ブルース・セッションに参加する時に、良く使っているESP製のアルダー材テレキャスターシェイプのギター。写真は、今年(2019年)2月のものだが、比較的軽量で、取り回しが良いので重宝している。が、欠点と云うか、気になる所が2カ所ほどある。ひとつは、ネックを太めにオーダーしたのでヘッド側が重めで、いわゆる「ヘッド落ち」の傾向があること。もう一つは、ヴォリュームを絞った際に高音が弱くなる「ハイ落ち」。そこで、簡単な改良を試みた。
まず、ストラップを掛けるピンをネックのジョイント部分あたりに移した。これにより、かなり「ヘッド落ち」は改善。このギターは、普通のテレキャスターのようにボルトで留めるのではなく、セットネックなので、この位置にピンを移すことも可能なわけだ。プレヤビリティー(弾きやすさ)はかなり良くなった。ハイポジションでは、ストラップが多少手に当たるため、若干弾きにくくなったが、気になる程ではない。なので、他に所有しているエレキギターも同様にピンの位置を移動した。
さて、ヴォリュームを絞った際の高音が失われる「ハイ落ち」の改善。ちょっと専門的な話になるが、配線にコンデンサーを加えることで改善を試みた。これは、「ハイパスコンデンサー」と云われるもので、「サウンドハウス」などで購入できる。写真の1が、トーンコントロールのコンデンサーで、これは余分な高音をアースに落とすもの。2が、今回加えたハイパスコンデンサー。ピックアップで拾った高音をホットラインに直接落とすもの。
ハイパスコンデンサーの拡大写真。このタイプのもので、「サウンドハウス」で900円ほど。かなりな効果はある。が、こんどは逆にヴォリュームを絞った時に高音だけが残って線が細くなる。基本的に、ヴォリュームを8位でアンプにセットして、後は演奏中に微調整する感じで使うのが良いようだ。