オリンピックでのメダルは、銀メダル1つだけですが、それ以上に多くの感動と記憶を残した浅田真央選手が、自身のブログで引退を表明しました。ソチ五輪シーズンで引退してもおかしくはなかったですが、やはり納得するまでやりたかったのでしょうね。世界フィギュア界が浅田選手依存というような状態で、辞めるに辞められないのではというような観測もあったようですが、やはり本人の気持ちが一番だったのだと思います。
15歳の時に天真爛漫な演技でグランプリシリーズを制しながら、数十日の差で年齢制限にかかりトリノ五輪への出場はかなわず、同じ日本の荒川静香選手が金メダルを獲得しました。表現力という点では、その後の浅田選手とは比べようもありませんが、ジャンプを何の苦も無くクルクルと飛んでいたことを考えれば、この時に出場していれば、恐らく金メダルを獲得していたでしょう。
その後、バンクーバーでは、ショートではトリプルアクセルよりも、キム・ヨナのボンドガールに軍配があがり、逆転を狙うフリーでもエッジが氷にひっかかるアクシデントで「涙の」銀メダルに終わりました。
そして、ソチでは、ショートでまさかの16位に沈み、フリーでは史上まれにみる感動的な演技をしましたが、16位スタートの悲しさで、点が伸びずフリー3位、総合6位に終わりました。しかし、誰が何と言おうと、このフリーの演技は間違いなく、一番の演技でした。
オリンピックとは順位を競う場であり、それが現世的利益に直結するからこそ、ドーピングなども後を絶たないわけですが、時に、そうした順位などを超越して記憶に残る選手がいます。そうした選手が、メダリストよりも偉いというつもりはありませんが、私はそうした選手と出会えたことを幸せに思います。
数々の感動をくれた浅田真央選手に感謝です。次のステージでの活躍を期待しましょう!
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