今日は消化しなければいけない休みを入れていました。朝起きると、今年初めてと思えるような爽やかな秋晴れでした。ということで、八王子城にでも行ってみようかと思いました。以前、麓まで行ったものの、断念しています(「暑さか、きつさか、結局両方とも…」)。
マムシと455mの標高のせいにしていますが、実際は、一人で登るのが気味悪かったからです。その日は水曜日でしたし、真夏ということもあって、管理事務所の人以外には誰もいませんでした。
で、今朝8時くらいに家を出て、30分ほどで八王子城の麓に着きます。先日の市の広報に出ていたように、10月20日オープンのガイダンスセンターが完成していました。ミシュランで三ツ星をとって以来、高尾山が盛り上がっていますし、日本の100名城に選ばれている八王子城も観光スポットにしようということでしょうね!
家を出た時は晴れていたのに、この頃には曇ってきて、気持ちが萎えてきます。しかし、管理棟前の案内を改めて見ると、市の広報に出ていた曳橋や御主殿跡などは山を登るのではなく、麓の方にあるとのことでした(ついでに心霊スポットの御主殿の滝も…)。こちらの方は道も整備されているようなので、意を決して行ってみます。
大きな犬を連れたおじさんとすれ違うと、後は人の気配を感じません。あまりいい感じはしません。
しかし、ここまで来た以上、引き下がれません。と、悲壮な覚悟で進みますが、それほどの距離ではなく、呆気なく、曳橋と虎口(城の入口)、御主殿跡に到着します。
整備をしている御主殿跡を抜けると、落城の際、多くの人が身を投げたという御主殿の滝があります。供養の塔や花が手向けられていて、周囲も小暗く、いい感じはしません。幸い夫婦連れの先客がいたので助かりました。怪奇現象じゃないでしょうが、うまくフラッシュがたけず写真は真っ黒になってしまって撮れませんでした
。
本丸などがある要害地区の山登り(標高455m)までする気力はなく、今日はここまでにしようと戻りかけました。すると、城主であった北条氏照の墓との案内があったので、長い階段を上って行ってみました。氏照は小田原城に詰めていてそちらで亡くなっていて、百回忌の時に建立されたそうで、こちらに納骨されているわけではないようですね。でも、戦国大名の墓所としては寂しい感じです。
で、再び元の道に戻ると9時前後になり、八王子城を目指すハイカーの姿がちらほらと見えてきました。高尾山や小仏峠ほどではありませんが、秋の祝日には、八王子城も人が来るのだと分かりました。
既に帰る気マンマンでしたが、この機会を逃すと、次にいつ土日祝に来られるか分からないので、意を決して、八王子城本丸を目指します。
鬱蒼として気味が悪いのは、入口のあたりだけで、そのうち光が差し込むようになります。
遠く新宿の高層ビル群も一望できました。中央右寄りの八王子サザンスカイタワーの斜め右当りに見えるクジラのような緑がベビ山(黒木開戸緑地)と思われます。
頂上まで40分との案内ですが、男の足で急げば、20分ほどで頂上に出ます。頂上のちょっと先に、松木曲輪、本丸、八王子神社、小宮曲輪などがこじんまりとまとまっています。本丸跡は家1~2軒分くらいの広さしかなく、大きな建物があったとは考えられません。人数もそんなに詰められなかったと思います。急峻な場所ですが、ここまで追い詰められたら、もはや多勢に無勢というのも分かります。八王子城の戦いは、元々留守部隊で人数も少なく、わずか一日で落城したということです。
ということで、最後まで残っていた八王子の名所旧跡の大物、八王子城を制覇しました。心霊スポットはどうでもいいとして、八王子城は落城後、徳川の治世下では直轄領として、そして、明治以降は国有林として、落城当時のまま保存されていたことから、貴重な歴史遺産であり、国の史跡となっています。興味のある方は、春秋のいいシーズンにぜひお出かけください!
今日のジョグ(&山登り)
14.3km 1時間42分48秒