今回の産婦の搬送トラブルに関しては、奈良県民さんのコメントにあります「責めるべきは産婦人科医?奈良県の医療体制??それとも、この女性???」とありますが、私は一番悪いのは奈良県だと思っています。
また、お産は確かに「医療」ではありません。
正常なお産とハイリスクなお産は区別されるべきだと思っています。お産は妊婦とお腹に宿った赤ちゃんの共同作業です。
自分で産み育てるのだという意識の醸成がされなければなりません。その上で、分娩施設を本人の意志で選択すべきだと思います。
奈良県には二つの救急搬送システムがある。救急が一般の救急患者の受け入れ先を探す「救急医療情報システム」と、医療機関がハイリスクの妊婦や新生児を別の医療機関に搬送する「周産期医療システム」に救急からの搬送をのせる仕組みを追加することが必要だと思っています。
奈良県産婦人科相互診療援助システムを速やかに作るべきである。そのためには、知事がリーダーになり、健康安全局、県立医大、医師会、奈良県産婦人科医療部会、助産師会などが叡智をしぼり体制を速やかに整えるべきだと思います。
県立奈良病院の医師の増員について
奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医5人が04、05年の超過勤務手当の未払い分として計約1億円の支払いと、医療設備の改善を求める申入書を県に提出したことがわかった。医師らは「報酬に見合わない過酷な勤務を強いられている」と訴えていると言われていますがこのような状況では医師は確保出来ません。安心して医師が働ける職場でなければ医師の増員は不可能です。
基幹病院への産科医の増員
奈良県立医大附属病院内に周産期母子医療センターの設置等に及び人員の確保に予算が必要になります。
妊娠出産のための県民への啓蒙活動
今回のようなことが起きないようにするためには医療の体制作りも必要であるが、正常なお産はお産は「医療」ではありません。
命を授かった、そしてこれから授かるかも知れない女性の意識改革が急務です。
かかりつけ医と良好な医師患者関係を結び、毎日規則正しい生活をして、お腹の子どもを大事に育もうという心の醸成が必要です。「妊娠したら、その胎児への責任は妊婦と夫が最も大きい」く自己管理が必要です。
お産を取り巻く環境は奈良県においては厳しい環境におかれています。
正常なお産とハイリスクなお産とは区別されるべきです。
医療を必要としないお産までが基幹病院で行われている現状を変えていくべきです。
正常なお産は、助産師による自宅分娩や有床助産院でのお産や有床産婦人科など、産婦が選択できるように情報提供をしてください。
近年、妊娠中毒症や早産などハイリスクなお産が増加しています。それらの予防のための情報提供をしていただきますよう要望します。
今回の最大の問題点は、奈良県の医療体制の欠陥と県民への妊娠・出産。子育て等の母子保健医療対策が計画的に行われなかったことだと思います。
重ねて言いますが、私は医師や患者を責めているのではありません。奈良県がこれまで放置してきた責任は重大です。
今回の件は、たまたま交通事故が発生したために、露見したに過ぎません。それが無ければこの件は闇に葬られたのです。
類似した問題は、これまでも起こっています。この2件だけではありません。
過去にも搬送先を見つけるのに手間取ったことがあるはずです。
また、お産は確かに「医療」ではありません。
正常なお産とハイリスクなお産は区別されるべきだと思っています。お産は妊婦とお腹に宿った赤ちゃんの共同作業です。
自分で産み育てるのだという意識の醸成がされなければなりません。その上で、分娩施設を本人の意志で選択すべきだと思います。
奈良県には二つの救急搬送システムがある。救急が一般の救急患者の受け入れ先を探す「救急医療情報システム」と、医療機関がハイリスクの妊婦や新生児を別の医療機関に搬送する「周産期医療システム」に救急からの搬送をのせる仕組みを追加することが必要だと思っています。
奈良県産婦人科相互診療援助システムを速やかに作るべきである。そのためには、知事がリーダーになり、健康安全局、県立医大、医師会、奈良県産婦人科医療部会、助産師会などが叡智をしぼり体制を速やかに整えるべきだと思います。
県立奈良病院の医師の増員について
奈良県立奈良病院(奈良市)の産婦人科医5人が04、05年の超過勤務手当の未払い分として計約1億円の支払いと、医療設備の改善を求める申入書を県に提出したことがわかった。医師らは「報酬に見合わない過酷な勤務を強いられている」と訴えていると言われていますがこのような状況では医師は確保出来ません。安心して医師が働ける職場でなければ医師の増員は不可能です。
基幹病院への産科医の増員
奈良県立医大附属病院内に周産期母子医療センターの設置等に及び人員の確保に予算が必要になります。
妊娠出産のための県民への啓蒙活動
今回のようなことが起きないようにするためには医療の体制作りも必要であるが、正常なお産はお産は「医療」ではありません。
命を授かった、そしてこれから授かるかも知れない女性の意識改革が急務です。
かかりつけ医と良好な医師患者関係を結び、毎日規則正しい生活をして、お腹の子どもを大事に育もうという心の醸成が必要です。「妊娠したら、その胎児への責任は妊婦と夫が最も大きい」く自己管理が必要です。
お産を取り巻く環境は奈良県においては厳しい環境におかれています。
正常なお産とハイリスクなお産とは区別されるべきです。
医療を必要としないお産までが基幹病院で行われている現状を変えていくべきです。
正常なお産は、助産師による自宅分娩や有床助産院でのお産や有床産婦人科など、産婦が選択できるように情報提供をしてください。
近年、妊娠中毒症や早産などハイリスクなお産が増加しています。それらの予防のための情報提供をしていただきますよう要望します。
今回の最大の問題点は、奈良県の医療体制の欠陥と県民への妊娠・出産。子育て等の母子保健医療対策が計画的に行われなかったことだと思います。
重ねて言いますが、私は医師や患者を責めているのではありません。奈良県がこれまで放置してきた責任は重大です。
今回の件は、たまたま交通事故が発生したために、露見したに過ぎません。それが無ければこの件は闇に葬られたのです。
類似した問題は、これまでも起こっています。この2件だけではありません。
過去にも搬送先を見つけるのに手間取ったことがあるはずです。
私もこの問題は他人事ではありません。
子の親として、これからもっと子を設けたいと考える者として。
殆ど、奈良県民さんと同意見です。
医師や病院ばかりを攻め立てる報道を苦々しく思っています。
問題点はありますが、一方だけが責められる案件ではないと感じます。
件の女性は、保険代も検診代も払えないのに出産費用をどう工面するつもりだったのか、これから育児にかかる費用をどうするつもりだったのか、お腹の中の子供の安全をどう考えていたのか、憤りを感じます。
医療の問題点と今回のような非常識な患者のトラブルとは分けて考えなければならないと感じます。
私は、お産の際にお世話になった病院のスタッフの皆さんにとても感謝しています。
だから肩を持つわけではないのですが、同じ母として思うのは、今回のニュースになったような患者の場合、ある意味悪質なのは妊婦本人であると私は感じます。
自分以外の命に対しての意識の薄さを恐ろしく感じます。
飛び入り、失礼しましたー!
本日、奈良県知事に要望書を提出しました。
予算の配分や県民へお産の啓蒙をするよう要望しました。
ただ、間違っていることがあります。一番悪いのが「奈良県」ということです。
県ももちろん、対策が後手後手にまわっています。大淀の事件(分娩中の脳出血なので県立医大がすぐに受け入れ可能であっても、妊婦はおそらく助からなかったでしょうが・・・)も、県立医大に搬送できれば、ニュースにさえならなかったかもしれません。
問題は、「奈良」に限局していると思っておられるなら、本当に大間違いです。神奈川でさえ、すでに周産期医療は崩壊しかかっています。さらに、もはや東京や大阪でさえ、飛び込み妊婦は断られる状況です。理由は大きくは二つあります。
①圧倒的な産科医不足
都市部でさえ、妊娠初期に分娩予約を迫られるご時勢です。常に「満床」状態です。
この2年で産婦人科医が500人減少したことをご存知でしょうか。また、産婦人科を表号していたとしても、分娩を扱っている施設はどんどん減っています。
もはや、逆さにして振ったところで、「あまっている産婦人科医」など全国どこを探しても一人もいないでしょう。
それでも、厚生労働省は「医師は過剰である。地域偏在が問題」とのこと。余っている場所を教えて頂きたいものです。
②受け入れ態勢が万全でなければ受け入れてはいけないという判例
実際に、裁判で決められたのですから、何の情報もない未管理妊婦を受け入れることは、地域の中核病院でも難しいでしょう。今回の事件は帝王切開もNICUも必要ない「妊娠3ヶ月」のつもりが、実際は「24週以上」でした。状況は大きく異なります。緊急帝王切開、NICUのフルスタンバイ、輸血の準備等々が必要となってきます。少なくとも、産科医2名、麻酔科医1名、小児科医1名、手術スタッフ3名以上が常駐している病院ということになります。もし、産婦人科医1人の病院がこの妊婦を受け入れ、病院で子供が生まれ、NICUがないために子供がなくなれば、その病院は裁判で負けるのです。
この状況は、医師の免責を保障した法律でも出来ない限り、変わりません。
問題は「奈良県」ではありません。「国」です。
けんかをふっかける相手は「国」「裁判所」「厚生労働省」です。医学的に何も間違っていないのに、訴えられる。民事だけならまだしも、逮捕までされる。これでは、「患者のためにがんばる」という一心で過酷な労働に耐えてきた医師が燃え尽きても仕方ありません。
まず、きちんと検診を受けている妊婦が安全に出産できる環境を整える(実際、現時点で奈良県でも産婦人科診療相互援助システム(OGCS)を利用することはできます)。次にすべての妊娠女性が検診を受けるよう、啓蒙する。
未管理の妊婦を助けるのは、上記2つが完了してからです。このような、自分の子供でさえ大事にしない、身勝手な女性のために、産婦人科医が燃え尽き、現場を離れ、切に健やかなお産を願う女性たちの「お産の場」が消えていっているのです。
この女性は産むつもりがあったのでしょうか。38歳です。過去に流産歴があります。24週なら、胎動も感じます。妊娠には気づいていたようです。