King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

水の味

2020年08月19日 00時00分00秒 | 珈琲

とかく珈琲の味で当店で言われる試飲の時の問題にこの水の問題が度々

現れます。それは主に観光客の方が言う、秩父は水がいいから珈琲がうまいという

ことです。つまりは自宅で飲むものは当店で試飲するものよりまずいことには

自覚があり、その原因が水の差だというのですから何ともあきれた感想です。

 

もちろん珈琲好きがわざわざ自家焙煎店を探して残すコメントはまた違うものです。

 

やたら深く焼いてほしいとか自分はガツンと強い珈琲でなければもう感じないとか

そもそものうまみとは違うことをいう人もいますが、概ねこちらも思わず感心する

ような感想を漏らす人もいます。

 

水ということではここ毎日用意する水出し珈琲も飲む方により色々と感想を言いまた

水の味について思い至すことになります。

 

その水にこだわり秩父の湧水をあちこち汲み歩き飲み比べ時には地球の一番冷えた時間帯とか

月の影響が一番少ない時間帯に組むのがよいとか時間までこだわりの飲み比べた結果解ったことは

水はそもそも無味であることです。ミネラルとか余計なものを含まない純水に近いものほど

珈琲にはいいことに違いないという確信に至ります。よいとされる銘水やありがたい名水などは

その伝説やら歴史的な経緯とかその水が人々にどれだけ求められ生活に必需品として物語が語り

継がれ折り重なりして生まれた結果の味にまつわる妄想なのです。そもそもは無味無臭であり、

求めるものも無味無臭で純水に近いものです。

 

つまりは味のないものを求めているのです。その水をこう暑いとつい何度も飲むのですが、

その結果食欲は落ちて胃の内面が荒れて消化不良や胃痛なども起きます。そこで経口補水液など

いわれるものが売られているのですが、ただの砂糖と塩の入った水です。普通の水を少しずつ何度も

飲むのがいいようです。

 

風の抜ける部屋で昼寝もまた格別です。


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