King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

寒波襲来と深まるチョコ味

2018年12月28日 10時09分21秒 | 珈琲

もう毎年同じことはしないと決めた今年の冬。

とはいえ毎年する温泉とスキーの旅は除きます。

毎年同じことの繰り返しに過ぎないと気が付き、そのために

いつもより高い食材や人が群れる日に旅行したり同じ場所に

いったりというバカらしい繰り返しをやめるのです。

 

そうと決めたにせよ、毎日掃除していてもう大掃除などという事は

やらないと決めていても窓を眺めて汚れが気になったり、庭の木の伸びが

気になったりしてやってしまいます。そうすると通りがかった人が大掃除かいと

声をかけていきます。嫌そんな人と同じことを俺がするわけないと言い訳するのも

もどかしく、ええまあと返事するそんなこの頃です。

 

地吹雪のような雪の降る今、その雪を踏むことを思いながら温泉地に向かうはずが

今年は年内は行けそうになく、この乾いた冷たい風の吹く関東で青い空を見上げます。

この毎年の繰り返しでよいこともあります。それはこの乾いた空気と冷え込みに珈琲は

実に深く味を変えるのです。

 

意外とそれを知らない人が多いのですが、毎年飲む今頃の珈琲が一番深く濃く甘くなると

いう変化を噛みしめてひとりほくそ笑むのです。そして豆ごとにその味の変化は様々で、

ブラジルもまた見事に良く味を変えます。

 

それは角の取れたまろやかなチョコ味となりこれぞブラジルという変化を見せます。

それなのにくるお客様みんなおっしゃるのは酸味の少ないコーヒーをくれといいます。

今頃のブラジルが一番好きだなどという解っているお客様は皆無なのです。

この冷たい空気の中飲むさえたシャープな珈琲より、とろっとした味の深い味を

楽しみたいものです。その代表はレッドマウンテンです。

 

これは香りが素晴らしく、独特で香りからイメージされるのがろうそくの炎です。

 

抽出液は赤く透明でそこに珈琲のオイルが浮きキラキラと輝きます。

 

自宅で淹れてもこうならないという方は一度当店で私が淹れるものをみて

ください。このキラキラを出すコツもお教えいたします。

 

深まる珈琲の世界もこの冷え込みがあってこそです。毎年の習いもなくてはならないという

必然もあるのです。


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