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昨日、彦根城の松への「酒の搾り袋の洗い汁の散布」をご紹介しましたが、関連情報を探していてたまたま見かけた写真が
こちら
米から酒へ・酒から米へ
なんのこっちゃ、でしたが、調べてみたら、わかりました。
米から酒へ・酒から米へ
酒粕を肥料に栽培した米で純米酒醸造
月桂冠さんのニュースリリースです。
酒粕を主体にした有機質肥料を用いて稲を育て、収穫した米で酒を造り、その酒粕を肥料として再び土に返し、稲を育てる。月桂冠は、JA東びわこ(稲枝営農センター、滋賀県彦根市)と、循環型の農業と酒造りに1996年から取り組んでいます。
酒粕肥料で栽培された、近江産の「日本晴」を原料に醸造した純米酒を2000年に商品化し、2004年からは「厳選素材・純米酒」の商品名で販売しています
既に商品化されているんですね。
循環型農業と言うらしい。
言葉が回る、先日ご紹介の回文ではありませんよ。
ほら
ニュースリリースには、「失敗の連続」として御苦労も記されています。
初期のテスト(1996年)では、酒粕をそのまま田んぼに撒きました。しかし田んぼ全体へ均一に撒くことができず、酒粕の大きなかたまりでは肥料としての効果も十分ではありませんでした。作業の途中で酒粕が散布機の中に詰まるトラブルも起こりました。
この教訓から、翌年(1997年)は酒粕を粉末にしましたが、琵琶湖からの強い浜風で粉が飛び散り、うまく撒けませんでした。
いや、一年に一回しか試せないというのは大変ですね。
もっといい方法はないか。あきらめずに探し続け、農家や肥料メーカーに聞くうちに、粒状に加工すれば扱いやすく、施肥の効果も上げられることがわかりました。
よかったよかった。
結果、2004年度には2,804俵(100パーセントが一等米の格付け)が収穫され、この米で約230キロリットル(1,300石)のお酒を醸造したそうです。
そのお酒は今でもラインナップされているようで、商品ホームページにも出ていました。
こちら
しかし1,300石と言うと、地方の小さな蔵元さんの数倍はありますね。
さすが月桂冠。
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