世田谷区松原に松原寺町の一寺で浄土真宗本願寺派寺院「常念寺」は鎮座している。開山、開基ともに不詳ながら江戸時代初期に芝に創建後、「築地本願寺」内寺町55か寺群の中の一つとなり、築地本願寺とともに歴史を歩んでいたが、大正12年(1923)の関東大震災で焼失し、昭和4年現在地に仮本堂を建てへ移転した。現在で17代目といわれる寺である。この松原5か寺はすべて真宗西本願寺派で開山以来世襲制でもあり、檀信徒の大部分が下町の町人であるのが他の寺と異なっている。本尊は阿弥陀如来(総丈約136cm、木彫の立像で、古い時代の作と推定され、脇侍は右に親鸞聖人、左に蓮如上人の像を祀る。当寺も関東大震火災に遭い、堂宇と共に寺宝旧記等を悉く焼失したため「本尊」の以外に必見の物がないのが残念である。(2202)
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