一雨一雨に秋が深まり、紅葉が街を染めるそんな今の季節。時に冷たい北風が吹きます。鮮やかな紅葉も来る冬を前にして終わりを告げる木枯しです。実際この季節は冬へのあわただしい橋渡しで秋祭りや収穫の喜びもつかの間、冬の準備で忙しいのです。何やかやで過ぎて行ってしまう季節の中で、ふと熾火のように残っている灯りに息を吹きかけて温まるそんな心の底でぬくもりを見つけるそんなブレトンドが今月の珈琲『木枯し』です。
ここ何年か今の季節のテーマ曲が忌野清志郎の『北風』です。
いつもこの季節に繰り返し繰り返し聞いてしまいます。
いいだせなかった恋心。そんな自分の弱さと傷つくのを避けてしまったそんな借別の歌ですが今の季節にぴったりなのです。その歌を聞いて心に浮かぶままをよりどころにブレンドしました。
そんな心の底に残る灯は皆持っている共通なものだと思います。それに寄り添いぬくもりを共有することができればと意識しました。お楽しみください。