King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

好物がいっぱい

2023年11月02日 10時38分46秒 | 珈琲
昨日の夜のニュースで、明日は晴れて全国的に気温も高めという予報で各地の最高気温を見ると28度というところもある真夏並の気温です。まあとかく気になる町にいつまでもいる半袖姿ですがこの気温では半袖でも仕方ないと思える気温です。もうひとつは円安の進行でこれは珈琲事業にも直接影響のあるニュースです。
商社や問屋には2000円以下のスペシャルティはなく、それもグアテマラやタンザニア、ボリビアなどの高い豆しかありません。種類も少なくなっています。しかし、船便で毎日珈琲豆は届くのでそんな少ない在庫のわけはなく日々倉庫のなかは売れない豆で埋め尽くされているのです。
そんな中ないないといいながらエチオピアのナチュラルはどの商社も持っていて値段さえ気にしなければ買うことができます。
ただ味の保証のあるガヨマウンテンとかレッドマウンテンなどは新しい豆は入ってないのに値段をあげて売られており、いまの状況だと2000円超えでも他の豆を買うなら買っておいても今後の円安でやすくなることはないことから少し買っておくべきかなんて気も起きてしまいます。それだけ味基準でみたら今後の豆事情は厳しいということです。
ただ当店に限っては、未だにケニアのスペシャリティが1800円ですしクィーンスマトラやエルサルバドルのナチュラル、イルガチェフのナチュラルが1600円という他では考えられない値段でやっているので味で選んでも格安感があります。
それでも店頭でのやり取りや来店者さまの傾向で他県からやってくる方は値段より焼き方、それも皆深煎りの豆を欲しがり、深煎りの豆に何を求めているのか当店で深煎りにしている豆は深煎りに耐えるもしくは深煎りにして味を増す豆しか深煎りにしないし、マンデリンのようにただ苦いだけの豆を求めているのだとちょっと飲んでみて違和感の残る結果になりかねません。
いま売っているブラジルのエスプレッソレディは深煎りにするとフルーティーな清涼感の増す豆でじわっと甘味を感じる深煎りの豆とは違います。逆にただ苦味だけならそういうマンデリンのG1もあるし、じっくりこてっと甘いゴールドトップもあります。ただ甘さを感じるのは酸味の裏ずけがあってのことなので最初から酸味を否定して豆を求めに来ている人に説明は困難ですし、旨味の話をしても理解されるかも不確かです。
ネットの話題で調理実習で味噌汁を作る授業でいまの先生はだしの素を用意させるという話をされているかたがいましたがそれはおかしな話でいま売られている味噌は全てだし入りなのです。だし入りでない味噌は自然食品とか農家の手作りのもので道の駅や直接販売でしか手に入りません。それらをわざわざ買い出汁を自分でとる授業をしてくれる先生の方か特殊であるといえます。
そして生まれてからだし入りのみそで作った味噌汁しか飲んだことのないひとが煮干しと鰹節で出汁をとり本醸造の味噌で作った味噌汁の方がうまいかといったらいつもながらのだし入りの方がうまいと感じるに相違ありません。
しかし、本当の本物はだし入りの味噌汁を上回ります。これは一般の学校の授業の範囲を超えますし、味音痴の人の味覚を矯正する義務や努力も世は求めているでしょうか。
かねがね疑問のことではありますが実は日本人がこれら古くから行って来た食文化が廃れる一方、海外では日本の出汁文化や発酵文化が注目され日本では見かけることの少なくなった味噌の計り売りや出汁の販売がスーパーで行われているのです。
日本の珈琲文化もスタバやブルーボトルによって世界に浸透しました。
逆に古くからある町の喫茶店がネスプレッソなどの機械を導入する例が増えマスターが自家焙煎の豆をいっぱいづつハンドドリップする店は減っています。
これらの変化は美味しい珈琲を知る人や美味しい食事や食品を求める人の減少や大手食品メーカーの洗脳のせいで本来あるべき健康と食がないがしろになっているせいです。残念なことです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今月の季節のブレンドは | トップ | テロリストと原理主義者 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

珈琲」カテゴリの最新記事