嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2018 Nike Fly Knit Lunarepic GYAKUSOU 最先端の造りにのけぞる

2018-08-23 18:29:40 | 履き道楽

たしか、2年まえの今ごろ、個人的にNew Balanceのブームが突如やってきて、ハマりまくってしまい、1日に10km程度のウォーキングに使用する中、これぞ名品であると騒ぎまくっていたのはキヲクに新しいところですが、あの当時に手に入れたNBの各シリーズはいまだに現役です。

毎日の酷使のわりに、耐久性はすばらしく、型崩れがほとんど見られないのと、全体の完成度の高さがもたらしてくださる、えもいわれぬ満足感は値段なり。いまだに感動しますけれど、値段なりw。

そもそも、名品だ名品だ、といわれて惜しまれつつ廃盤になったド定番モデルを、どうだ〜!懐かしいでしょう。プレミヤムついてたやつだかんね、ほりほりほり〜といってリバイバルさせているのですから、ある意味、堅いビジネスです。

開発費をきっちりとかけたプロダクツはこうして30年経っても売れ続ける、というビジネスモデルであるといってもよいか。

そんな中、ファッショニスタKoshinya師匠からすすめられたNike Fly Knit Lunarepicに手を出してみますた。

これも開発費、ものすごいレベルだと思われるのですが、こういうハイテク系ってのは10年後にどう評価されるのかは未知数です。とんがり系の宿命ですね。

師匠は、それまで長年にわたり趣味の食い道楽を続けておられたところが、定期健康診断でドクターストップがかかり、このままだとアレだかんね、知らないかんねといって最後通牒を突きつけられたところへ、センセ、ちょっと待った!僕もわかってやってるので、3ヶ月でカラダ変えてくるから、といって、その翌日からランナーになった、というギリギリの人物です(爆)。

そのKoshinya師匠が、、ランナーを続けていられるのは、実にこの靴に出会ったからである、と断言するほどの一足がFly Knit Lunarepic  なのだそうです。

 

ううむ、どこか地下足袋を連想させる作りだなあ、という第一印象でしたけれど、それ正解。

足首まである甲皮はネーミングの通り、ニットで編まれています。このニット自体の伸縮性が強く、甲部分に付属している紐はお飾り程度。紐自体にも伸縮性がありますけれど、締め込む必要はなさそうです。履くだけで本体の強烈なニットの締め付けに支えられて安定します。

全体にタイトで、履いたまま椅子などに腰掛けてしまうとキュークツに感じられるほどなので、ここは動きますw

履くと、今までにないフィールがやってきます。Lunarlonと呼ばれるソールが絶妙で、形状はもちろん、エア抜きとも思える切り込みや、計算してあるな〜、と思わせるソールパターンなどなど、見どころ多し。

結果、反撥を味わいながら跳ねるように歩くことができます。このソールのつぶれ具合が独特で、半分潰れたあたりから何かを踏みつけているような感覚があって沈み込みます。それがまた足の裏を絶妙に刺激してくださり、キモチよい。

「走ってみれば」というメッセージが靴から伝わってくるほど軽快です。

靴の履き心地、となった時にはいくつもの要素の複合ですけれど、この靴の場合は何と言ってもニットの伸縮性が一番に効いているとみました。上部のニットはテンションが部分ごとに変えてある模様で、動きを想定して最適化されているな、というのが動くとわかります。

僕の場合は、歩行が主なのですが、なに走行も歩行も基本のところは同じです。ニットの特徴を生かしたFly Knitの今後の展開が楽しみっす。

ところで、伸縮性といえば

がーん!John LobbのOxford様たち。夏の間は出番も少ないのですが、それでも週1〜2は出動命令がくだります。画像をよく見るとお分かりの通り、百均で売ってるゴム紐に換装済み。

これもまた伸縮性を利用した例ですが、これ秀逸。この靴の場合は、レザー製なので、上側の素材には伸縮性は期待できません。したがって、テンションが靴ひもにかかりまくりますから、そいつが常に最適化されるゴムは無敵だ、というわけです。基本のところはレザーシューズもスニーカーでも一緒なのだ、という理解があればおっけい。

マニヤなみなさま、ぜひともお試しください。

脱ぎ履きがある時にも、ワンタッチなので便利。

ところでGYAKUSOUというのは、原宿のランナー向けセレクトショップなんだって。逆走、というのは高速道路関連では大変に危険なキーワードですがw、靴は安全そのもの。危なげのない、コンサバなデザインと色使いでなかなか。アスファルトに同化したオサレーな色合いがまたよろしいです。

すくなくとも、「靴ヅレ」という言葉を死語にできる一足なのわ間違いないです。靴もこうして進化してゆくのだなあ、と感慨深い昨今。

 画像は、熟成中の2足。もうこれさえあれば、の黄金コンピですけれど、ふさわしい場所に行けないのがざんね〜ん、っす(爆)。