文化逍遥。

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わたしのレコード棚―ブルース59、Magic Sam

2018年08月19日 | わたしのレコード棚
 今年に入ってから、ブルースのセッションに参加しているが、他の人達はシカゴなどのモダンな都市部のブルースを演奏する。なので、参考にしようと思い、LPの棚からマジック・サムのライブ盤を引っ張り出してきて聴いている。わたしからすると、やはりソウルあるいはロックに近い8ビートのリズムで、本質的にカントリー系のブルースとは異質なものと感じる。



 マジック・サム(Magic Sam)は、本名Sam Maghett。1937年2月にミシシッピ州グレナダに生まれ、1969年12月1日にシカゴで亡くなっている。シカゴのウェストサイドで活躍。心臓麻痺で急死したらしいが、まだ32歳の若さだった。優れた演奏テクニックと、ストラトキャスターを駆使した斬新な音質、ギターとの一体感、それらで聴く者を捉える事にたけている。が、それが為に命を削ったように感じる。正直言って、1969年すなわち亡くなった年のライブなど聴くと「この音を出し続けるのは、体に重いだろう」と、感じるし、聴衆に載せられてさらにエキサイトしてゆく演奏は痛々しささえ感じる。

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