文化逍遥。

良質な文化の紹介。

バンジョー修理

2012年04月06日 | 楽器・エッセイ
昨日4/5(木)は、バンジョーの修理のためお茶の水のカワセ楽器に行った。
1弦の10フレットあたりの音が出なくなった。12フレット以降が少し浮いてきているようだ。
フレットの打ち直しが予想されたので、預かり修理になると思っていたのだが、2時間くらいで出来るという。
助かるよなあ。録音に使いたかったので、はやくやって欲しかったのだ。
さすがにプロショップと言われることはある。

修理してくれている合間に上野に行った。
折しも桜が満開、花見ですごい人。
人混みは嫌いなので、上野公園の桜はパスして国立博物館へ。
土偶と埴輪、大好き。じっと見ていると吸い込まれそうになる。
不思議に思うのは、土偶も埴輪も体形が子どもに近いことだ。
手や足が短く、頭部(顔)が大きい。
そのあたりが、理想的な体形といわれるギリシャ彫刻などと大きく違うところ。
写真を撮りたかったが、撮影は禁止なので仕方がない。

桜の季節ということで、いつもは閉鎖されている国立博物館の裏庭が解放されていた。携帯で撮影。

Pa0_0002
もとは、寛永寺の境内だったと言われている。
今は実に静かな風景だが、維新の頃には彰義隊が立てこもり明治政府軍と激戦がおこなわれたところでもある。

さて、バンジョー。
約束どうり2時間で出来ていた。
問題のあるフレットをはずして掃除、打ち直して調整した後、ネックも調整したという。
音もきれいに出るようになりました。うれしい。
預かりになると、千葉からお茶ノ水まで行く時間と交通費が倍かかるわけで、その意味でも助かった。
それにしても、バンジョーは重い。
帰ってきて、ケースに入れたまま測ってみたら9Kgもあった。
ギターの倍近い重さだ。
これでは仮に電車で移動すると、ライブに行くまでに重さで指が動かなくなりそうだ。
もっとも、そんなことは予定も実力も無い。


さらに、ついで、と言っては悪いがマスターのOMでメイプル材のギターがあったので試奏させてもらった。
メイプルで小さめのボディーなので、高音の強い硬い音なのかなと思った。
が、弾いてみると思いのほか低音が出てバランスも良かった。胴が深い構造の為だろうか。
ネック材もメイプル。
最近はネックにするような良いマホガニーが不足しているという。
中米(特にホンジュラス)当たりでは伐採しすぎたのだろう。
個人的な感想だが、メイプルネックの方が強度があり安心して使える感じがする。が、マホガニーネックの方が長時間弾いても疲れないように思う。まあ、一長一短だろう。

トップのスプルースも目が詰まっていて良質だし、バックやサイドにはトラ目も出ている。
これだけの材を使って168000円はお買い得だなあ。
フトコロがあたたかければ手が出そう。
ネックの形状は細めのUで、弦高はかなり低めにセットされている。
フィンガーピッカー向きといえるだろう。






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