まいとし10月25日は、ジョンロブ のイヤーモデルリリースの日です。今年は、コロナ記念モデルか、といってスゴイのを期待しておりましたのですが(苦笑)、さにあらず。
究極のヘリテージ、ともいえるダブルバックルのウイリアム君の記念モデルをイヤーモデルとしてリリース、ということになりました。間に合わせに聞こえますけれど、けしてそうではない、今年もスペシャルな出来なのは当然として、中止としなかったのはリッパ。
ウイリアムは、シティと並ぶジョンロブ の登竜門。最初の一足に、まだ10万円台で買える(私の頃は7万円代でした)これらクラッシックラインのどちらかを選んだのちに開眼(爆)。そのうえで階段を一段づつ登った正統派のみなさまも多数いらっしゃることでしょう。
そんなベーシックなロングセラー、それもジョンロブ の、だなんてすでに完成されてるに決まってる、いじる余地なんかねえわ、といって油断していたら、とんでもない。
2021では、なんと1枚皮仕立てとして(!)、各部に超絶技巧のステッチを落とし込み、極上のミスティカーフでしか使えない色を使ってスペシャライズを大胆に成功させています。
うーん、すごいレベルですよこれわ。コロナ禍だったからこその入魂の逸品だといえると思いますけど、考え抜いて、ベーシックを巧妙にリニューアルして格上げしてるあたり、本当にうまい!唯一、グラデーションをつけた、と言われている色調がどうか。
ケチつけるとしたら、それくらいしか見当たらない(爆)。
ブランドの象徴ともいえる代表モデルにさらに手を加えるってのはある意味、相当な勇気のいることだったと思われますが、このあたりの、基本コンサバながらチャレンジングな姿勢は、一言で言ってカッコ良い!
さっすが、わかってるぢゃねえかい、といって喜び勇んで買いに走りたいところですが、JL2021のお定価368500円(!)。
いやあ、ご立派(脱力)。でもね、これでリリースから75年にもなるというベーシックモデルのウイリアムの市場価値までがじつはあげられた、というのは大きいと思います。
ブランディングの教科書的な展開といえるでしょう。ロレックスとポルシェの各モデルの展開にも酷似しているのに気がつく昨今。
また、今回のこのJL2021が1枚革仕立てになったことで、同じツインバックルの最高峰、ラスト、バックル、全ての面で上をいってるJohn Lobb 2010の価値までが上げられてしまったといえるか(コレが言いたかった)。
ジョンロブ のバイリクエストでなにかスペシャルなのを一足、とお考えのそこのあなた。2010のディープブルーなんかいかがでしょうか(ってオレのぢゃねえかっw)?
万が一、来年春あたりのバイリクエストまつりのリストに載れば、2021よりも10万円は安く買えるのではないでしょうか(希望的観測にすぎません)。
JL2021がこの仕立てとなった今、まさに2010がキテる、と思うんですがねえ〜(あほの戯言ご容赦)。
ちなみに現在、John Lobb LONDON では、バイリクエスト祭り絶賛開催中です。好きモノは急ぎましょう。