八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

高校野球三昧!

2018年08月15日 11時34分56秒 | プロ野球・高校野球

熱戦!

 

短い夏休みでしたが、カミさんの実家に行くと、高校野球を観るのが恒例となっています。休み前はずっと仕事だったので、第6日の8月10日から試合観戦をしています。10日は大差のゲームが多かったですが、第7日の11日は、熱戦が多かったです。

 

甲子園100勝を目指す強豪龍谷大平安に対し、こういっては失礼ですが、野球弱小県代表の鳥取城北難波投手の力投で接戦を演じましたが、最後力尽き3対2で平安が100勝を達成しました。第2試合も、延長に入る接戦となりましたが、八戸学院光星が9対8で明石商を下しました。公立の明石商ですが、惜しかったです。第4試合は、愛工大名電が10対0で白山(三重)を下しましたが。10年間1回戦負けが続きリアル・ルーキーズと言われた白山は、点差以上の印象を残して甲子園を後にしました。決して今回の出場は「キセキ」ではなく、今後に続いていくことでしょう。

 

第8日の12日は早くもUターンだったので、二松学舎付広陵を下し、浦和学院仙台育英をリードしたあたりでカミさんの実家をあとにしました。そして、多少の渋滞に巻き込まれ、帰宅した時には、済美星稜が9回9対9と壮絶な状況になっていました。そして、スコアボードを見てさらにびっくりです。初回に5点を入れ、8回表まで7対1と星稜がリードしていたのが、8回裏に済美が8点を入れ7対9とひっくり返し、さらに9回表に星稜が2点を入れ、同点とした状況のようでした。済美がエース山口が一人で投げ切ったのに対し、星稜は7回まで3人の継投で1失点に抑えていたのが、4人目・5人目が打ち込まれたようでした。そして、延長12回でも決着がつかず、無死一二塁から始めるタイブレークに突入しました。星稜がバントではなく強行策で結果的に走者を送り、一死二三塁としてからラッキーなボテボテゴロが三塁手の野選となり1点を奪い、さらに次打者が低めの球をスクイズし2点を奪いました。これで勝負あったかと思いましたが、済美は先頭打者が意表をつくセーフティバントで生きると、次の左打者がすくい上げるように打つと、ボールはゆっくりライトスタンドに飛び込む、史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランとなりました。ものすごい幕切れでした。第4試合の慶應対高知商は、先制された慶應が初回裏相手投手からつるべ打ちで逆転すると、嵩にかかって攻めましたが、2度のバックホームでの補殺となり、2点どまりとなりました。この拙攻が流れを変えました。2回表に慶應は高知商にあれよあれよという間に7点をとられ8対2とされると、その後すっかり落ち着きを取り戻した高知商北代に余裕しゃくしゃくで完投を許しました。流れとは恐ろしいものです。

 

第9日の13日は、10対4と優勝候補大阪桐蔭に敗れましたが、沖学園(南福岡)はスーパー高校生根尾を相手に前半は互角に渡り合い、期待させてくれました。第2試合は、高岡商5対4佐久長聖、第3試合近江4対3前橋育英と、この日も1点差の好勝負が続きました。

 

 

賛否両論!

 

選抜大会から導入されたタイブレークですが、実際にそこまで突入したのは今大会からです。私自身は賛成はですが、相変わらず賛否両論があるようです(「タイブレーク!」)。

 

私自身はタイブレーク賛成派ですが、選手を酷使する現在の高校野球の問題をタイブレークがすべて解決するとは思っていません。現に、済美対星稜戦では、星稜が6人の継投だったのに対し、済美は山口が184球で完投しました。山口投手は初戦も109球で完投しています。プロ注目の金足農の吉田輝星投手も初戦157球完投、2試合目も154球で完投です。本当はこうした短期間での投げ過ぎを防止すべきだと思います。

 

賛否両論の中で、元ロッテの里崎さんが「大半の高校球児はプロを目指しているわけではなく、高校で野球を終わりにしようと思っている選手も多いのだから、思う存分やらせてもいいと思う。本当に選手のことを考えるなら、ドーム球場や試合日程などを見直さないと抜本的改善にはならない」というような主旨のことを述べていました。

 

大半の選手がプロを目指すわけではないというのはその通りでしょうが、現実にケタ違いの球数を投げるのは、松坂選手や安楽選手など、確実にプロ入りする好投手であり、それは今大会でも変わりません。ということであれば、何らかの規制は必要でしょうし、タイブレークはその一歩となるものだと思います(終わりではないと思います)。

 

では、里崎さんの言うようなドーム球場や試合日程などの根本的改善が出来るでしょうか。あるスポーツ紙が試合抽選会の時に各校選手に甲子園以外での試合開催などについてアンケートをしたそうです。すると、殆どの選手が「どんなに暑くても甲子園でやりたい」というものだったそうです。そりゃそうですよね。第100回を数える歴史の中で培われてきた聖地ですからね。こうした「感情」を合理的な「論理」だけでは説得することは出来ません。甲子園でやりたいということになれば、阪神球団との兼ね合いで、どうしても現在のような強行日程にせざるを得ません。

 

大阪桐蔭や横浜などの優勝候補は、毎試合一人のエースが先発というような作戦はとりません。先発出来る複数の投手を育ててきています。また、一つの試合の中でも継投策をとる高校も出てきています。こうしたところに一つの解があるのではないかと思います。WBCで球数制限が導入されているのは、たぶんにメジャーリーグの意向が大きいと思いますが、これもヒントになるような気がします。前回登板からの間隔と回数(または球数)に応じて、回数(または球数)が規制する、なんていうのも一つの方法のような気がします。タイブレークくらいでも、賛否両論があるので、簡単なことではないと思いますが、ぜひ選手ファーストで考えてほしいですね。確かに、松坂の横浜対PL学園戦や、田中将大と斎藤佑樹の駒大苫小牧対早実戦などは、人の記憶に残る大熱戦でしたが、やっている方は過酷すぎます。新しいやり方の中でも、新しい感動、熱戦はあるはずです。選手本位での改革を期待したいですね。

 

 

余談ですが…

 

先日拙攻で相手にリズムを奪われ、10年ぶりの夏の甲子園を後にした慶應ですが、ここ数日、慶應型ユニフォームのチームが次々と登場しています。仙台育英、横浜は典型的な慶應型ユニフォームですし、13日の佐久長聖もチーム名は漢字ですが、カラーは慶應型でした。ちなみに佐久長聖に勝った高岡商は早稲田型ユニフォームでした。そして、愛工大名電は明治型ユニフォームと、各校のユニフォームも様々で面白いですね。

 

 

 

コメント
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