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北斎は吞兵衛だった?日新除魔図@九州国立博物館

2022-04-26 11:22:08 | 附属酒類経済研究所




昨日は落語の中の駄洒落の話でしたが、今日も江戸系のお話。


先週から九州国立博物館で北斎の展覧会が始まった、とテレビで見ました
北斎ってそこかしこでやっている感もありますが、今回はその北斎の「日新除魔図」という作品が先年、九州国立博物館へ寄贈され、その「日新除魔図」の全貌が世界初公開、というのが売り(219枚ということです)。

この「日新除魔図」は、北斎が晩年(1842-1843年頃)、魔よけ(除魔)のためにほぼ毎日、朝起きてから獅子などを描き、それから他の仕事を始めたという絵を集めたものらしい。


面白そうだけど、九州は遠いし、と思い、図録だけでも、と思っていたら、九州国立博物館のデータベースに登録されているようなので見てみた。




冊子の形になっているようです。




元旦。



日々、こんな獅子や獅子舞などが描かれているのですが、日によっては文字(コメント)が付されている日もありました。




一獅々か志し
二疋が獅々
獅子の十六
四六廿獅子
獅子智廿八



そろばんを持った獅子なのですが、??

これ、「獅子の十六」は「しし(四四) 十六」とか、「獅子智廿八」は「ししち(四四七) 二十八」など、九九なんですね。


こんなものもありました。







十月十八日 酒氣之筆力



この獅子がお酒を飲んでいる、わけではないようですが、お酒の力で書いた、ということなのでしょうか。


「毎日、朝書いた」ということですが、二日酔だと描けないので、むしろ朝から飲んで描いたのかな(あるいは迎え酒)。

北斎とお酒の関係はあまり聞きませんが、相当の呑兵衛だったのかもしれませんね。








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