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日本酒の加水(割り水)って歴史的にどうなのよ?

2024-11-08 16:47:39 | 附属酒類経済研究所


何日か前に連載?した、伊丹から江戸までヨットで樽酒を運ぶ「伊丹諸白 下り酒プロジェクト」ですが、ヨットの入港前に白雪の社長さんと日本の酒情報館の館長さんとのミニ講座/トークセッションがありました。
自分も新川大神宮でのお待ち受けの前にちょっと顔を出したのですが、会場は立ち見は出ないものの満席。





重鎮お二人による多岐にわたるお話、皆さん興味深げに聞いておられましたが、個人的に面白かったのはお酒の加水の話

「原酒」の説明から現在でも行われている蔵元さんでの加水になり、その流れで樽での輸送が基本だったころの酒屋(問屋)での「加水して売る」という話になりました(曰く「これが利益を上げる商いの基本」とも)。

自分も根拠はさておき色々見聞きしてますよ。

例えば

昔は樽で原酒を仕入れ水で割って客に供した

加水の塩梅が問屋の腕の見せ所

白鷹は割っても良い味を保ったのが評価された

水で割るのは鎌倉河岸の豊島屋さんが始まり

水が多すぎて金魚が棲めるくらいの薄い酒を「金魚酒」と悪口を言った


とか。

問屋の生まれの日本の酒情報館の館長さんも、親が割っても美味しいお酒のことを「割りの効く酒」と言っていた、と思い出話をされていました。

ただ、考えてみると、お酒は国税の関与も厳しく、加水はデリケートっぽいし、上掲の「金魚酒」も調べてみると、太平洋戦争前後の時期をはじめとする物資のない時期から使われているようで、歴史的な整理は出来ていないような感じ。

冬休みの宿題、ですかね。




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