
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
友だちといっしょにいてもホンネを出せない自分がいる。
嫌われることを恐れ、気づかいに消耗している……。
そこにはどんな心理メカニズムがあるのだろう。
若者が抱える「対人不安」とそれを活かす方法を考える。
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ずいぶん前に、仕事のために読んだもの。
「ずっと同じ話してるな……??」
という感想が先に立ってしまうし、
ある程度歳を重ねた人間、類似本を読んだことのある人間にとっては
知っていることがほとんどで新しい知見みたいなものは少ないと思う。
でも、中高生や大学生たちにとっては、
「自分だけじゃなかったんだ! みんな同じなんだ」
ということが、さまざまな例を挙げてもらうことで腑に落ちるだろうし
救いにもなるんじゃないだろうか。
私は大人になってから、仕事柄、
毎日顔をつきあわせる固定された人間関係というものがなくなったので、
人間関係で悩むことがほぼなくなり、ものすごく楽になった。
でも、やっぱり学生時代は、
関係が密だからこそ起こる愛憎や、
コミュニケーションの失敗が死活問題になる状況に
リソースの多くを奪われてきたので、悩みはわかるよ……と思う。
「大人になったら関係なくなる」と言われても、
今目の前の問題が切実なのであって、
「先」のことなんかで救われたりしないよね。