金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「べらぼう」♯4〜8

2025-02-23 21:13:58 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー

序盤で感じた不快な要素は割と早めに薄らいで、

第6話あたりからかなり面白くなってきた。

強烈に惹かれる要素がない反面

(好きな登場人物は、花の井くらい)、

マイナスも少なく、

ストーリーに起伏がしっかりあって

ドラマとして面白い。

「幼なじみの鈍感主人公&ツンデレ優等生の恋模様」

「序盤の敵が頼もしい味方となって新たな敵に立ち向かう」

という定番設定も心憎いね。

 

何より主人公が序盤から有能で

メンタル強すぎ&機転が利くの、

割と新しいのでは?

演じる横浜くんがちょっと無理しているような

不自然な感じはあるし、

あまりにもスペックが高くて人間味はないんだけど、

主人公がこうだと見ていてストレスがない。

そして、卑怯な面から描かれてきた鱗形屋が、

本が好きで仕事に夢を持っていて、

ちゃんと実力で反撃してくるところ、

蔦重の仕掛けがうまくいったらいったで、

女郎たちに過重労働のしわ寄せが来るところ、

きちんと多面的に描いているのも良し。

 

毎回、展開にドキドキしつつも、

クオリティに関しては安心して見てられる。

 

 

 

 

 

 

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22-30:最近読んだ漫画

2025-02-15 19:43:44 | 25 本の感想
丘上あい『ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~〈1〉~〈3〉』
 
1巻のみ再読。
積んでいた2・3巻と一緒に読む。
どいつもこいつも信用できない、人間不信になりそうな環境……。
先は気になるのだけども、3冊でもうおなかいっぱい。
 
小川彌生『きみはペット〈1〉~〈3〉』
 
これも長く積んでいたな……。
なんだか時代を感じる、なつかしい絵柄。
思ったより好感の持てる内容だったし、
勉強も仕事もできるヒロインが好き。
3巻までの感想だけど、蓮實先輩、完璧すぎんか??
実写ドラマにもなっていたのね。松潤、あってる気がする。
 
岩明均『ヒストリエ〈1〉~〈3〉』
 
これも長く積んでいた。
人の名前や地名が全然頭に入ってこないし、
目を背けたくなるような暴力シーンや残酷な描写が
頻出するのだけども、
この先に壮大な物語が広がっていきそうで続きが気になる。
高校世界史に途中でついていけなくなったわたしには、
時間軸の物差しになるような基準がまったく備わっていないので、
ぼんやり「古代のギリシアあたりが舞台」くらいの把握で
読んでいる。
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21:Emi『暮らす働く、もっと明るいほうへ。』

2025-02-15 16:56:02 | 25 本の感想
Emi『暮らす働く、もっと明るいほうへ。』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
日々、ココロが動くほうを選びたい。
大人気Voicy発、待望の書き下ろし39本のエッセイ集。
早く起きた朝、眠れない夜、少し疲れた金曜日、
手に取ると、暮らしやこころに、明るくじ~んわりと広がる1冊。
 
****************************************
 
『今日から変わる わたしの24時間』がよかったので、
テーマの重なると思われるこの本も読んだ。
暮らしと仕事がちゃんと地続きにあって、
自分の裁量で時間の使い方や仕事のやり方などを決められることを
前提にしているので、自分の生活や仕事に取り入れやすいし、
明るく前向き。
ファンが多いのが納得できる。
 
「~したほうがいいかな」をあえてやらない、というの、
よくわかる。
「やらない」ほうを選んだことに対する不安、
最近はほぼゼロになっている。
「自分は結局、やりたいことはマイナス要素があってもやるし、
 本当にやりたいと思っていないことは続かない」
というのがわかってきた。
大人になってから受けた人からの「~したほうがいいよ」というアドバイスで、
実行したの、ただ一つ、「保険に入ること」だけだったわ。
(よかったのかどうかはまだわからない)
 
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20:吉田夏彦『なぜと問うのはなぜだろう』

2025-02-15 16:52:22 | 25 本の感想
吉田夏彦『なぜと問うのはなぜだろう』
★★★★☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
ある/ないとはどういうことか? 心とは何か?
好奇心に駆られ、人間は無数の学問を創造してきた。
永遠の問いを解くための最強の技術、哲学的思考法への誘い。
 
****************************************
 
ちくまプリマー新書で復刊したものの、
もとは小学生向けに書かれたものだというだけあって、
使われている言葉は非常に平易。
ただ、数学も論理学も物理学も、小中学生にはまだわからないだろうから
(中学生でも、数学のことは「計算するもの」くらいの認識だと思う)、
読んでもイメージはしにくい部分が結構あるかもしれない。
 
【メモ1】
ギリシア語で「学問」という意味で使われていた言葉は、
英語だと「フォロソフィ」と「サイエンス」にあたるもの。
もともとはそれほど区別されずに使われていた。
 
【メモ2】
ヨーロッパの人にとって、ゴリラは長いこと
「いるかどうかわからない動物」だった。
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15-19:最近読んだ本

2025-02-09 17:14:59 | 25 本の感想

小川奈緒『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』

橘もも『恋じゃなくても』

新井浩文『文書館のしごと アーキビストと史料保存』

菅原佳己『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見~つけた!』

Emi 『今日から変わる わたしの24時間』(再読)

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4-~14:ヤマシタトモコ『違国日記〈1〉~〈11〉』

2025-02-09 17:09:51 | 25 本の感想
ヤマシタトモコ『違国日記(1) (FEEL COMICS swing)~(11)』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 
女王と子犬は2人暮らし。
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は
姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が
親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、
勢いで引き取ることにした。
しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、
持ち前の人見知りが発動。
槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。
対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との
暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。
不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、
手さぐり暮らしの第1巻!
 
****************************************
 
1~8巻は再読。
間が空きすぎて、いろいろ忘れてしまっており、
結局最初から読み返すことに。
 
「どんな話?」と問われてあらすじを説明しようとすると難しいのだけども、
人と人との間には、言葉を尽くしたところでわかり合えない部分がどうしてもあって、
そのわかりあえなさ、わかり合えないなりにすりあわせていこうとする中で
生じる感情や軋轢といったものを丁寧に描いた話だったように思う。
 
後半には、死んだ母/姉、父がどんな人だったのか? ということも
明らかにされかけていたのだけども、すべてを明らかにするわけでもなく、
理解して和解するわけでもないところがよかった。
姉は姉で苦しみ、コンプレックスを持っていたとしても、
だからといって理解したり許したりする必要もないのだよね。
 
笠町くんが理想の彼氏すぎる……!
 
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