惹かれる登場人物がいないのと、
暴力を振るわれる描写が頻出するのとで
いまいち入り込めないでいるのだけども、
情報の出し方や一話の中での山場の作り方、次回へのヒキなど
作劇は本当にうまい。
小芝風花ちゃんの花魁も、
第2話で色っぽさ・聡明さ・気高さがしっかり表現されていて、
とてもよかった。
主人公、まったくうじうじしない……というか、
メンタルの強さが異常。
袋だたきにされてもめげないし、
親父さんに暴力振るわれて追い出されても
ちっとも揺らがず、親父さんを怒らせた出版物を
「見てよ!」と本人のところへ持っていく鋼の精神力。
アイディアマンで行動に移すのも速く、
物怖じせずに人を使うし、めちゃ有能。
長谷川をカモりまくって大金を巻き上げても、
あんまり罪悪感を感じてなさそうで、
変に主人公をいい子にしない割り切りが潔い。
人間味を感じさせる描写があまりなく
(女郎たちを思いやるのも、本人の人間性というよりは
主人公だからという必然性を感じる)、
見ていて主人公のことで感情を揺さぶられることがなさそうなのも、
なんだか不思議な感じ。
カモられまくってた鬼平はついに財産を使い果たしてしまったとのこと。
しばらく出番はないのかな。