m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

鼻煙壺1000展

2008-08-04 | 美術館・ギャラリー他


東洋陶磁美術館で行われている鼻煙壺1000展へ訪れた。
鼻煙壺というのは嗅ぎタバコを入れるための小さな容器。
どれも大体手のひらにすっぽり収まるくらいのサイズのものなのだが
この小さな容器ひとつひとつにとても細やかで繊細な装飾が施されているのだ。
ほんとにどれもこれもいとおしくなるくらいかわいらしいものばかり・・
鼻煙壺の世界にしばしうっとりと酔いしれてしまった。

このコレクションは沖正一郎さんといわれる個人の方が1200点もの鼻煙壺を東洋陶磁美術館へ寄贈したことを記念して行われた特別展で、よくぞこれだけの数のものを集め、寄贈されたものだなあ~と感動してしまう。
ちょうどこの日も朝一で行ったにもかかわらずお客さんも大盛況でこんなにたくさんの人たちを喜ばせることができてコレクションも本望だろうなあ~と・・





ここの美術館は意外にもノンフラッシュなら撮影OKなのだ。
思わず興奮して写真を撮りまくってしまった。

鼻煙壺は本当にさまざまな素材で作られている。
磁器やガラス、玉、メノウ、水晶、象牙、金属など・・

最初のコーナーは磁器でできたもの。
染付け磁器の鼻煙壺も素朴でいいなあ。
蓋もそれぞれの雰囲気にあった色の石などが使われていて素敵。





金彩、銀彩なども使われた色鮮やかな鼻煙壺。





ほんとに小さな壷の中に写実的で微妙に色の濃淡までつけて描かれたものも。





これは二つで一つ、一対になったもの。
風流でおしゃれだなあ。





側面にもびっしりと描かれた模様が緻密。





いろんな虫が描かれているのが面白い。





展示の仕方も素敵だった。
この赤い色ばかり集めた鼻煙壺の隣にはブルー、グリーン、イエロー、ブラウン、のコレクションが続き、ハッとさせられる迫力の展示。





これは被せガラスといって異なる色のガラスを上から被せて作られたもの。





ちょう琢というガラスなどを彫って磨いて文様を浮き出させる技法で作られたもの。
このピンク色と桃の木がかわいい!









上絵ガラスという、ガラスの表面にエナメルの顔料で描いたもの。
猫に花と蝶の図柄がかわいい~





メノオで作られたちょっと渋目のデザイン。





これは象牙製。
う~ん、惹かれるデザインだ~
象牙のものは加工しやすいのか?とても細かい装飾のものが多かった。

一度に見るにはもったいないくらいの量の鼻煙壺を見てとても満足して帰途についた。
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ベトナム縦断の旅【ホイアンの街並み編】

2008-08-03 | ベトナム縦断の旅2008


ホイアンには丸一日滞在。
古い街並みが残る旧市街をぶらぶらと歩いて回った。





日本橋を越えてグエンチミンカイ通りを歩く。





トゥボン川に架かる橋









日本で鎖国が行われるまでの16世紀から17世紀にかけて日本人商人は活発に交易活動をしていて、ホイアンも日本人が居留した町のひとつだった。
その当時、日本人によって架けられたといわれている来遠橋(日本橋)





古い民家を改修したカフェなどのお店が並ぶ。









ホイアン名物ちょうちんが色鮮やか。





来遠橋周辺にはフレンチクォーターと呼ばれるコロニアル風建築が軒を連ねている。









ホイアンの街には仕立て屋さんもたくさん。





華僑の人々の集会所だった建物は原色を使った中国風の派手な造り。





中国や日本の文化の名残も見られるホイアンは異国情緒があふれる街。



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ベトナム縦断の旅【ホイアンのオールドハウス編】

2008-08-03 | ベトナム縦断の旅2008


ホイアンの町並みの特徴は、京都のうなぎの寝床と呼ばれる町屋に似ていて、間口が狭くて奥に長く、中庭のある造りの家が多い。
いくつかのオールドハウスがチケット制で公開されている。

この建物は進記家(タンキーの家)という200年前に建てられた代々お茶や調味料などを扱ってきた裕福な商人の家。
ひさし付の二階建て木造建築の代表的家屋であり、中国、日本、ベトナム様式の織り交ざったホイアン様式で建てられている。





前家といわれる客人をもてなす応接空間。
先祖の写真などが飾られてあり、大切な場所。
梁や小屋組は、典型的な中国様式で、家を祈祷の場所としても使用していたことから至る所に緻密で華麗な装飾が施されている。





この応接セットも100年以上前のものだそう。
現在この家には8代目の方が暮らしておられ、お茶の接待を受け、家の説明を少ししていただいた。





柱や梁に細かい装飾が。













螺鈿で描かれた文字だがよく見ると鳥が組み合わさって文字が出来ている。
家の人が教えてくれた。





前家と後ろ家の間には中庭が配され、通常ここには井戸が掘られている。





中庭は家の中心と考えられ、客人のもてなしや商談はこの中庭が眺められる前家でおこなわれたため、中庭に面する壁にも美しい彫刻が施されている。





中庭を通って更に奥へ行くと居住空間の後ろ家がある。









台所などがある後ろ家は裏口が通じていて、ハノイをはじめ、ベトナム各地へ品物を送る卸問屋街のホイアンでは川からやってくる船こそが商売相手であり昔は裏口が正面玄関であったとか。


この他にもホイアンの旧家には全部で5つのタイプがあり詳しくは後日旅行記にて。
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ベトナム縦断の旅【アオザイ美人編】

2008-08-02 | ベトナム縦断の旅2008


ベトナムならではの民俗衣装のアオザイ。
ホーチミンやハノイの街中ではなかなか見ることはできなかったが・・
(あ、アオザイ!と思ったら観光客の日本人だったり;)
何人か出会ったアオザイ美人の方々を紹介。

フエのギャラリー兼ショップの受付のおねえさん。
菅笠と白いアオザイがぴったりマッチ。





フエで宿泊したフンザンホテルのかわいいおねえさん。
ピンクのアオザイが似合ってる。





同じくフンザンホテルの従業員。





フエのギャラリー兼ショップの店員さん。





フエの王宮で見かけた人。
シックな紫のアオザイが印象的。





ハノイのトンニャット公園のサーカスで途中司会に現れたおねえさん。
このサーカス、突然クマが暴走するわ、バイクに乗ってたクマが壁に激突するわ、
ローラースケート四人組の技が決まらずひっくり返るわで、
なんだか別の意味でハラハラドキドキさせられたサーカスだった;





そのサーカスでオープニングを飾った浮き輪のおねえさんたち。





これもアオザイではないが・・
ホーチミンで泊まったメトロポールホテルにてウエディング姿のおねえさんたちに出入り口でお見送りされる。
何??合同結婚式でもあるの?
と思ったがこれはホテルのサービスの一環か?


コメント (5)
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ベトナム縦断の旅【ホンノンボ編】

2008-08-01 | ベトナム縦断の旅2008


建築巡りと共にベトナムでの目的の一つとなっていたベトナムの不思議盆栽・ホンノンボ探し。http://blog.goo.ne.jp/rico914/e/cdfdbe9c12f3f34c69c8da436435eef0
街歩きをしていて、とにかく中国寺を見つけたらできるだけ入って探し求めてみた。
ホンノンボ探しは、途中から子供たちもはまってしまって、お寺でホンノンボを見つけると、駆け寄って陶器のミニチュアが載ってないか?二人で競争するように探していた。

ここはホイアンの福建会館。
ホイアンにやってきた華僑が同郷人の集会所として建てた会館。





福建会館で見つけたホンノンボ。
ホンノンボの三つの特徴、「本体が岩」「ミニチュアが載っている」「水を張った鉢の中にある」を兼ね備えていた。





ホンノンボの中を探検してみるとコンクリートでつけられた階段とミニチュアの楼門が。





そして同じく福建会館にあったホンノンボは万里の長城のような陶器の城郭が岩山の中に配置されていた。





これはホーチミン、チョロンのティンハウ廟にあったホンノンボ。
手前の橋を渡っているのは三蔵法師の一行で西遊記の世界が描かれている。
宮田珠己氏の本の中でも完成度の高いホンノンボということで紹介されている。

このチョロン地区にはホンノンボが見られる道教寺院がたくさんあるということでしらみつぶしに回る予定だったのに、このティンハウ廟から地図上ではすぐ隣にあるはずの開帝廟がなぜか見つからず、挙句の果て、道に迷ってしまいここの一軒でホンノンボ探しを断念してしまったのだった。無念~





ホイアンの潮洲会館にあったホンノンボ。





これもよく見ると三蔵法師の一行。
岩と岩の間にコンクリートで階段や橋がつけられている。





同じく潮洲会館のホンノンボ。





手前にはつりをする人、橋の向こうには荷物を担いで橋を渡ろうとしている人、
五重塔や家などが。





つりをするおじいさんだが、つり竿がなくなっている。





フエのホテルの庭にあったホンノンボ。ちょっと大きめ。





大きな岩と岩の間に長い橋がつけられていて、その上を歩く定番の三蔵法師一行が。





岩陰にはトラが。





もう一つの岩の天辺には何の関連性もないあくびをする人形。





フエの街歩きの途中で偶然見つけたホンノンボの土台になる石がたくさん置かれていた庭のようなところ。お店?





つりをする老人のミニチュア。





ここではミニチュアの陶器もショーケースに入って売られてるようだったが、ちょっと大き目のものが多くて買うのはやめてしまった。





ハノイの鎮国寺のホンノンボ。





岩と岩を繋ぐようにかけられた橋。





五重の塔。





ハノイの美術博物館でもミニチュアの陶器が展示されていた。
ホンノンボに使うとは書かれていなかったが。





フエで偶然、水槽や金魚などの関連のお店でホンノンボに使うミニチュアを売っているのを見つけたので思わず買ったミニチュア陶器たち。
さすがに石は買って帰れなかったので、いつかいい石を見つけたらホンノンボを作ってみたいなあ。



コメント (3)
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