King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

冬至ランとバスケットの週末とバカマラの至福

2020年12月22日 09時56分47秒 | 珈琲

昨日は冬至ということですっかり冬らしくなり一番この冬で寒さを感じるころになりました。

特に毎夜走る身としては、一月の厳冬期よりこの冬の初めの寒くなる時が一番寒さを感じ走りに

行くのに勇気がいるようになります。

 

日曜日には今年最後の市民リーグ最後の試合と夜にはバスケット連盟の忘年会もありました。

私は例年欠席ですが、先週菅総理が8人で会席しただけで批判が噴出し止まらぬ感染拡大と

医療機関の危機感が増す中やはり民間レベルでは誰かのせいにしてその実自分たちは憂さを晴らすべく

忘年会はしっかり行うという方が多いようです。

 

しかし、一方帰省を取りやめた人や帰省のために検査を受ける人など新たな密を生むところも出ています。

逆に自身が陽性判定を受けると関係者が濃厚接触者となるので検査を受けずにいるケースなどもあり、この

感染拡大の一助となっているようです。

 

この忙しいのにこの日曜の試合でご迷惑をおかけしましたが、この年末だから手に入れられたという新豆も

発売を開始し好評を得ています。それはグアテマラのバレンシア地方の農園もので何度もコンテストに入賞する

有名農園です。さらに今回はパカマラということで先日最後の在庫となったゴールドマンデリンの代わりに

特売で販売中です。今月に限り200g1280円という破格です。そもそもパカマラとかこの農園で200g3000円以下の

豆はなかなかなく、scaa方式カッピング評価も86となっている豆ですからどなたが飲んでも納得の味は間違いなし

です。

 

それに何といってもパカマラ種というグアテマラでこの高地でこの大粒の豆というだけでもう何も言う必要も

なく理解されて購入されていく豆です。結構当店ではグアテマラの豆が好きという方は多く、わざわざグアテマラを

指定して来店される方もいます。このような方はマンデリンと同じでついおせっかいでグアテマラはこうですよという

解説とぜひ試飲してから買ってくれという思いに駆られます。というのはマンデリンもグアテマラも本来の味で売られて

いることはなく、ケニアとグアテマラは自家焙煎店ではとにかく何でも深煎りにして売られるという現状があるように

コーヒー専門店や自家焙煎店の豆で正しく味を理解されているか非常に疑わしく、それなのに切実にグアテマラ愛や

マンデリン愛を語る人は多く、では試飲してみましょうというと途端に尻込みして私は詳しくないのでと言い訳

し出すのです。

 

私としては実はこうなんですよという意味でどんどん味を知るため試飲をしたいところです。

まあ今はコロナで自粛中でいきなり来店されて試飲される方にはご遠慮ねがっていますが、この状況も

早く解消して毎日誰かと珈琲を前に語りあう日が来ると思って辛抱します。

 

一番多いどういう豆ですかという質問もこのパカマラに限っては簡単です。

 

とにかくじゅあっと甘いのです。

 

まあ、この甘さもグアテマラの味を知ったうえでの話とパカマラもエルサルバドルのパカマラ温泉の

味を知ったうえで語るのとまた別の話になり、昨今のグアテマラ事情を知らずにいきなりこの豆が

グアテマラ体験となってしまう人にはまた変なことになりはしないかということもあります。

 

グアテマラでカップオブエクセレンスが開催され世がスペシャルティの豆で席巻されてしまうように

なった時に市場に出回った豆は固く小さいブルボンの豆ばかりでした。これをグアテマラだからと

巷の自家焙煎店は何でも深煎りにして味のないコーヒーを高値で売るというのが現状でした。その後

中米のスペシャルティの豆がなかなか手に入らないという状況になり一般的に高くて買えないか

物がないかという時期が続きました。今ではかつてまったくなくなっていたブルーマウンテンが

高値で売られていたり、とにかく中米のスペシャルティなら何でも高値で売れるという状況です。

 

しかし、カップオブエクセレンスのコンテスト以降何かとアンティグアであれば高値で売れていた

グアテマラも実はその実力と高値とで乖離してしまいファンも外れていつのまにかグアテマラは大手

コーヒーチェーンなども手を出さない地域になってしまったのです。それを受け本来の値段に戻って

手に入れやすくなった昨今は今までは入ってこなかったコパンやウエウエティナンゴの安くて質の良い

ものが入るようになっていました。それでもやはりかつてグアテマラというと大粒の豆が多かったのですが

ブルボン系の小さい豆で硬い豆というのは変わりませんでした。最近はそれを破るようにマイクロロットという

手法で様々や企画で輸入されるようになり、選択の幅が広がり大手は買いに入らず面白い豆も多くなって

いたのです。

 

そんな事情も知らずグアテマラ好きという人はブルーレイクやウエウエティナンゴなどという地名も知らず

味がどんなで好きという説明もなくただグアテマラがいいという主張を聞かされるのですが、今回のパカマラは

実はグアテマラの特徴と味のベースというのは失っていないのです。これが特長でインパクトとなりそれで先程の

第一印象は誰でも感じるようにチョコレートのように甘いのです。

 

そして何よりパカマラが200g3000円しないで買えるといううれしい年末の椿事となったのです。

お楽しみください。


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