日本シリーズ第3戦でソフトバンクが3連勝し、王手をかけました。既にいろいろ報道されている通り、昨年ソフトバンクが巨人相手に4連勝したのに続いての3連勝ということで、相当の衝撃をもって受け止められています。しかも、巨人の内容が悪すぎます。1戦、2戦の完敗、大敗に続き、第3戦ではまさかのノーヒットノーラン寸前でした。
巨人の選手、スタッフ自身も衝撃でしょうが、プロ野球関係者、野球ファンのすべてが衝撃を受けていると思います。4連敗や、3連敗は、時の運でこれまで何度もあったことですが、この7連敗は到底時の運とは言えない、構造的な問題としか思えないことです。これも既に言われている通り、パシフィックリーグとセントラルリーグの実力差の問題です。
一つの原因として、「DH」の問題が言われていましたが、これだけの実力差を見せつけられると、問題はそれだけなのかと考えざるを得ませんね。巨人もだいぶ育成に力を入れ始め、現に成果も出つつありますが、長らく巨人人気に依存して改革に消極的だったセントラルの他球団も含めて、セントラルリーグの改革が遅れている結果と言えるかもしれません。
巨人、阪神、中日は、日本のプロ野球創成期からの球団ですし、広島も比較的古い歴史があります。中では、広島が財政事情からユニークは球団運営をしており、あとは新興企業DeNAが割と改革に取り組んでいるのが目立つくらいです。それに対するソフトバンクは、親会社も日本ではかなり異色な会社ですし、球団運営でも現場の第一人者である王貞治さんを会長に据え、育成に力を注ぐなど、精力的に改革に取り組んでいます。同じくIT新興企業楽天も仙台を本拠地に、当初の弱小球団からしっかりチーム作りに取り組んできました。そのほか、日本ハムは北海道、ロッテが千葉、西武が所沢、オリックスが大阪・神戸を本拠地とするなど、地域的な多様性もあります。
今日、第4戦の結果がどうなるか分かりませんが、かつて巨人が近鉄相手に3連敗から4連勝をしたようなことは起きそうもありません(もしそうなったら土下座して詫びたいと思います😊)。そして、こうした構造的な問題だとすると、ちょっとやそっとでは、この差は埋まらないと思います。セントラルリーグの各球団は、本腰を入れた改革に取り組んでほしいと思います。でないと、日本プロ野球が衰退してしまいかねません。
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