングが楽しいこと楽しいこと!ここは今回のミニツアーの2番目に組み込んでみたのですが、トクイチ謹製のEBSエア封入タイア装備のおかげもあって、フェードのフの字もない(爆)。

さよう、ここまでの標高ですと、タイア内圧はパンパンとなって実は登りの段階からブレーキングのたびにタイアが跳ねてしまい、路面を離れる→ブレーキを余分にかける→フェードする、という悪魔の循環が始まるのです。僕も歴代のクルマですべて試しておりますが、まあ登りの早期からフェードが始まるのが常。下りの最終段階までもつのはEBSテクノロジーが開発される以前では、964のカレラ2と4がようやく、という感じでした。

それがどうでしょう、2つ目のトーゲというのに登りも下りも難なくクリアーしたばかりか、更にその先の「さる道2012」へと突入してしまう、というのですからとんでもない!ここ、クルマの進化、ではなくやはりトクイチオートの進化である、とだけ申し上げておきましょう・・・以下痔号