横浜市の「港が見える丘公園」の南端、「イギリス館」南側の小港町から山手方面へ続く「ワシン坂通り」に面した場所に横浜市指定文化財の「山手111番館」」(旧ラフィン邸)はある。この館の設計はJ.H.モーガンで大正15年(1926)にアメリカ人両替商J.E.ラフィン氏の自邸として建てられた。外観は正面が左右対称でスパニッシュスタイルでまとめ屋根の赤瓦とスタコッチ仕上げの白壁、入口・玄関の半円アーチが美しい木造の西洋館である。建築面積は228㎡、延床面積:455㎡で館内には「ホール」、「食堂」、「寝室」、吹き抜けホール等で間取り構成である。敷地形状を巧みに活かした館の全体構成、大正初期のスパニッシュ住宅らしい特徴を備えている。(1904)
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