King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

珈琲を活字で理解する人々

2023年02月22日 19時09分31秒 | 珈琲


最近は試飲をやりませんからあまり訪れた人とも話をしないのですが、どうしても話したい人はいてブレンドは何が入ってるかとかどんな豆ですかとか質問を承けます。ある程度やり取りをしていると珈琲の理解とかどんな珈琲を今まで飲んできたかも想像されます。そして少なからずいる癖のある味を求めているという人々です。さらにコーヒー屋の能書をまんま記憶してそういうものだと思い込んでいるだけの人もなかにはいます。先日気になったのは、やはりマンデリンです。今では一周回って苦味があり酸味の少ない豆として認識され、まさにそのままの味のマンデリンを売っていますが、マンデリンの魅力とか本当の味はまさに酸味なので酸味がないというのは受け入れられません。さらに豆屋のホームページには独特のクセとか香りとかがあるとまで書かれていて私がイメージしているマンデリンとはかなり違うものになっています。確かに今売っている豆は苦味がメインではありますがクセやホームページに表現されるアーシー等という香りは存在しません。アチェという地方の高度があり大粒の豆で木の種類もアピシニアというエチオピア由来の古い木の種類でリントンとかトバゴ、タブーといったところとは風味から香りが違います。なんでも独特の香りとかよいようなイメージで土臭いのをアーシーと表現したり、マンデリンの特長のように書かれていてそれを鵜呑みにして本当の風味も綺麗な酸の香りも知らず土臭くクセがあると信じてしまうともう本当のマンデリンにはたどり着けません。是非自分で飲んだ味をそれらの活字からのイメージと付き合わせどうだったか、どう感じたかを記憶してください。アーシー等というものがありましたか?マンデリンはフルーティーで甘味も酸味もあります。ただ苦いだけではありません。頭で考えたり活字で理解することなく味わってみてください。
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