八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

つもりの自分とはた目の自分

2012年07月12日 23時17分36秒 | 指導・育成のうんちく

難しい言葉で言えば、自己認知と他者認知の違いのことです。自分が思っている「つもりの自分」と、他人から見える「はた目の自分」が一致していればいいですが、ここにギャップがあると、いろんなコミュニケーションギャップ=トラブルが起きます。

 

例えば、先日の夏合宿での紅白試合で、6年生の何人かは下級生相手に面白がってガヤガヤ笑いながらやっていたので、「ふざけてやっていると、いくらやっても5年生の練習にならないので、歯を出して(笑って)ないで、真剣にやってくれ」と注意すると、「しゃべったら歯は出るし」とか屁理屈を言って、まるで話がかみ合いませんでした。周囲からの見た目と、本人の意識にギャップがある典型例です。子どものうちは、「そんなつもりはなかった」で済むかもしれませんが、大人になれば、それが通用しなくなるということに早く気づいてほしいものです。

 

そんな大人でも、このつもりの自分とはた目の自分の例はたくさんあります。特に、人の上に立つ人の場合は、影響力が大きいだけに、こうしたことに自覚的であることが求められます。昨年の原発事故の初動の際の政府(特に菅首相)の対応には批判が集まりましたが、菅元首相は、「叱責というつもりは全くない。『命をかけても頑張っていただきたい』ということは強く言った。『現場としても逃げ切れないですよ』ということも言った。しかし、叱責という気持ちは全くなかった。私の夫婦げんかよりは小さな声でしゃべったつもりだ」と語ったそうです。

 

「つもりの自分」の典型例で、私は言い訳以外の何物でもないと思いますが、この様子を記録したVTRが東電に残されているそうで、公開を決めたそうです。この時期での公開については、東電の不純な意図は感じますが、それを別にすれば、「つもりの自分」と「はた目の自分」の実例を検証するとてもいい機会になります。

 

菅さんが言うとおり、叱責しておらず、頑張ってと要請し、逃げられないよと諭し、それが小さな声だったとしたら、心からお詫びをしたいと思います。

 

自戒したいものです。

 

コメント
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