9/15(土)、神保町の岩波ホールにて。
映画の前に、カワセ楽器に寄った。マスターは、なんと店の中でゴルフのパッティングの練習をしていた。「なにやってんの?」と聞いたら、「いやー、ハハハハ・・」と苦笑い。おどろいたねえ、どうも。最近は、もっぱら修理工房の様相を呈し、実際に楽器を買い求める為に来る客はほとんどいないらしい。周辺に中古楽器を扱う店が多く、しかもかなり安く販売しているし、インターネット通販で買う人も多い。なので、必然的にそうなったらしい。新たに楽器を入荷することも、ほとんどしないという。これも時代の流れか。
さて本題。
この作品は、南太平洋のサモアで撮影されたドキュメンタリー映画。公開は、1926年。監督は、ロバート・フラハティ(Robert Flaherty)。公開時は当然音声のない無声映画だったが、その後1980年に娘のモニカ・フラハティー監督が現地で音を拾い民謡を録音し原作に音を合成、さらに2014年にデジタル技術を駆使してさらに修正したという。色付けまではされていないが、かなり自然で無理のない合成と感じた。
「モアナ」とは、この作品の主人公とも云うべき青年の名で、このモアナの婚礼そして成人儀礼である刺青を施す場面、さらにタロイモを掘ったり魚を獲る様子が静かに映し出されてゆく。
ただ、全体になんとなく演出っぽい個所があるように感じた。「やらせ」という程でもないだろうが、撮影の段階で多少の指示の様なものがあったのではないだろうか。さらに、50年以上たってから収録したという「民族音楽」も、明らかに西洋音楽の影響を受けたコーラスに聞こえた。それも無理からぬことだが、やはり少し残念。が、「民俗」に興味のある人には、貴重な作品とは言える。
この日は、上映初日。午後1時過ぎからの回だったが、入場者数は30人余り。岩波ホールは、存続してゆけるのか。他人事ながら心配になってきた。10/13~26まで、創立50周年記念企画「ジョージア(グルジア)映画祭」として15本余りの作品が日替わりで上映されるので1日位は観に行きたいと思っている。
映画の前に、カワセ楽器に寄った。マスターは、なんと店の中でゴルフのパッティングの練習をしていた。「なにやってんの?」と聞いたら、「いやー、ハハハハ・・」と苦笑い。おどろいたねえ、どうも。最近は、もっぱら修理工房の様相を呈し、実際に楽器を買い求める為に来る客はほとんどいないらしい。周辺に中古楽器を扱う店が多く、しかもかなり安く販売しているし、インターネット通販で買う人も多い。なので、必然的にそうなったらしい。新たに楽器を入荷することも、ほとんどしないという。これも時代の流れか。
さて本題。
この作品は、南太平洋のサモアで撮影されたドキュメンタリー映画。公開は、1926年。監督は、ロバート・フラハティ(Robert Flaherty)。公開時は当然音声のない無声映画だったが、その後1980年に娘のモニカ・フラハティー監督が現地で音を拾い民謡を録音し原作に音を合成、さらに2014年にデジタル技術を駆使してさらに修正したという。色付けまではされていないが、かなり自然で無理のない合成と感じた。
「モアナ」とは、この作品の主人公とも云うべき青年の名で、このモアナの婚礼そして成人儀礼である刺青を施す場面、さらにタロイモを掘ったり魚を獲る様子が静かに映し出されてゆく。
ただ、全体になんとなく演出っぽい個所があるように感じた。「やらせ」という程でもないだろうが、撮影の段階で多少の指示の様なものがあったのではないだろうか。さらに、50年以上たってから収録したという「民族音楽」も、明らかに西洋音楽の影響を受けたコーラスに聞こえた。それも無理からぬことだが、やはり少し残念。が、「民俗」に興味のある人には、貴重な作品とは言える。
この日は、上映初日。午後1時過ぎからの回だったが、入場者数は30人余り。岩波ホールは、存続してゆけるのか。他人事ながら心配になってきた。10/13~26まで、創立50周年記念企画「ジョージア(グルジア)映画祭」として15本余りの作品が日替わりで上映されるので1日位は観に行きたいと思っている。