●湯泊温泉・露天風呂
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前回取り上げた悪石島の「湯泊温泉共同浴場」には露天風呂も併設されていますので、そちらにも入浴してみました。東シナ海を臨む絶景の露天風呂なのですが、道路の路肩に設置されているカーブミラーのすぐ裏が男湯ですから、道路から丸見えなんですね。尤も、共同浴場の利用者以外はこの道を通りませんから、そんなに人目を気にすることもないでしょうけど。
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日本の温泉においては、一般的に男湯の方が広かったり眺望が良かったりしますが(特に男尊女卑の風潮が強かった時代に建てられた古い施設では顕著ですね)、この露天風呂に限っては女湯の方がはるかに眺めが良いのであります。道路の路傍にあって外から丸見えな男湯に対し、道路から奥まった海岸縁に女湯を設けることによって、公衆の視線から遠ざけようとしているんだと推測されますが、これが幸いして女湯では湯あみしながら東シナ海を一望することができるわけです。
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敷地内には簡単な脱衣小屋が設けられています。小屋の入口はヤギ侵入防止のため柵で塞がれているので、利用時はこの柵を外し、退出時はしっかりと閉めてから帰ります。
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塩ビの湯口からは共同浴場と同じ源泉が注がれていますが、投入量が絞られているためか、内湯のような激熱ではなく、むしろ若干ぬるめの湯加減でした。
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さっそく入ってみましょう。うん、なかなかいい気持ちだ。湯船に浸かっちゃうと海が望めなくなっちゃうのが残念です。この手(重炭酸土類系)のお湯は野外で放置しておくとすぐに槽内に苔みたいな不快なものが発生してヌメヌメする傾向にありますが、こちらの露天風呂は地元の方によりこまめに清掃が行われているようで、利用客は少ないのでしょうが、実に快適な槽内環境が保たれていました。管理してくださっている皆様には感謝です。
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翌日再訪してみたら、お湯が抜かれていました。トカラを旅行中にであった旅行者に話を聞いてみると、この露天風呂に入ろうとしたらお湯が抜かれていた、という話を何人からも耳にしました。つまりこのお風呂は常にお湯が張られているわけではないようでして、利用するにも運が必要のようです。
悪石島1号
ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 51.1℃ pH7.2 溶存物質1373.6mg/kg 成分総計1411.0mg/kg
Na+171.1mg(44.13mval%), Mg++:46.5mg(22.72mval%), Ca++:89.3mg(26.45mval%),
Cl-:220.2mg(40.35mval%), HCO3-:525.3mg(55.95mval%)
H2SiO3:253.0mg, 遊離CO2:37.4mg,
上集落から徒歩で、往路(下り)は25分、復路(登り)は30分(もちろん個人差あり)
体力に自信のない方は、宿泊先に頼んで車で送迎してもらいましょう
鹿児島県鹿児島郡十島村悪石島御嶽140 地図
200円 料金は隣の共同浴場の料金箱に投入。
お湯が溜まっていればいつでも入浴できそうですが、料金を支払う先(共同浴場)が16:00~22:00オープンなので、実質的にはその時間帯に利用することになるかと思います。
備品類なし
私の好み:★★
●砂蒸し風呂
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湯泊温泉から道をさらに奥へ進むと、平たく何もないテント場が広がっており、その敷地の一番奥には木造の小屋が建っています。この小屋では砂蒸し風呂が体験できるのです。
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小屋は硫黄山の噴気帯のガレの下に位置しており、噴気帯からは白い湯気が朦々と立ちのぼって、辺りに硫黄臭を放っていました。
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小屋は無人です。ヤギ侵入防止のため、入り口の柵はロープで固く縛り付けてあるので、まずはこれを解いてから中へと入ります。小屋の中には砂が敷き詰められており、地熱によって砂がとっても熱くなっています。
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砂蒸し風呂と言えば同じく鹿児島県の指宿が有名ですが、こちらでは指宿のように砂を体の上に被せるのではなく、レーキで均した砂の上にマットを敷き、その上に寝っ転がって熱を全身で受けるというスタイルをとります。いわゆる岩盤浴みたいな感じでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/81/db9da9e08bceeb356e38f4a934a8119d.jpg)
ということで、私も体験してみました。決して海に打ちあがった土左衛門ではありません。単刀直入に申し上げますと、相当熱いです。外気が猛烈に暑かったこともあり、ものの1~2分で汗ビッチョリになっちゃいました。砂を均すときにちょっとでも深くするとものすごく熱くなりますので、まずは寝っころがりたいところに周囲から砂を集めて厚くしてから試した方がいいかもしれません。またシャワーなどの設備もないため、ここで汗をかいたら近くの湯泊温泉で汗を流すべく、同温泉が開設されている夕方16時以降に利用すると都合がいいかもしれません。
尤も私みたいに真夏に利用すると熱さばかりが印象に残ってしまうのでしょうけど、夏以外の季節でしたらきっと気持ち良いのではないでしょうか。トカラの地熱パワーを手軽に無料で楽しめる面白い施設です。
湯泊温泉から徒歩3分
鹿児島県鹿児島郡十島村悪石島御嶽140 地図
24時間利用可能
無料
マットは現地に用意されていますが、汚れが気になる方は持参することをおすすめします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/f0/3451a5e07337178f91f8d11935d0e6bf.jpg)
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前回取り上げた悪石島の「湯泊温泉共同浴場」には露天風呂も併設されていますので、そちらにも入浴してみました。東シナ海を臨む絶景の露天風呂なのですが、道路の路肩に設置されているカーブミラーのすぐ裏が男湯ですから、道路から丸見えなんですね。尤も、共同浴場の利用者以外はこの道を通りませんから、そんなに人目を気にすることもないでしょうけど。
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日本の温泉においては、一般的に男湯の方が広かったり眺望が良かったりしますが(特に男尊女卑の風潮が強かった時代に建てられた古い施設では顕著ですね)、この露天風呂に限っては女湯の方がはるかに眺めが良いのであります。道路の路傍にあって外から丸見えな男湯に対し、道路から奥まった海岸縁に女湯を設けることによって、公衆の視線から遠ざけようとしているんだと推測されますが、これが幸いして女湯では湯あみしながら東シナ海を一望することができるわけです。
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敷地内には簡単な脱衣小屋が設けられています。小屋の入口はヤギ侵入防止のため柵で塞がれているので、利用時はこの柵を外し、退出時はしっかりと閉めてから帰ります。
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塩ビの湯口からは共同浴場と同じ源泉が注がれていますが、投入量が絞られているためか、内湯のような激熱ではなく、むしろ若干ぬるめの湯加減でした。
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さっそく入ってみましょう。うん、なかなかいい気持ちだ。湯船に浸かっちゃうと海が望めなくなっちゃうのが残念です。この手(重炭酸土類系)のお湯は野外で放置しておくとすぐに槽内に苔みたいな不快なものが発生してヌメヌメする傾向にありますが、こちらの露天風呂は地元の方によりこまめに清掃が行われているようで、利用客は少ないのでしょうが、実に快適な槽内環境が保たれていました。管理してくださっている皆様には感謝です。
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翌日再訪してみたら、お湯が抜かれていました。トカラを旅行中にであった旅行者に話を聞いてみると、この露天風呂に入ろうとしたらお湯が抜かれていた、という話を何人からも耳にしました。つまりこのお風呂は常にお湯が張られているわけではないようでして、利用するにも運が必要のようです。
悪石島1号
ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 51.1℃ pH7.2 溶存物質1373.6mg/kg 成分総計1411.0mg/kg
Na+171.1mg(44.13mval%), Mg++:46.5mg(22.72mval%), Ca++:89.3mg(26.45mval%),
Cl-:220.2mg(40.35mval%), HCO3-:525.3mg(55.95mval%)
H2SiO3:253.0mg, 遊離CO2:37.4mg,
上集落から徒歩で、往路(下り)は25分、復路(登り)は30分(もちろん個人差あり)
体力に自信のない方は、宿泊先に頼んで車で送迎してもらいましょう
鹿児島県鹿児島郡十島村悪石島御嶽140 地図
200円 料金は隣の共同浴場の料金箱に投入。
お湯が溜まっていればいつでも入浴できそうですが、料金を支払う先(共同浴場)が16:00~22:00オープンなので、実質的にはその時間帯に利用することになるかと思います。
備品類なし
私の好み:★★
●砂蒸し風呂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/26/e2029e32e01d55ec6d8e71ed950ee798.jpg)
湯泊温泉から道をさらに奥へ進むと、平たく何もないテント場が広がっており、その敷地の一番奥には木造の小屋が建っています。この小屋では砂蒸し風呂が体験できるのです。
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小屋は硫黄山の噴気帯のガレの下に位置しており、噴気帯からは白い湯気が朦々と立ちのぼって、辺りに硫黄臭を放っていました。
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小屋は無人です。ヤギ侵入防止のため、入り口の柵はロープで固く縛り付けてあるので、まずはこれを解いてから中へと入ります。小屋の中には砂が敷き詰められており、地熱によって砂がとっても熱くなっています。
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砂蒸し風呂と言えば同じく鹿児島県の指宿が有名ですが、こちらでは指宿のように砂を体の上に被せるのではなく、レーキで均した砂の上にマットを敷き、その上に寝っ転がって熱を全身で受けるというスタイルをとります。いわゆる岩盤浴みたいな感じでしょうか。
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ということで、私も体験してみました。決して海に打ちあがった土左衛門ではありません。単刀直入に申し上げますと、相当熱いです。外気が猛烈に暑かったこともあり、ものの1~2分で汗ビッチョリになっちゃいました。砂を均すときにちょっとでも深くするとものすごく熱くなりますので、まずは寝っころがりたいところに周囲から砂を集めて厚くしてから試した方がいいかもしれません。またシャワーなどの設備もないため、ここで汗をかいたら近くの湯泊温泉で汗を流すべく、同温泉が開設されている夕方16時以降に利用すると都合がいいかもしれません。
尤も私みたいに真夏に利用すると熱さばかりが印象に残ってしまうのでしょうけど、夏以外の季節でしたらきっと気持ち良いのではないでしょうか。トカラの地熱パワーを手軽に無料で楽しめる面白い施設です。
湯泊温泉から徒歩3分
鹿児島県鹿児島郡十島村悪石島御嶽140 地図
24時間利用可能
無料
マットは現地に用意されていますが、汚れが気になる方は持参することをおすすめします