2/12(月)、久々に三宅坂にある国立演芸場に行ってきた。2月の中席(11日から20日までの興行)は、毎年恒例の「鹿芝居」。これは、噺家芝居のシャレで、要は落語家が役者になって芝居をするもの。やっているメンバーは、ほぼ毎年同じ顔ぶれだ。
仲入りの休憩前までは落語で、後半に芝居となる。落語の方は皆、大ネタは掛けずに、比較的軽い噺をしていた。良かったのは蝶花楼馬楽の「時そば」。お馴染みの演目だが、さすがはベテラン、仕草もうまく演じ分けも見事。話の内容が分かっていても、しっかりと受ける。それが本当の実力というものなのだろう。「真打ち」と呼ばれるようになっても、そこまで行ける噺家さんは残念だが少ない。
後半の鹿芝居。今年は、古典落語の大ネタ『子別れ』。仲入り前の馬生が上をやっておいて、芝居で中・下が演じられた。場面が4回変わり、そのたびに幕が閉まるので、ちょっとたるむ。でも、まあね、噺家さん達の努力を買いたい。入場料2100円のライブだしね。
こちらは、演芸場1階にある「演芸資料展示室」で3月24日まで展示のリーフレット。噺家さんの色紙などを展示している。昔の名人の筆跡が見られて、興味深かった。特に三遊亭歌笑や5代目古今亭今輔の台本は、創意工夫の跡が滲み出ているようだった。三遊亭歌笑は、戦後すぐに創作落語で人気が出たが、1950年に進駐軍のジープにはねられて亡くなっている。まだ32歳だった。目の悪い人だったので字を書くのも難儀したようで、お世辞にもうまい字とは言えない。それでも、一生懸命に書かれた「純情詩集」の台本は感動すら覚えた。
こちらは、上のリーフレット裏面。クリックすると拡大できる。
仲入りの休憩前までは落語で、後半に芝居となる。落語の方は皆、大ネタは掛けずに、比較的軽い噺をしていた。良かったのは蝶花楼馬楽の「時そば」。お馴染みの演目だが、さすがはベテラン、仕草もうまく演じ分けも見事。話の内容が分かっていても、しっかりと受ける。それが本当の実力というものなのだろう。「真打ち」と呼ばれるようになっても、そこまで行ける噺家さんは残念だが少ない。
後半の鹿芝居。今年は、古典落語の大ネタ『子別れ』。仲入り前の馬生が上をやっておいて、芝居で中・下が演じられた。場面が4回変わり、そのたびに幕が閉まるので、ちょっとたるむ。でも、まあね、噺家さん達の努力を買いたい。入場料2100円のライブだしね。
こちらは、演芸場1階にある「演芸資料展示室」で3月24日まで展示のリーフレット。噺家さんの色紙などを展示している。昔の名人の筆跡が見られて、興味深かった。特に三遊亭歌笑や5代目古今亭今輔の台本は、創意工夫の跡が滲み出ているようだった。三遊亭歌笑は、戦後すぐに創作落語で人気が出たが、1950年に進駐軍のジープにはねられて亡くなっている。まだ32歳だった。目の悪い人だったので字を書くのも難儀したようで、お世辞にもうまい字とは言えない。それでも、一生懸命に書かれた「純情詩集」の台本は感動すら覚えた。
こちらは、上のリーフレット裏面。クリックすると拡大できる。