嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

トクイチオートをかんがえる ボクスターは新たなフェイズに入った(コロナかっ)?

2020-07-17 09:19:48 | トクイチオートを考える

コロナ蔓延+梅雨前線停滞=絶望的な閉塞感、というのはまんざらジョーダンではございません。2年とも3年とも、いや現時点では収束時期など全く予測不能、ともいわれるこの大災厄。どう立ち向かうのか、などと考え始めるとキリがありませんから(爆)

トクイチオートへと出向いて、整備なったうちの僕ちゃんを引き取ってまいりました(それかーい)。

クルマぜんたいがさらに軽く、ボトムエンドのトルクがひと回り増強されて、フツーに乗っても1速発進なのか2速なのかはほぼ不明。

こうなりますと、乗り初めから降りるまで、Dレンジに入れっぱなしで用が足りるようになります。燃焼の状態が変わったせいでしょうか、アクセルとブレーキの操作でDレンジのままミッションがすばやく反応するように変化しています。

特に減速時。コーナーや交差点に向けてアクセルオフ、あるいは軽いブレーキング、などという時にガコーンガコーンと、律儀に落としてくださる様は、ドンくさいマジメな感じで(爆)お気に入りポイントっす。ドイツっぽさ全開。

最近ぢゃ、トルコンATでも中ブカシが入るのがあたりまえとなりましたが、これはそれ以前のお仕立て。ショックを伴いながら、ってのわご愛嬌か(涙)。

ううむ、オーナーにとりましては大きな変化、というか進化です。Dレンジに入れたままエレガントに速い、とそんな感じ(完全意味不明)。中速トルクに乗って流しているだけでキモチよくて、結果速いクルマ、お好きでしょう(爆)?

こういう乗り方もできるのか、といって感心するわけですが、実際、これがボクスターのようなモデルでも2速発進を採用する理由なのかも。スポーツカー としてはアレだけど、ツアラーとしてみてみるとたしかに好ましいっす。

気がつけば入手からは9年。さすがにこれだけ乗り続けていたら、もしかしてそうなのか、と気がつきかけてはいたのですが、そう、このボクスターはスポーツカーなどではありません。

そりゃあ、シリーズには末期にリリースされるスパイダーさまや、911のエンジンをミッドに載せているSも存在するわけですが、ベーシックな2.7ATの性格づけは少なくともそう。ついでに申しますと、歴代911も同様です。カレラやカレラSをもってきて

スポーツカー か、といわれれば完全にノーです。水冷でも空冷でもおんなじ。ツアラーとしてとらえておかないと、大きなギャップを味わうことになるでしょう。これはツアラーがダメでスポーツカー だったらオッケーとか、そういうお話でわありません(爆)。

うちの僕ちゃんは、クルーザー、というにはゴーカさが足りませんから(爆)、意のままになる時間貸しボート(爆)。イキんで走ったところで、日本の路上では意味ないし、アオリにもつながっちゃって、いまや社会悪あつかい。

流してナンボのこの存在感は、こんな時代の今になってさらに大きくなったな、と感じます。

乗り味はマイルドだが、シリーズ共通の、ロードスターとしては抜群に強固なんだけど、絶妙にたわむボディに、車重に対してアンダーパワー気味なエンジンw。

ただしこれでもかの低重心と地球の引力に逆らわずに回るスムーズネスを誇るポルシェ謹製のヘリテージ入りフラット6をリアミッドに搭載、つまり縦置きのミッドシップというだけですでに素性の良さが保証されているのです。

FFのパワープラント流用の「似非」ミッドとは訳が違うわけで(ジマンご容赦)。

そこへ量産車では世界初採用のモノブロックキャリパー装備のチョーオーバースペックブレーキシステムときて、倒産して撤退間近といわれるブルックスブラザーズのブレザーのような抜かりない外観と屋根あきまでついてきちゃう、と(多少違)。

9年目にしてクルマの性格を大きく変えるようなチューンナップがこの、スペックでは(そこそこね)非の打ちどころのないクルマにもたらされたのです。しかも、入手からここまで、「常に」コンディションが上がり続けている、というね。

まったく信じがたいことですが、事実。新車から5000kmそこそこで手放しちゃった前オーナー様が、万一このクルマを運転したらどういう反応をするのかな、とモーソー果てしなく。戻り道は、このボトムエンドトルクを味わいたくて、高速降りて遠回りをしましたとさ(あほ)

そうなのです。ボトムエンドトルクを味わいたくなるボクスターだなんて、そもそもあり得ない。理解に苦しみますぜフツー(爆)。

戻りのワインディングは標高600m近辺から1500m程度までを山1ダースくらいでやっつける急坂の連続するダイナミックなやつがいくつもあるんですが、その全てをDレンジ、ペダル操作のみで駆け抜けてまいりました。ワイパー最速の土砂降りの中でしたけどね〜(汗)。

トクイチのみなさま、本当にすごい結果です!クルマはもっと楽しくなる、を実感した夕暮れのドライブでございました。

新車がすべての基準で、そこからは距離を経るにしたがってやれてゆく、というのがクルマの使用過程の一般常識というものでしょうが、トクイチの世界ではむしろ逆。

距離と年月を経るごとにどんどん磨かれていって、「新車を超えて」モデル本来の姿に戻っていっているのだ、とのマイスターのコメントが思い出されることでございます。おもに帯電を解くコントロールのおかげな由。

お問い合わせはトクイチオートまでどうぞ。058−370−4848