高座郡寒川町宮山、寒川神社の鳥居と太鼓橋前の道路対面に高野山真言宗寺院「霊信山西善院」は鎮座している。弘誉法師が寛文11年(1671)に創建、貞誉法印が開山した。当院は「寒川神社」の「供僧」(供奉僧の略で寺院などで本尊に仕えて御用を務める僧のこと)として、節分の際に神酒を供え、1・6・11月の8日祭、12月の不動仏供を執行する役目がを担っていた。明治維新後の神仏分離令により当院は「寒川神社」から独立した。本尊は阿弥陀如来坐像。「寺号標」(山門)より入山すると正面に入り母屋造りの「本堂」、右に庫裏がある。本堂左に「弘法大師立像」、右側に「握手大師像」が建てられあり、握手大師と握手をすれば弘法大師と縁を結ぶとされる。当寺は相模国準四国八十八ヶ所の第62番、73番札所で弘法大師坐像2体、六地蔵が安置されている。(2411)
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