ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

胎児との対話

2007年09月05日 | インポート
自然で快適な分娩がすすむために必要不可欠な、頭部を骨盤位にするために、逆子体操や鍼り、灸、あるいは医師による外回転などが行われる。最近は医療訴訟などで外回転は行われなくなった。
医師との信頼関係が築けていれば施術してもらえるかも知れませんが、それが出来るのは年長の医師だけです。それらの人が現役を引退して行っています。その技術は伝えられていません。経験に裏打ちされた技術だからです。
生まれてくるのを不安に思っている胎児は、どんなことをしても頭位に戻らない赤ちゃんがいます。
多くの場合は、医師が帝王切開を選択します。
逆子で経膣分娩するのは、とても時間とリスクがかかります。
現在では、逆子で経膣分娩するところは少なくなっているのではないでしょうか。

なぜ頭を下にするのが嫌なのか、あるいは生まれてくるのが嫌なのか。
遅らせるには何か赤ちゃんの側に理由がある場合があります。

お腹の赤ちゃんと話をすると、話をした後、赤ちゃんが「私のこと」をわかってくれたのね。自分の意志で頭を下にしてくれることがあります。

赤ちゃんは多くの場合、お母さんにいろいろなサインを送っています。
それをいかにキャッチしていくのかが重要である。

ある講習会に産婦が参加したいのですが、その講習会は予定日でした。経産婦ですので予定より早まる可能性があるので必死にお腹の赤ちゃんに、明日まで生まれるのを待ってね。翌日にちゃんとお母さんの希望どおりに安産で生まれました。

多くの赤ちゃんが胎内記憶をもって生まれてきます。言葉がしゃべれるようになると、それを語ります。
怖かったことや帝王切開で生まれた赤ちゃんが、お母さんのお腹の中は赤かったと話したりします。
産婦人科医の池川明先生が「胎内記憶」についての本を出しています。

トマス・バーニー+パメラ・ウェイントラウブ著  日高陵好監訳 千代美樹訳
胎児は知っている母親のこころー子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学
◎胎児は人間のすべての感情や知覚をすでに持っている。
◎受胎から出産までの母親の精神状態が、赤ちゃんの人格づくりを大きく左右する。
◎母親の慢性的ストレスは、神経ホルモンを通じて胎児の脳に悪影響をおよぼす。
◎母と子の「同調」(シンクロ)した反応の返し合いが、健康な脳の回路をつくる。
◎0歳児教育よりも大切なのは、子どもを愛とやさしさで包んであげること。
◎幸福で健康な赤ちゃんは、よく食べよく眠り、めったに泣かない。
◎十分に愛されなかった赤ちゃんは、怒りやすく暴力的な若者に育ちやすい。
◆本書を推薦します:医学博士 池川明
「妊娠から出産までの母親と胎児の関係は、 赤ちゃんの未来に大きな影響を与えます。 お母さんや家族の方々、そして医療・ 保育・教育従事者の方々に、 1日でも早く、1人でも多くお読みいただきたい本です。」

ぜひお読みください。
素晴らしい本です。お産や赤ちゃんに対する考え方が変わります。

お腹の赤ちゃんとコミュニケーションをとるのはお母さんだけでなく父親や医師、助産師などお産にかかわる全ての人がそうすべきではないでしょうか。
いいお産のために。

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