King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

寿命が延びる温泉

2012年02月15日 23時43分43秒 | スキー


今年は豪雪で日本海側や北海道で、記録的な積雪で
早くも除雪費用が枯渇するなど各地で雪の影響が
出ています。

私がかつて八海山へはじめて行ったときもそんな
記録的な豪雪のときでした。

今行けたらなあという思いがあるものの、なかなか
実現できないでいました。

今年は、年末年始恒例のスキーと温泉の旅行をして
いないこともあり、スキーへの欲求と温泉への渇望
が極まり、平日の旅館も安くなっている時期に行く
ことになりました。

温泉とスキーとなれば真っ先に浮かぶのはやはり
野沢温泉でしょう。

今年の初めにも日経の温泉満足度日本一という記事が
ありました。

効能に寿命が延びるというのが科学的に立証された
という記事もありました。

ただ、問題は宿です。

普通はゲレンデサイドに大きなホテルがあり、アメニティも
温泉もスキーもひとりじめ的な大企業による開発がなされて
いるものですが、ここ野沢温泉では昔ながらの村とスキー場
と温泉となつかしい姿が今もそこにあるのです。

とはいえそれは功罪入り混じり、利用者にも全て
うれしいことではないのです。

道はごちゃごちゃして車での移動はしずらいし、宿も
質の高い所、駐車場を完備している所は高く、ゲレンデ
サイドのペンションや民宿は温泉で無い所が多く、温泉と
スキーを楽しむには丁度良い宿はなかなかないのです。

今までは、野沢グランドホテルを利用していましたが、
連泊してスキーを堪能するにはゲレンデまで歩けないので
今回は歩ける温泉街の中の宿をとってみました。

初日のスキーは野沢でなく、向かいの戸狩温泉で滑り
ました。

ここは初めて訪れる地です。

目と鼻の先のゲレンデですが、なぜか客層がまるで
違います。

ほとんどがボーダーで、若者が多く、リフト代は
安く、食事や飲み物なども安いという印象です。

麓のベースはふたつあり、それぞれ日帰り温泉を持ち
ベース間はシャトルバスにて送迎もあると割りと便利な
感じです。

到着したときには雨で、風も強く、とりあえずどんな
コースかとリフトを巡って行くと、右側のトップへ行く
リフトが止まっていて、山頂ではつながっていて行き来
は楽なのが、途中の移動コースは上り下りがあり疲れます。

ほとんどが中斜面で急斜面のコースが中途半端な閉鎖の
表示で、行っていいのかまずいのか判別つきがたく、リフト
がかりに聞くとあれはコースではないようないい振りで
否定されてしまいました。

不整地コブというコースもほとんどないのですが、唯一
コブのコースが一番目立つところにあり、少ないスキーヤー
はほとんどここにいる感じでした。

誰もが乗る下からのリフトの右下に真っ直ぐに凍った
蛇行した川のようなラインコブです。

こういうのは昔いわれた谷の上側をなぞるバンク滑り
だけだとコブを滑っている感じではありません。

でも、どうやらこれはそのバンク滑りを練習するライン
のようです。

ここを観察し、滑ってみて前回軽井沢でできなかった
ことや昨年思い出したことをここでも追体験のように
思い出し、何をどうして行けばいいのか方向性が見えた
ようです。

カリカリの谷のようなコブは、躊躇なく谷へ滑りこんで
こその醍醐味だし、コブの頂点での切り返しなど運動量で
こなして行くのは、躍動感を出してこそコブ滑りの様に
思っていました。

しかし、今回やってみて普通に小回りして同じスキーの
圧で回して行くほうが破綻も少なく筋力も消費抑えられる
のです。

それはバンク滑りのようでいてそうでなく、簡単そうで
実は難しい、おそい様で実ははやい滑りです。

これはコブだけでの滑りでなく、いつもこう滑れば
いいのだということにも気づくのでした。

今時のスキー場は、老人と若いボーダーと外国人と
いうのが相場ですが、ここのスキー場は若者が多く、
求める斜面もなく居心地が良いとはいえませんが、
施設や物価の安さなどは良いイメージを与えました。

宿泊地の野沢へ向かうと雪の壁と吹雪に変わった天候が
方向感覚を奪い、目の前の野沢への道もナビが無いと
解りません。

道祖神のある坂道までくればあとは一本道ですが、宿の
位置はナビの地図にもなく、細い道を行くとスキーを
横にして道の真ん中を歩く歩行者や観光客など危険な
障害物に溢れていて実に危険です。

宿に着くと車の鍵を預けて、部屋まで案内されるのかと
思えば高級旅館の料金ながら荷物は自分で運んで後は
ほっとかれる感じです。

今までこのクラスの料金だと宿まで荷物を運んでもらえて
夜具の説明お風呂の説明などを受けながら、ウェルカム
ドリンクやらお茶やらを煎れてくれ、温泉饅頭などウェルカム
スィーツなどを振舞われ夕食の時間を決めるのですが、その
おもてなしの手間がなく、施設も狭く旅館街の真ん中で
窓からの景色も駐車場しか見えません。

施設も浴場とレストランスペースと実に素っ気ないのです。

それでも宿から歩いて遊ロードまで2分と立地的には申し分
ないのです。

宿はほとんどが外国人で、それでも湯沢方面の宿とは違い、
英語圏の人たちです。

それがみんな楽しそうに宿のスタッフなどとも気軽に挨拶を
交わしていて、独特の雰囲気を醸しています。

そして、食事の時にもパソコンを見ていて現代事情の最先端
に立たされた思いです。

とはいえ、私もipadは持って行ったので、他人のことは
いえません。せっかくのスキーと温泉三昧の時にパソコンや
テレビやゲームなどの液晶画面を見る必要はないでしょう。

ただ、せまい部屋と隘路に建つ宿にいると楽しみは温泉と
食事とスキーしかなくなります。

夕食に現れたのはわずか三組で、これしか泊まってないのかと
思ったら、次の日の朝にはフロアーに溢れる人々でなんだ
結構泊まってると逆にほっとしてしまいました。

ただし、朝の食事は7時30分からです。

せっかくゲレンデの近くにいてもこれでは朝一に滑り出すと
いうわけには行きません。

こういうことはままあることではあるのですが。


コメント
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