お正月で山盛りの料理を家族が集まり食べるという元旦の光景が毎年行われていますが、いつも私が指摘するこの時期値段が普段の三倍になるミツバやら蒲鉾、煮物に必要な大根さといもニンジンも全て三倍になります。だからもうそういうの辞めようといいつつ毎年高くなったものを食べていました。今年はお餅以外ピークをはずして買おうとおもいます。いつもは買い物の時期を選べなかったり、家族が集まれる日が限られていたりと必然が重なり高いもの高いサービスを選ばざるを得なかったのです。まあ、その最たるものに年末年始のスキーがありました。前はこの時期しか旅行できなかったので値段が三倍でも渋滞しても行くしかありませんでした。しかし、世の中何故かその必然がないのにわざわざこの高い時期に旅行したり食事したり買い物したりしている人が多いのです。中にはわざわざ混雑や値上げを避けて別の日に前倒しして旅行したのに他の人が旅行してると思うとあわててまた正月宿をとったなどという人もいます。
これは心理的にはわからないこともないのですが、もう時間を選べるようになったのならその自由を最大限生かし自由を謳歌する余裕を身につけねばなりません。それには食後の珈琲でまったりの習慣をつけるのが重要です。
大掃除などというイベントも辞めるのです。
気持ちだけ年末と年始の気分をもつだけで、安いうちに野菜などは買い込んで煮物系は今から作ってストックしお雑煮もスーパーが開店する3日くらいに安くなった野菜を買って作るというふうにすることです。
掃除などは普段からこまめに定期的にやり年末の忙しいときにやらない。私の知人はこの大掃除のたびにトラブルを起こし、かならず体調も崩しという繰り返しをいまだにしています。業界のお付き合いとか近所の役員とかなにかと仕事をしょいこむのも昔のスタイルです。特に地方だとなにかと会合だなんだと役職についてこの時期でかけては毎回飲み会というパターンを繰り返す人がいますが、これはコロナで破綻してなくてもやっていけると気がついた人が増え集まるのは趣味のオフ会だけというふうになってきました。それにしても今の時期それでも飲食会場は一杯でイベントも人で溢れています。人がいないところで自分だけ楽しむのが重要です。世の中ソロキャンプなどという訳のわからないものが流行りすぐ真似したがりが群れますがそういうのが一番不味いのです。自分だけの楽しみを謳歌する。ほどほどに自慢する。つまらないグルメ番組やお出掛けベスト番組など見ない。もしくは見て行った気になり食べに行ったり旅行はしない。そんな群れない楽しみや自分だけの楽しみに生きれば豊さとか幸福感にちがった地平が見えてきます。珈琲の世界でも自分なりの楽しみ、楽しみ方は様々でその世界はいくらでも広げられます。これは戦国時代の殺伐とした殺しあい国や領土の奪い合いをしていた当時でも武人の心の底には茶の湯という趣味があり、自慢の茶道具などを所有する喜びや詩や舞も嗜んだのです。千利休はワビサビという境地を具現して現代にもその美を伝えたかと思えば豊臣秀吉は黄金の茶室を作り自分の思いを表しました。こうなれば自分の珈琲の世界を道にしてもいいのではという人もあるでしょう。私も水にこだわったりしたこともありました。どこの名水とか地球の一番重力の増す時間に汲んだり、その月の一番新鮮な水を朝汲みに行ったり、入れ物などにこったり、一通りやるとこんどはミルの刃にこだわってみたり、色々こだわりどころはありました。そして焙煎もやっていくと何やら最近の豆の違いが顕著になり以前思っていた焙煎の概念もまた今の豆の傾向では違うものになっていたり新しい気付きもあります。そんな今までやってきた集大成が今焼けている豆なのですが、それを説明したくてもお客様がおっしゃるのはいつも同じ酸味が苦手でという言葉なのです。そんな現場にどんな道を示せるのか私の戦いは常に珈琲の最先端で何が起どう変わろうとしているのか伝え楽しんでいただくかです。年末年始はたぶん休まず営業。一日日帰りでスキーに行くかもです。
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