ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

母子同室は親子にとって大切!!!

2007年07月28日 | 母子同室
哺乳動物は子を産み、その子を抱いて、哺乳して育てる。
現代の日本ではこの当たり前な子育てができていない。
「安全」という名のもとに管理され、ベルトコンベアー式なお産を強いられ、生まれれば赤ちゃんはそのまま新生児室に送られ、母親に抱っこもされないままに定期的に人工乳を与えられる。
肥らせ眠らせることを子育てと教えられるが、これは「飼育的」であり、子育てとはいえない。
飼育は単に体の栄養を与えるもので、子育てとは体だけでなく心の栄養も同時に与えられるべきです。

「疲れを癒す」とのもとに赤ちゃんとの接触のないままに退院し、家に帰ってから子育てへの不安と責任感に押しつぶされ、育児不安になる。
乳幼児の時はうまくいっても、子の親に対する信頼が育まれず、その後の対人関係に影響すると言われている。

赤ちゃんは生まれたばかりにはまだリズムができていません。
母親と一緒にいることでリズムがつくられ、生まれたばかりの赤ちゃんでも母子同室でお母さんと一緒にすごしていると、退院までの間に少しずつリズムがつくられます。

退院後も慣れた状態で家に帰りますから、スムーズに子育てを行うことができるようになります。
一方、母子異室で時間授乳-3時間毎にするとこのリズムがつくられず、退院後の母親はとまどい、
育児不安を訴えることが多くなります。
生まれて間もなくは母乳は出ませんが、この時期に頻回母乳を行うことで、母乳の分泌を早めるとともに、乳頭亀裂などのトラブルを少なくすることができます。

十分に母乳が出るようになってからも、
母乳の消化は一時間半から2時間です。
頻回にオッパイを与えるということは、母乳を与えるというだけでなく、その回数だけ母親とのスキンシップを
とることができます。
時間授乳は栄養としてミルクを与えるというだけで、スキンシップやコミュニケーションの機会が少なくなってしまいます。

人工乳は胃内停滞時間が長くお腹がすかないということが起こります。
人工乳の場合には3時間の間隔があけやすくなります。
このコミュニケーションの差は大きくなってから人間関係が上手く築けなくなる。

 本来の人間的な子育てをするためには、妊娠中からの知識と心構えを身につけ、母と父がともに心を一にして取り組むことが重要です。

コメント (6)
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