King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

進化と精度

2020年01月14日 10時22分22秒 | 珈琲

昨日書いた精度ということで、いぶかる事態はふと感じたのですが、

それはトイレの不具合からです。トイレの水を流すと上の手洗いから

水が流れタンクにたまるというシステムのお宅は多いと思います。

この蛇口に水が流れないと家人からの苦情から見てみますが、タンクの

水道システム全てがダメだからと簡単に結論付けて熊木のものを移転

すればいいやと判断して修理依頼をしました。

 

ところがやってきた友人が言うには水道管のつまりという簡単なもので

それを聞いた私はかつてその部分は私も経験して自分で直したことや

同じような苦情を言われ取引した不動産の引き渡し後に自分で赴き

そこを修理したことなどを思い出したのです。

 

つまり、そういうかつてはできていた修理技術が長年安穏と過ごすうちに

いちいち直しながら住んでいた時代のこともいつの間にか忘れ水回りの修理技術

など人に依頼してしまったり、電気器具の交換や簡単な工事などもついでに

依頼してしまったりと自身の精度が鈍っていないかと考えたのです。

 

そんな思いが残ると熊木の照明器具やシャワー栓とかアンテナ設備とか

こまごましたものも残しておかずに取り外して保管したりしました。

そもそもは熊木も様々な記憶やら思いがあり、それを引き継いで誰か

住んでもらえると考えましたが、住まいというのは不思議なもので

住む人の意思とセットになっているという思いもするのでした。

 

人が住まなくなるとよく魂が抜けたように荒れるといいますが、

今引っ越して様々なトラブルが襲い掛かり、それらを修復して

行くとその家との深度が深まり、家としての精度も上がっていくような

感覚もあり、逆に住まなくなった家はどんどんと荒れそれを誰か

にゆだねるにはあまりに無責任のような気もしてきました。

 

日本の制度というのが家そのものに不動産価値が低くなっており、

日本人があくせく働いても豊かになれない一因にもなっています。

一生かかって手に入れた家がローンを返し終わった頃にはボロボロで

すでに価値がないという判断をされ各地で空き家や荒れた家という

状況は先進国の年金などなくても親から受け継いだ家の一部を貸して

ずっと豊かに暮らしている様に比べると明らかに制度そのものに欠陥

があることが明らかです。これをどうにも手を付けずに年金制度や

老後の安全安心などいくら議論しても穴の開いた鍋に水をそそぐこと

と同じです。資産という意味を日本人は非常に軽く見ていて、そもそも

木造の家だからとか軽く言いますが、昔の建物で1000年も経つものも

あるように材質上弱いとか燃えやすいとはいえ地震や災害が多い日本でも

その堅牢性や資産としての価値など戦後の粗製乱造を許した建築基準法と

いう悪法がもとで木造だと築20年で価値ゼロという評価をしてしまうことに

そもそもの間違いのもととなっいるのです。

 

今こそ、木造でも100年持つ家づくりとそれを生かした資産継承システムや

税制を含めたモデルプランを作り老後を家とそれを生かした運用を国もあと

押ししてシステムづくりしないといくら働いても資産も豊かさも手に入らない

100歳の人口だけ増え、それも介護の必要な人が増えるという金がかかる社会しか

作れないのです。

 

とかく補助金という金を回すことしか頭にない政治家と役人が考えることは

人が暮らす血の通った生活者の意思とか気持ちには考えが至らない

もので企業優先や大型公共事業やら建築物などの箱もので回すことしか

考えないのです。ところが国というのは主役は市井の市民であり、それらの生活者が

生きるところが国なのです。

 

今話題のIR汚職事件とかで政治家が金をもらったと逮捕されていますが、

誤解している人も多いと思いますが、つまりは日常的に政治家は現金を

渡されたりしていてにそれ自体ちっとも違反でもないし、逆に政治家から

有権者なりにプレゼントをすれば即選挙違反です。ところが便宜という

目に見えないものが渡ったかどうか事件となる前にニュースになるのはその前段階の

金をもらったという事実が報道されることになるのです。政治家がそれを

覚えてないとか秘書がやったとかいうのはいかにそういうケースが日常茶飯事で

いちいち記憶に止めないほどの行為であるかということです。

 

金をもらっているのは与党の大臣とか事件当事者ばかりではありません。

野党でも昔から質問者に情報とともに献金やらはあるわけで、有権者は

その辺を目を曇らせてはいけません。世の中何かをやって手数料をもらうと

いうのが正常で普通に行われているのです。ところが会社が自分の利益のために

顧客の事務手数料やら口座管理料やらを請求するのはこれは非常に腹立たしい

ことで、利用やら自分のためにはなっていないことに手数料を取られている

税金のような強制負担は実は多いのです。それらにいちいち有権者として

怒りと追及心を持っていないと変な負担は今後増えると思います。


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