ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

離乳食(補完食)

2015年01月25日 | 子どもの成長

 

離乳食で悩んでいませんか?

我が子に早く食べさせたいと思ってあせっていませんか。

離乳の開始時期は今までは、早く始めることがよいとされ、果汁や離乳準備食として3、4ヶ月から与えられてきました。ところが乳児の消化管の発達や母乳の研究が進むにつれ、早期離乳の問題が指摘されるようになりました。特に果汁に対してはアメリカ小児科学会では「6ヶ月前には果汁は決して与えてはいけない」と禁止の勧告を出しています。

  果汁は赤ちゃんにとって必要のないものなのです。また母乳はお母さんの食べた食事によって匂い、味が変化しますから、いわゆる味ならしという離乳準備食も必要ありません。

離乳食の開始は6ヶ月過ぎからです。7ヶ月でも8ヶ月でもいいと思います。個人差があります。

また、離乳食の進み具合は赤ちゃんによってそれぞれです。

今まで母乳だけを飲んでいた赤ちゃんが、6ヶ月過ぎだから離乳食を食べなさいといってもとまどってしまいます。

始めは興味を持って食べた赤ちゃんもやっぱり母乳がよいといって離乳食を食べなくなることもよく見られます。

そのようなときには母乳をあげて落ち着いたところで離乳食を与えると食べてくれることがあります。

 ドロドロ、ベタベタ、ツブツブはあくまで目安ですから、赤ちゃんによっては教科書通 りには行かないこともあります。

特に母乳の赤ちゃんは乳輪を噛むようにして哺乳していますから噛む力が発達しています。このため、ドロドロでは物足りなく思う赤ちゃんもいるようです。母乳の赤ちゃんでは時々見られることですから、赤ちゃんの好むようにすすめて大丈夫です。

早めにベタベタになったからといって丸飲みの心配はありません。回数についても2回に分けてあげても大丈夫です。思ったように離乳食が進まないとき、味の問題を考える必要があります。中期食になると初期食より味が付いているため食べることがあります。

赤ちゃんは胎児期からお母さんの食べているものの味を体験しています。母乳であれば更に強くお母さんの食べたものの味を認識し、離乳の始まる前にお母さんと同じ味の好みになっています。

離乳食は薄味にと指導され、自分たちが食べているものをお湯で薄め与えていることがあります。

また、赤ちゃん用にとつくるとき、ほとんど味付けをしないでつくることがあります。お母さんはおいしくないけど赤ちゃんに薄味を慣れさせるためといって食べさせます。

赤ちゃんは味がわかりますから、お母さんが食べておいしくないものは赤ちゃんにとってもおいしくないものになります。おいしくないものは赤ちゃんも食べません。

離乳食を食べてくれないというときには、お母さんが食べておいしいものを与えているか考えてみてください。薄味を考えるときには、家族みんなが食べるものも薄味でおいしい料理を作り、そのままの味を赤ちゃんに与えるようにすれば赤ちゃんも喜んで食べてくれます。

 私は母乳哺育の赤ちゃんは離乳準備食はいらないと思います。

また、スプーンに慣らせることを目的に果汁やスープをあげましょうと言う育児書や保健師、栄養士がいますが、その必要は本当にあるのでしょうか?

赤ちゃんは日本人で箸で食べる民族です。乳幼児は最初は手づかみで食べることでいいのではないでしょうか。

食事と言うのは楽しいものだと言うことを学ぶのも大切です。

時々食事が険悪な雰囲気の中で行われていることがあります。

楽しい時間にすることはとても重要です。

離乳食も普段の料理の中から赤ちゃんが食べられる柔らかいものをとって口に入れてあげればいいのではないでしょうか。

わざわざ作っても食べないことの方が多いです。食べてくれなければイライラのもと。無理して作るなら赤ちゃんとのコミュニケーションの時間を持つ方がいいです。赤ちゃんのためにも。

 母乳の栄養がなくなるという話もよく聞きます。これについては母乳の成分を調査した研究があり、それによると1才4ヶ月まで調べられていますがほとんど変わらないというのが結論です。

  微妙な変化はありますが、これは離乳食が進むにつれての変化であり、赤ちゃんの成長の合わせ、母乳も成長しているというすばらしい変化です。母乳は成長や脳の発達に大切な役割をしています。

 

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