牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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カニカマって素晴らしい発明ですが、ノンアルコール・ビールも負けず劣らず、でしょうか。

2017-04-30 12:12:12 | 酒のご紹介
                           
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先日開催した「ビール部(詳しくはこちら)」の資料にこんな「判じ物」のような説明がついていました。


こちら


No.1:食物繊維、大豆ペプチド、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)

No.2:麦芽、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、苦味料、甘味料(アセスルファムK)

No.3?:麦芽、水あめ、食物繊維、米発酵エキス、ホップ、香料、酸味料、調味料(アミノ酸)、乳化剤

No.4?:麦芽、ホップ、酵母、酸味料、香料

2017年 美食女子グランプリ :麦芽、ホップ、酵母




実はこれ、ノンアルコールビールの原材料なんです。


No.1とはシェアNo.1のアサヒ[ドライゼロ」、No.2は2位のサントリー「オールフリー」、続いてキリンの新商品「ゼロイチ」、サッポロ「プレミアムアルコールフリー」(←名前、すぐに出てきませんでしたヨ)。

最後の「2017年 美食女子グランプリ」というのは、この間のFOODEXでこの賞を獲った、ウチでも扱っているドイツのノンアル「ヴェリタスブロイ」です。


「ビール部」の説明の中では、


この中での仲間外れは?


という質問を出しました。


一目瞭然なのですが、答えはNo.1のアサヒで、理由は「麦芽を使っていない」こと。


そう、元々ノンアルコールビールはビールを醸造してからアルコールを除去するというイメージで造られていて、昔のノンアルコールは大体そうでした。
(なので、アルコール分は0.00%ではなく、0.1%とか1.0%未満とか。ちなみに、最後のドイツのヴェリタスブロイもその方法



それに対し、麦芽を使うものの、ビールとは別のプロセスで0.00%を実現したのが現在のノンアルビールの流れで、味わいもむしろビールに近くなりました。


その上で、コロンブスの卵と言うか、「どうせビールの味の真似っこなら、麦芽を使う必要はないのでは」と発想の大転換を図ったのが、アサヒ「ドライゼロ」


ビール会社の調合技術は缶チューハイなどで磨かれていますから、ある意味それは「お茶の子さいさい」、結果「目指したのは最もビールに近い味」のキャッチフレーズ通り、シェアNo.1に躍り出た、という訳。


まあ、「ブドウを使っていないノンアルコール・ワイン」みたいなもの、です。ドイツ人が見たら怒り出しそうですね。





何だかなぁ、とも思いますが、シェアNo.1というマーケットの評価は直視すべきでしょう。


ただ、それに対し、技術者の意地でしょうか、麦芽を使って巻き返しに出たのがキリン「ゼロイチ」、[ドライゼロ」よりもコクがあり、自分的にはこっちの方が好みです。


両者


さすがに「このノンアルコールビールは麦芽を使っています」などの比較CMはしていないようですが、さてさて、マーケットはどちらを選ぶのでしょうか。




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