梅雨のさなか、トクイチオートに出向いて🅱️子さんのオイル交換をお願いしてまいりました。走行距離62000km。条件が過酷なニッポンの路上で使われているクルマとしては、距離からいって壮年期にさしかかるか、というステージでわございますが、新車整備からはじまる一連のト
クイチオートの整備のおかげで新車以上のコンディションがきっちり維持されております。これにわまったく驚くほかはありませんが、事実。
いや、むしろリニアリティの面では新車をはるかに凌駕するレベルに到達しているので、こりゃまったくお宝だわい。と空いた国道を流しながらボンヤリと悦に入っておりますと、クルマがとんでもない速度に到達していたりしてたまげます(アブナイから)。
というのが前回のソリューションを施したクルマの状態です。あれから半年。オイル交換推奨時期を大幅にオーバーしながらも、毎日の酷使に耐えたB子さんを労ってあげようぢゃないの、ということで出向きました。
今回はオイル交換のみの作業だったはずなのですが、それとは別にきっちりクルマの各部分の制御に対するソリューションがごく短時間のうちに施されておりました!
マイスターのイノベーションはとどまるところを知りませんから、従来型の発展形が常に用意されていて、クルマに落とし込まれるのはトクイチのクルマに関しては通常のことなのですが、考えてみればものすごいことです。
従来型、っていうけれど、モデルチェンジでもするのかい、と訝るのはごもっとも。ですが、クルマを入庫させるたびに違う姿になって手元に戻ってくる、というのはいまやトクイチの伝統です。
しかもコンディションが「かならず」上げられて戻るところがお立ち会い(!)。
そんなの、聞いたことねえわ。とおっしゃるのは勝手ですが、事実なので信じていただくか、ご自分のクルマを入庫させて、整備する中でクルマの変化と成長を感じてみる他はございません。
あとは、どのクルマでこの愉しみを味わうか。私のテーマはそこですが、B子さんがあって、2.7のボクスターがあれば、ほぼ理想の組み合わせです。
ボクスターの入手からはもうすぐ10年。911へのステップアップも考えないわけでわございませんが、身の程知らずも良いところ。997の後期型カブリオレの出物でもあれば、とぼんやり考えるのですが、現実には、ねえ〜(一部謎)。
クルマがこのように仕上がってしまいますと、新しいものに乗り換える意味をあまり感じなくなるのは事実。タイア、ブレーキ、サスペンション、ボディすべてがシャキッと整えられた印象で、走りが明らかに引き締まったものに変化しています。
アクセルに対するツキが極上で、リニアリティたっぷりなので、微妙なペダルワークが簡単に行えます。ニューバランスを履いていたのではダメで、CAR SHOEでないと、と感じる瞬間です(まじ)。
トルクもアイドリング近辺からドバドバなので3で旋回するようなワインディングではSレンジよりもDレンジのまま駆け巡るのが非常に楽しい仕立てです。
ブレーキングに集中して、アクセルワークだけで旋回してしまうほうが今回の仕立てにはあっている感じ。だいたいひとつ上のギヤで旋回を終えてしまいます(驚愕)。速度3割り増し(運転はマナーを守って安全に)。
タイアのポテンシャルもマキシマムに引き出されているので、安定感これでもか。
段差のいなしとバウンド直後のボディの収束もさっきまでとは別物に変化しているぜ(!)。
ライドはとことんフラットでスムーズなものに変化してしまうので、あれ、今何に乗っているんだっけ、となります(爆)。1.2のビートルでこれですよ(!)。
通りがかりでこの記事を読まれた方は、訝しさの極みでしょうが、現実に起きていることなので信じていただくしかございやせん。
このあと、B子さんは別の機会にもう一度お預けして、DSGミッションオイルの交換と電気の微調整を行なって仕上がり、となるそうです。ううむ、なんかうれしいっす。
クルマの愉しみ方として、この世界はなんというかオトナ(爆)。クルマのオリジナルを守り抜きながらポテンシャルを最大限に引き出して長年の愛用につなげる、というスタイルは一貫していて不変ですが、クルマ好きとしてはつよく共感せずにはいられません。
トクイチを知る人にしか味わえない世界ですが、現実にクルマが乗れば乗るほどコンディションを上げてゆく、ってんですからたまらない。オーナードライバーとして、なんと幸せなことでしょうか。
次の入庫がいまから待ち遠しいです、ハイ(きつぱり)。
戻りの高速では、夕方ということもあって、公道最速伝説といわれる一連の営業車さま、およびプリウス軍団に何度となく絡まれるのですが、次元が違います。
ま、あんまり思い知らせてやっても気の毒なので、深く関わらずにおりましたが、中速トルクの立ち上がり方も今までとは明らかに違うのにたまげました。
こんなオイル交換があってよいのでしょうか(爆)。
トクイチオートから提供されるこれら一連の整備はもちろん商品ですが、これらを施されたクルマに乗っておりますと、トクイチからのメッセージが提示されているのに気がつきます。
整備を施すことでクルマそのものがどんどん楽しくなり、そのうちに手放せなくなる、そういう整備を施しながらクルマを寿命の限り楽しむ。それがトクイチのスタイル。いかがです?楽しいでしょう、と。
ドライバーとしての能力を封印されてしまうかのようなクルマばかりが売られては3年で捨てられる昨今、なんとオリジナルでユニークなスタイルでしょうか。
このあと、「トクイチオートを考える」は、B子さんの続報と、ボクスターの車検へとつづきます。全国のクルマ好きなみなさま、楽しみにお待ちください(爆)。