先月話題になった芥川賞受賞のこの本ですが、日本人は
この受賞の意味とか芸術性とかより、話題性とか騒がれた
からとかといった方が本を手にとる機会となるようです。
著者の会見の模様が何度もテレビに出て、面白そうだと
ワイドショーがおっかけて、当然本はうれにうれてと
いいことばかりです。
私は、この時期の文藝春秋を毎年買っていますが、これは
当然、芥川賞受賞作品が掲載されているからです。
本屋さんがこれ二作品とも載っているら本が売れないと
こぼしていましたが、それは違います。
文藝春秋が賞をあげたから田中さんが注目されたのです。
本はあれだけテレビで毎日取り上げられたから雑誌がでる
前に結構売れたはずです。
町の小さな本屋さんはこんな姿勢だからと思わせる
発言でした。
本屋大賞とか本屋さんが売りたい本を選ぶ時代になって
いることや本屋さんの手作りポップでベストセラーに
なったりする現代事情などこういう人はしらないので
しょう。