前にセミナーに行かされることになったと書きましたが、明日は2回目になります。前回、参考書籍を5冊ほど渡され、一番厚い経営戦略の入門書を読んどけと言われましたが、まだ3/4くらいしか読んでいません。とはいえ、大学での講義内容を書籍にしたもので、内容自体はそれほど難しいものではありません。
戦略(Strategy)とは、もともと軍事用語として確立したもので、それが経営学に採用されて、「長期的視点を持ち、経営資源を活用しながら、目標を達成に向けての道筋を描くこと」というような意味で使われます。企業同士の戦いに使えるわけですから、当然、スポーツにだって戦略は使えます。企業よりも明確な戦いですから。
経営戦略での定石は、「差別化」と「コストダウン」です。いかにライバルとの違いを明確にするか、そして、コストを下げていかに低価格を実現するかが重要なわけですが、価格については、利益を削って追随することも可能なので、より重要な戦略は「差別化」となります。
戦力が拮抗していれば、真正面から戦うことも出来ますが、戦力が劣る場合には、ライバルと差別化し、相手の強みを消すような戦い方をすることが、特に重要になります。
尾張の小大名だった織田信長が上洛を目指した今川義元を破った桶狭間の戦いは、そんな奇襲戦法でした。真田幸村が上田で徳川秀忠の進路を阻んだことや、大阪夏の陣での戦いも、少ない戦力ながら大兵力では出来ない戦法を編み出し、「差別化」した結果です。
スポーツでも、巨大戦力の巨人を抑えて「守り」で優勝した中日、圧倒的なフィジカルの差を「組織力」で戦うサッカー日本代表・なでしこジャパン、世界一の「技術」で日本人には不利な投てき競技で戦う室伏など、枚挙に暇がありません。
本題はここからですが、散ドラも少人数で、戦力的には強豪チームには圧倒的に劣ります。ですから、強豪チームに伍していくには、何か武器を持ち、差別化をすることが必要です。それは当然、剛速球投手とか、ホームランバッターではありません。
練習で磨ける武器と言えば、守備、走塁、バントなどの小技などですが、こうしたことも、強豪チームの方がはるかに上を行くのが実態です。昨年の1年生だけでセンバツに出場した岡山の創志学園は、非力さを補うために、ひたすら叩きつけるバッティングに徹し、センバツをものにしました。打撃でもそうした工夫があれば、力のなさを補えます。
真田幸村になれとは言いませんが、強豪に比べ、圧倒的に不利なわけですから、もっと工夫をする、もっと守備や走塁を真剣にやるという姿勢がほしいですね!