文化逍遥。

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紅梅

2016年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム
 暖冬のためか、近くの公園で早くも紅梅が咲いた。1月早々に梅の花がこんなに咲くのを見たのは初めてだ。撮影は、1/8午前。






 年賀状などで梅の花があしらわれることも多いが、それを含め、正月を「新春」というのは旧暦の名残。つまり、昔は1月から文字とおりの「春」になったわけだ。暦が一ト月半ほどずれていたわけだが、その分だけ温暖化しているとも考えられる。これから先を考えると、ここが分岐点のような気がする。生活様式を変えて環境を守る道に進むのか、あるいはこのまま資源を使い続けてゴミの中で果てるのか。

 この梅を見ていたら、ふいに老子の言葉を思い出した。「根に帰るを静といひ・・・常を知るを明といふ。常を知らずしてみだりになせば凶なり」。「知常曰明」とは美しい言葉だ。そういえば、老子研究家の加島祥造氏が先月25日、92歳で亡くなった。タオイストと自ら称し、老衰で亡くなった。これもまた「常」と言えるだろう。合掌。

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