金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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DVD:『ゼーガペイン〈1〉~〈9〉』

2013-05-03 16:27:48 | その他(ドラマ・アニメ・落語)レビュー
DVD:『ゼーガペイン FILE.01~09』
★★★★★

SFの名作として紹介されていたアニメ。
放送は2006年。

ロボットにもバトルにも興味がないし、
キャラクターデザインは好みじゃないし、
ヒロインのリョーコの声優さんは恐ろしく下手だなあ……
とあまり気乗りしない状態で見始めたのだけど、
第6話から俄然おもしろくなる。

主人公と2人のヒロイン以外の登場人物の掘り下げが足りないとか、
敵方の2人がしょぼいとか、
そもそもロボットバトルである必要はあるの?とか、
ケチをつけるところはいっぱいあるのだけど、
そんなあれこれを吹き飛ばすおもしろさであった。
終末感漂うSFの世界と青春ものの甘酸っぱさが両立しているし、
30分の枠の中でちゃんと次回への引きをつくって
続きが気になる展開にしている。
伏線の張り方とか、情報の出し方に注意してもう一度見たら
さらにおもしろいかも。

主人公のキョウはお約束の熱血キャラなんだけど、
インテリでもあるところがちょっと新鮮で、
高校生のかわいらしさとかっこよさを兼ね備えたキャラクター。
三角関係になっても、大事なのはリョーコ、というスタンスが
ぶれなかった点が良いね。
そしてキョウをめぐるヒロイン2人は、互いの存在を気にしながらも
ガチンコバトルにはならず、それぞれに事情を抱えているために
お互いに遠慮がちであるのがなんだか切ない。
リョーコを選んだのは順当な結果だと思うし、
キョウとリョーコの組み合わせは可愛くて好きなんだけど、
シズノ先輩の愛にも泣かされちゃうのであった。

しかし、高校生が「司令」「副司令」なのは茶番っぽくて
いただけなかったなあ。
他の艦には大人がちゃんといたと思うんだけど。
シマが出てくるたびに「子どもがなにかっこつけてんだ」と
苦笑してしまうのは、わたしが歳くったせいだろうか……





コメント
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