港区元麻布の門前の「大黒坂」の由来でもあり、港区七福神の大黒天(福徳や財宝を与える福の神)として親しまれている日蓮宗の寺院「榮久山大法寺」はある。慶長2年(1597)慈願院日利上人が創建。日舜上人法華経三万部読誦の功徳によって不思議な大黒天尊像を感得されたという。本尊は旧家伊勢屋長左衛門の秘像仏といわれている三神具足大黒尊天である。「大黒天大法寺」と書かれた山門(門柱)を潜ると正面に本堂、左側に稲荷が祀られその右には数体の石像が並んでいる。江戸時代は「赤門寺」と呼ばれており、当寺の近地には元禄時代、吉良上野介の下屋敷があったらしい。(1607)





