King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

三山巡りのつづき

2017年01月27日 23時56分54秒 | スキー
ガーラスキー場も私が持っているイメージは
スクールや検定に通った頃のことで、昔は
モーグルのオリンピック代表がいるスクールとか
コブにも力が入るスキー場で検定員も日本を代表する
面々による検定とかアルペン代表の佐々木明が滑っていたり
雑誌のインタビューを受けたりと色々と思い出もあり、
親しんだ地でもあるのにコースはよく知らず、特に
南エリアや北エリアなどよく知らないのです。

とは言え滑っているうちここは初めてでなく前に滑った
記憶がよみがえり、そのコースの印象は

不整地などもあまり滑りこまれていない
感じでコブにもならず完全な不整地は新雪ながら突っ込んでも
楽しくないものでした。

思えばコブのコースになっているようなラインもなく
一通りこなすと北エリアに向かいます。

ここは初めて足を踏み入れた時、自分以外スキーヤーは
いなくてみんなボーダーでものすごい疎外感を感じたのを
覚えています。

どんどん下の方にリフトを乗り継いで石打丸山に向かいます。

とにかく速足で回ったのはその日の天気予報が三時から
雨という予報だったというのもあり、滑れるうちに全ての
コースをと先を急ぎました。

やっと着いた石打丸山はやはり昔の記憶通り一枚の大きな
バーンがただまっすぐ下に同じ方向に向かう簡単な構造の
斜面でその斜面の中に民宿やら食堂やらがある昔のスキー場
です。

これだけ多くの店がいまだにあるというのもすごいことだと
思います。

スキー人口が減っているとはいえ上越は首都圏とのアクセス
のよさとその距離によりまだ存続可能なのです。

標高は低く、雪質はいいとは言えず、ガーラなどがゴールデンウィーク
までやるのにこちらは三月くらいでおわりです。

なんともレトロ感にあふれたゲレンデとモーグルコースと
ゲレンデマップにあってもコブのないコースとかコースを
みわしても繰り返し滑りたいようなコースはなく斜面にも
魅力がないのです。

それに一方向に流れる一枚バーンのゲレンデのくせにリフトの
アクセスはよいとは言えず、繰り返し滑るのにも入口が改札口
みたいになっていて一旦停止させられてまた漕いですすむという
アクセスの悪いリフトばかりです。

斜度変化と地形変化も少なくどこをどう滑ろうかという興味も
沸きづらいゲレンデで一通り巡るうちになんとなくもういいかと
諦めにも似た感じを抱いてしまうのでした。

結局三山巡りをしてもその楽しさというよりリフトに乗る義務
感ばかりでコースを楽しんだり、魅力を探るなんてところまで
行かないのです。

そんな諦め似た厭世感の漂う中見つけたのが、今ではもうみる
ことがない横掘れのコブラインです。

これは急斜面の不整地にできるいまだにこれだけはライン通りに
降りることのできない難攻不落のテーマなのです。

このラインができるのは他では草津と志賀高原くらいで私の
希望はこのラインを昔のモーグラーのように縦に板を横にしないで
空気椅子に座ってちょこちょことストックを動かす滑り方で
降りてみたいと常に思っているのです。

モーグルの世界でもターンはカービングなどといいだし今では
この滑り方をゲレンデで見ることはなくなり、できるコブの形も
昔と今では違います。

かつて通った八海山のコブスクールで縦の滑りというのも
やりかぐらで一時できるようになったと思った時期もありましたが
シーズン最初の凍ったコブに出会うともうあの滑りは幻であった
かのように昔のズルズルドンという滑りをしているのでした。

神立のようにモーグルコースに基礎コブから細かいこぶまで
あり、どのようなコブにも対応しているというようなスクールも
あるようですが、結局あの昔の滑りはもはや誰も知らず、教える
人もいないのかと思われました。

しかし、この横掘れのコブを見るとなんとも沸々と挑戦する
気持ちが沸き上がるのでした。

神立のコブを滑った時に基礎コブなら終日ライン通りに降りられ
別に満足感もなく達成感もなく滑れるということと、細かいと
昼過ぎの深くなった時に急にラインから飛び出してしまうことがあり、
結局制動と板を横にしてしまう時間が長くなり、そこから立ち上がる
筋力がスタミナを奪い切り替えのタイミングを逸しているというのが
今までのコブに対する感慨と対応で滑りを変えないとどんなコブでも
滑りきることができないという悩みに突き当たるのでした。

ただ、神立のようにリズムの長いものなら滑れるということなら
別に細かいこぶには入らないということでよいのではないかという
逃げの考えも出てくるのでした。

それでもゲレンデで見かける光景としてはこぶを攻めてるという
感じの人でなくても普通にゆっくりたどってくるような感じの人
でもラインを完走するのを見るとやはり自分の滑りは間違って
いるのかという疑問もわくのです。

というわけで、この横掘れコブを攻めてみるとやはりサイズ的に
無理な感じに思え板をこんなに横にしたら次のターンに間に合わないと
思えます。

それでも降りられないことはないなあとその脇のラインなどは
降りられるのです。

そんなことを思いつつリフトからコブを観察しているとなんと
往年のモーグラーの様に板をまっすぐにしてその横掘れを
滑った人がいました。

意図してやったのかたまたまだったのか三コブくらいで
合わせられずに飛び出して止まっていたのでよく解りませんが
なんかコブをもう少し滑って見るかと思わせるものでした。

ただ、ここではあまりリフトの配置が良くなく繰り返しあの
コースを滑るリフトもなく、時間的に雨の時間が迫りつつあり
いつかコブだけこのコースを滑りに来るかと心に留め
ガーラに戻ります。

三つのスキー場を巡ってきて思ったのは、このガーラが
一番リフト係が対応よく気持ちの良い接客をすると感心しました。

マニュアル通りにありがとうございますとかお辞儀をする
所はよくありますが、私のように繰り返し同じリフトに
毎回同じ言葉を繰り返してお辞儀されると逆に馬鹿にされて
いるのかのように思えますが、ガーラの人は毎回明るく
ああだこうだと話しかけそれが決まりきったことでなく
楽しそうに接客している結果に出る言葉の様で楽しいゲレンデを
自ら演出しているという自負を感じます。

決して押し付けでない対応にこの界隈一の雰囲気をだして
いると思いました。

特に感じたのは、コーチで最後のリフトだなと乗った時でした。

折から降り出した雪は風と真っ黒の雲とともにやってきて
見る見る辺りを暗くしてリフトに乗っているとウエアに降り
積もるように猛烈な降りでした。

そんな中でのコーチの営業の終了のアナウンスの中乗った時
これが最後ですねと言われたのが妙に新鮮で最後まで乗って
くれてありがとうということだったのかと肯定的に受け取れる
声かけでとても気持ちよく最期を迎えられたのです。

下山のためロープウエイ乗り場に着くとゲレンデには人が
いなかったのに降りる人は長蛇の列でこれは簡単には降りられない
と思っていたら一人の私は一人乗り場からあっさりと列を回避して
待ちなく降りられたのです。

降りたら下は猛烈な雨でした。

上越だと二月に雨が降ることはあっても一月のトップシーズンに
こんな雨が降るとは意外でした。

まあ天気予報通りだとホテルにより温泉に浸かり帰るのでした。

この後、郷愁の三山巡りの後私にとんでもないことが起こるのでした。


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郷愁の三山巡り

2017年01月27日 23時55分55秒 | スキー

猛烈な寒波が連日雪をもたらしていたのも私が
上越入りする前までで、昨日の神立といい今日といい
イメージしていた寒波のスキー場といつも滑る草津の
寒さとも違う温かさでした。

それはコブなど滑ると汗が出るような温かさなのです。

もちろん雪はぐさぐさで未圧雪でたくさんの雪がある
斜面でももはやサラサラの粉雪ではなくモチモチした
上越の特長のあるものでした。

つまり雪質はよくなくワックスがあっていないのは
初日から解っていました。

それでも滑れなかった幻のオリオンが滑れたり新コースに
魅了されたり楽しい上越のスキーは二日目になりました。

さて、昨年末以来のオータニは昨年末に感じたゆったり感は
なく、以前泊まった時の団体旅館の感じにもどりあわただしい
感じと騒々しさは同じでした。

朝に今まで気にもしませんでしたが、フレンチトーストがあり
死ぬほどうまいとか世界一うまいとわれたオークラのフレンチ
ーストを思い出し食べてみました。

前回と違いビュッフェで前回なかったおいしいと感じた納豆が
あったもののフレンチトースト同様なぜかいまいちな感じに
今回は感じました。

さて、二日はどこで滑るかというとまず考えたのは今まで滑ったことのない
スキー場ですが、どこもピンとくるものがなくそれに何処もそういった所は
神立より標高が低く、これだけ暖かくなるとどこも雪が融けてコンディション
は悪くわざわざ行くに値しないでしょう。

さらに一人でそういう初めてのところへ行くと余計疎外感と孤独感が
助長されるという経験もあり、逆に昔の思い出に浸るかのように折角
上越に泊まったのだからその立地から湯沢高原とガーラ湯沢と石打丸山
三山を巡ることにしました。

宿から上越高原は近く、宿に車を置いたまま歩いてもよし、送迎バスも
頻繁に出ており三山巡りできるのです。

ただ、この三山巡りはリフト券5100円にランチパックなどの割引は
なく、もちろんシニア券にもあてはまりません。

元々山の稜線でつながっているコースながらこの稜線のコースは
コース外で通行には厳しい目があります。

ではどんな接続かというとかつては知っていたもののもう何年も
滑っていない上に日帰りの基礎スキーヤー時代ではそんな
無駄なことは時間も金ももったいないと興味もなかったのです。

そもそも上越高原の記憶もずいぶん古いもので多分十代の頃
以来かもしれません。

それにガーラは今まで何度も来ていますが、それは平日に検定を
行っていた数少ないゲレンデでありビデオ撮影してくれるスクール
に通ったからでもあります。

そして、その時に滑ったのはスクールと検定で使うジジとコーチ
のみなのです。

南エリアなどいつも春に行くから開いていたこともないのです。

石打丸山も十代の頃日帰りで一度来ただけです。

べったりと同じ方向に延びる単調なゲレンデという印象しかありません。

そんなわけで独り身の単調と寂しさを紛らわすべく三山巡りを
決行します。

さて、それならば車置いて行くのが経済的ですが、ここで思うのが
やはり独り身の自由を最大限謳歌すべく、ゲレンデに近い駐車場に
停めることです。

ホテルだと鍵を預けていかなくてはならずスキー靴に履き替えて
荷物を車に積んだり何かと面倒なことが気にかかり、ガーラまで
車で行くことにしました。

毎年ガーラに行くたび色々と驚かされるのですがこの日もまた
びっくりなことがありました。

なんといつもどおり平日のこの日私が車で着くと一番奥の方
しか空いて無くてリフト券売り場に着くとなんとどの窓口も
人人で一杯なのです。

そして、いちいち券を印刷して渡しているのでなかなかその列が
進みません。

やっとの思いでゲレンデに上ると昨年のゲレンデと違い橇コースの
位置が変わっていてジジに行くりフトの隣のリフトも動いており
なんとも人がいっぱいです。

そういえば昨日の神立も駐車場に車が一杯だったのを思い出します。

あれだけの人がいてそれでもかつて春スキーで通った頃のゲレンデ
に比べると滑っている人はまれで不思議な感じです。

まずはガーラから湯沢高原に行きます。

私のイメージでは一番高いコーチから山の稜線でつながっている
のでそのまま滑り込めると思っていましたが、そのコースは高く雪が
積まれて通行止めで連絡コースがあるらしい南エリアに行きます。

初めての南エリアは豊富な未圧雪バーンと圧雪バーンが同じくらいの
コースがあり、滑っている人は全く見かけず快適でした。

二回づつ各コースを滑ったところでリフト係に湯沢高原に行く方法を
聞くとあのケーブルで行けということでその建物に行くと今まで
動いてなかったものの人がいると時間で動くらしく、簡単に湯沢高原に
着くことができました。

宿で日によってはバスでしか連絡していないということだったので、
どうやら滑る連絡コースは今では使われてないもののケーブルは普通に
つながっていて、ただ、利用者が少なく利用が限られていると予想
される日は運休してしまう日もあるらしいと想像されます。

湯沢高原に着くと一通り滑り、修学旅行の団体などいるもののガーラ
とは客層が違う感じで随分さびれた感じがします。

コースもコブコースやモーグルコース不整地はなく、下まで降りてまた
ゴンドラに乗るとかつての記憶のものより大きなものにびっくりしたり、かつてこの
ゴンドラが舞台になった小説を思い出したりしました。

昨日に続き今日も天気が良く見晴らしを楽しんだり、他のスキーヤーが
ほとんど中国人家族のスキーヤーだと発見したり、昔との違いを色々と
発見してここも二度づつ各コースを滑ったのでガーラに戻りました。

かつて外国人スキーヤーと日本人との違いのポイントがここ数年変わって
来ているのも気が付きました。

しばらく少なかった韓国人グループもインドネシアなど他のアジア系も
増えています。

そんな変化を感じつつ、かつてのイメージや思い出の印象もどんどんなくなり
日本人より多い外国人たちに思い出も占拠されてしまうのかと
感じるのでした。

上も下山コースも滑り一通り見尽くした感と喪失感を抱いて時計を
みてガーラに戻ることにしました。

それでもまだお昼前でした。

石打丸山編はまた続く

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