先日の新人戦で勝利したため、次の試合の塁審を務めました。新人戦だと微笑ましい試合が多いですが、この試合は1点を争う緊迫した展開で、塁審も気が抜けなかったです。私が担当したのは二塁ですが、川口ジュニアーズの投手が絶妙のけん制をしたり、終盤の緊迫した場面できわどい盗塁失敗があるなど、本当に気が抜けなかったです。
しかし、私たちは試合をさせてもらっているので、お互いに審判を務めるのも止むを得ませんが、暑い中、ボランティアで審判を務める連盟審判部の方々には頭が下がります。審判には、裁判官のような権力もあるかもしれませんが、それ以上の判定に対する抗議や文句の方が多いと思います。私のような気が小さい人間にはとても専任審判は務まりません。
審判の判定を巡っては、サッカーW杯では、イングランドのゴールを認めなかった判定や、アルゼンチンのオフサイドを見逃した判定が大きな話題となりましたし、ハンドを巡る問題も始終あります。プロ野球でも、本塁打を巡る判定などでよくもめ事が起きます。
私もW杯での判定では、さすがに問題だと書きましたが、では、審判をなくして、すべて機械での自動的は判定に置き換えていいかというと大いに疑問です(もし本当にそんなことが出来ると仮定しての話ですが)。
野球で言えば、決められたストライクゾーンで完全に杓子定規に判定したり、タッチプレーでセーフのタイミングの追いタッチだった時でも、「物理的に」ベースに触れるよりも早くタッチしたという理由でアウトにしたりして、野球が面白くなるのかということです。
審判とは単純にストライク・ボール、アウト・セーフを判定する機械ではありません。大げさに言えば、審判のジャッジ次第で、試合内容・進行まで変わってきます。審判はゲームを的確に進行させる役割を担っており、それは決して機械には出来ないことだと思います。先日のW杯で決勝の第3審判を務めた西村氏も同じようなことを言っていましたね。
人間ですから、ミスはあるものとして、ホームラン判定など、人の目が届かない可能性があるプレーに関して、部分的・補助的に機械判定などを取り入れるべきでしょうね。そして、日本では、もっと審判に対して、敬意を払うべきだと思います(別に私に払ってくださいということではなく、すべての審判にです)。プロ野球でもそうですが、特に少年野球では子どもたちの指導のために、そうあってほしいと思います。
先日、抗議どころではなく、審判を面と向かって罵倒する信じがたい少年野球チームの監督を見ました(退場にしてほしいくらいでした)。事情はどうあれ、ストライク・ボール、アウト・セーフの判定に対する抗議は認められていません。ルールの適用に対して誤りがあると思われる時に確認が出来るだけです。指導者の立場にある人は、野球をやる上での大前提のこの「ルール」をしっかり守ってほしいと思いますが、プロフェッショナルや、少年野球でもベテラン監督がそれを守れないことが残念でなりません。何のために野球をやるのかを忘れたくないですね。子どもたちに何を教えているのでしょうか。
今日のジョグ
少し遅くなったのでお休み。
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