管理人が松井選手を好きなことは何度か書きましたが、今日本屋で松井選手の本を見つけたので早速買って読みました。何度か紹介しているように、「自分でどうにもならないこと」ではなく、「今、自分に出来ることに集中する」という松井選手の信念が随所に表れていますが、それだけでは聖人君子のようです。しかし、それだけではなく、現実に悩むこともあれば、クヨクヨすることもあるということが素直に書かれています。
その上で、先にあげた信念があるのです。こうして見ると、松井選手の一番の「すごさ」とは、並はずれたパワーや技術ではなく、スランプに悩む自分、失敗にクヨクヨする自分、そうしたものすべてを冷静に見て、今何をすべきなのか、何が出来るのかを考えられることだと思います。松井選手が日本を代表する一流選手であることは間違いありませんが、この本に書かれていることは、一流選手だけのものではなく、むしろ散ドラ諸君のように、「まだまだこれからっ!」という選手たちにこそ参考になることばかりです。平易な文章で書かれていますから、ご一読することをお勧めします。
本の中からいくつか引用します。
『人間ですから、イライラするのは仕方がないでしょう。しかし、態度に出さない、口に出さないことはできます。態度や口に出してしますと、気持ちが乱れ、バッティングが乱れ、自分が苦しむことになる。』
『「努力できることが才能である」これも、子供の頃から僕を支えてくれた言葉です。(中略)僕は決して「野球センスあふれる」というタイプではありません。(中略)努力しなければ、人並みにもなれないタイプでした。そんなときに支えてくれた言葉でした。』
この後の言葉は、小学校3年生くらいの時にお父さんから言われた言葉だそうです。そして、松井選手のすごさは、これをきちんと実践するする「才能」があったことです。それは、小学校の時だけでなく、中学・高校・プロとなっても変わりません。4年で60億円という想像もつかないようなスタープレーヤーになっても変わることのないすごさが、松井選手の才能だと思います。散ドラ諸君が松井選手のように頑張れば、メジャーリーガーになれるかどうかは分かりません。しかし、研修リーグの強豪チームに勝てるようにはなると思います。管理人は本気でそう思っています。あとは、散ドラ諸君がそれを信じて努力できる「才能」があるかどうかです。
ガンバレ!!!散田ドラゴンズ!!!