経営戦略上の差別化の話の続きです。講師の先生の話の中で、就職活動のたとえ話が出てきました。就職活動だって戦略があるということです。
競争戦略のポイントは、コストダウンと差別化の2つだと前に書きました。機能や品質が同じものだったら安い方がいいのは当然で、コストダウンして価格を下げられる企業が有利です。これがコストダウン戦略です。しかし、価格競争は消耗戦になりがちです。
そうではなく、顧客が「違い」を認識してくれれば、競争相手よりも価格が高くても買ってくれる可能性があり、優位性が長続きします。これが差別化戦略ということです。
就職活動の学生も自分を売り込むという点では、企業の戦略と同じです。その時に、「私は、基本的には他の学生と同じですが、体力や気合では絶対に負けません!」とコストダウン戦略でいくのか、「私には、他の学生と違うこんな点があります!」という差別化戦略でいくかということです。
戦略が何もないのが一番ダメで、コストダウン戦略もまだまだ、差別化戦略でようやく勝負の土俵に立てますが、問題は、何をもって差別化するか、ということでしょうね。実は、ここが一番難しい点でもあります。差別化することだけが目的化し、しょうもないことをアピールしたり、差別化しているつもりで、他の人と同じようなことをアピールし同質化してしまうなんてことがよくあります。
大切なのは、自分自身の持ち味をできるだけ客観的に理解することです。一人ひとりにはそれぞれ個性があります。人と比べるのではなく、それを出来るだけ冷静に見ていけば、良い点、悪い点が見えてきます。人とばかりくらべていると、マイナスばかりが見えてきて、ついつい背伸びをして、自分らしくないことをアピールしたりしますが、そんなことは見透かされます。
野球選手も同じです。いかに、自分の持ち味を理解し、それを磨いていくかです。
ただし、それぞれがしっかり努力することが大前提です!努力もなしに、持ち味も何もありません!
今日のジョグ
何やかやで今月まったく走れていませんでしたが、午後、雨がやんだので、今月初ジョグ。
18.3km 1時間45分07秒