お酒の凍る温度

立春を過ぎたとは言え、まだまだ寒いですね。


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で、もっと寒いのは昨日もちょっと話題にしたバンクーバー。テレビでは息も凍ると言っていました。


では、お酒も凍るのでしょうか？

一応、理科の復習をすると、水が凍る温度（あ、業界用語では「凝固点」ですね）は0℃、対してアルコール（エタノール）は-114.5℃。


そして、食塩水を凍らせる実験を覚えているでしょうか。これは水に何か溶かすと凝固点が下がる「モル凝固点降下」という現象。


こんな絵も


とすると、、、とにかく０℃よりは低い、気がしますが、、、、、、「じゃあ、何℃で凍るか」というのは、案外出ていないものですね。


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経験的には、「冷凍庫に入れてトロッとなったウォッカを、、、」と言いますから、ウォッカは冷凍庫では凍りません。


また、「冷凍庫にビールを入れておいたら缶が裂けた」とも言いますから、ビールは凍ってしまいます。


そして、「ワインを冷蔵庫に入れてシャーベットに」という話も聞きますから、半分凍る、といったところでしょうか




その中では、月桂冠のホームページに出ている下記記載がよく引用されたり、引用元ナシで転載されたりしているようです。


清酒は、アルコールを１５％ほど含むので凝固点が低くなり、純水に比べ凍りにくいといえます。ちなみに、アルコール濃度１５％の水溶液の凝固点は、マイナス７度ほどです



あとは、別のところには、アルコール協会の資料から、として、

濃度(wt %)　　　0　　　20　　　40 　　　50　　　 60 　　　80 　　　　100

凝固点(℃)　　0.0 　 -11.0 　-31.0 　-38.0　　-44.5 　-67.0 　　-114.5

という数字がでていました。


ちなみに、自宅の冷蔵庫の冷凍庫の冷凍機能は☆☆☆で、調べてみると「-18度以下」に相当するようです。

ですから、先ほどの「ビールが凍る」「ワインはシャーベット」「ウォッカは凍らない」とも整合していますね。


で、最後に、真打。


「スピリタス」


アルコール度数96度ですから、マイナス100℃くらいまで凍らないはず。


地球上の最も寒いところでも凍らないお酒です


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